ひとり言
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ペンネーム 「獏」
生まれながらに障害があるからだめなんじゃあなかったよね。
ケガや病気がもとで障害者になったからだめなんじゃあなかったよね。
能力がないからだめなんじゃあなかったよね。
仕事につけんから、金がかせげんから、恋人ができんから、結婚ができんから、こどももないから、だめなんじゃあなかったよね。
そんなことで人間だめなことがあるわけなかったよね。
だめなのは、
それらのことで、
「私は、もう、どうせだめよ」
と、投げやりになって、自分をだめなものに決めつけてしまうのがだめなんだったよね。
たしかに、障碍や、病気や、能力のことで、どうにもならんものはどうにもならんよね。
それは、そのとおりよね。
でも、どうにもならん、そのなかでも、人の思いやりが身にしみたときはうれしかったよね。
そうよ、これよこれよ、これが一番大事なものだったんじゃあない?。
これが命の宝だったよね。
きっと、これが幸せのもとよね。
ねえねえ、この思いやりの心をかけあおうよ。
何は無くても気持ちがいいよね。
でも、すぐ出てくるのは、わがままな心で、なかなか思いやりの心って出てきてくれないけれど
・・・思いやりの心・・・
人間一生忘れたくない、人間らしい心よね。
何はなくとも、この心はいっぱいひろげたいね。
冷たい殺風景な社会にひろげたいね。
やがていつか消えてゆく命だけれど
このたった一つの命を、この一度しかない人生に
よき日のために。
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