後書きというか・・・言い訳

前にもちょっと触れましたが、この話を考えたのは邪にはいってからの主人公の影の薄さがきっかけでした。

感情入力もなし。話も主人公にはとりあえず語りかけてはいるものの、回りの人たちだけでどんどん話が進んでいって

いるので、本当に主人公って存在してるの?と思ったのが始まりでした。

私の中では基本形は陰→陽→邪なのですが、ゲームをこれで進めていると、陽をやっている時には何度もなきそうに

なったものです。天戒たちに敵としてしか見られていない辛さと言うか、鬼道衆として戦っているときに陽のキャラとま

ともに会うのは、九桐といる時に京梧達に会った時と、葛乃にあったくらいで・・・そこまで何も考える事はなかったの

ですがね。

陰→陽のときに、実際ゲーム中で以前に鬼道衆であったことを感じさせられるのは、比良坂との会話だけでした。

もしかしたら主人公には記憶が無いのかとも思っていましたが、比良坂との会話を見る限りは、主人公には記憶があ

るような感じだったので。

しかも、陽では主人公があまり主人公らしくないというか、鬼道衆だった時は主人公の存在は彼らにとってとても救

いになっているように感じましたが、龍閃組では割と美里とか京梧とかがどんどんいいたいことをいってくれるので、傍

から主人公は彼らを見ているだけのように感じたんですよね。

私の中で邪では主人公は絶対に存在してないように思えたのと、陰→陽の陽に於いての彼の私にとっての存在感を

考えたら、自然とこうなってしまいました。

しかし書いてて思ったのが、龍斗最低じゃん!とか、龍閃組・・・というか京梧の扱い悪すぎ!とか、これは絶対に苦

情が来るような話になってしまった・・・でも、私の中で主人公と言う存在が無い魔人もありなのかな・・・と。

だから、私の中では邪になってからは主人公は存在していません。ただ、居ない訳ではなく、確かに彼らの傍には間

違いなくその存在は在るのだと思っています。

ちなみに天に咲く花は、基本的に主人公の葛藤と忘れられない思いというのを書いているつもりです。

過去を求める余りに彼が決して今を見る事が出来なかったこと。そして、大切な人のためだけに死ぬ事。

これも前に書きましたが自己犠牲とかって、傍から見れば美談なのかもしれません。しかし、龍斗のやった事は凄く自

分勝手なことです。少なくとも鬼道衆も龍閃組も一生忘れる事のできない深い傷がつきました。例え龍斗自身がその

罪を自覚していたとしても、犯してしまった罪は大きければ大きいほど決して消えないと思います。生きていれば、そ

れを償う事は出来ますが、死んでしまった以上、その罪を償う術は無いです。

だから龍斗は最後に天戒に、そして仲間達に対して「ごめんなさい」という訳なんですが、私的には、それもなんだか

なぁと思うんですよね。でも、あの場面でそれ以外の言葉をどうしても考え付かなかったので・・・

一応この話はこれで終わりですが、実はまだ続きがあるんですよね。

これも以前に差し上げたものなんですが、出すかどうかはまだ未定です。というか、出すなら今回も以前にかけなかっ

た部分を書いてみようかなとは思うんですが。どうも益々自己嫌悪に陥りそうなので、本気で悩んでいます。

何しろ天戒がヘタレ・・・(涙)

まあ、何はともあれ、ここまで御付き合いくださった皆様本当にありがとうございます。

本当に拙い文の上、ファンの方たちを絶対に敵に回しているような表現も多かったのですが、寛大な心でご容赦いた

だければ幸いです。