広島城の堀

現在、残っている広島城の堀は、通常内堀と呼ばれている、本丸・二の丸を囲う形の堀のみです。もともと、広島城は、内堀の周りに中堀・外堀と三重に囲われていた城で、このことが広島城の特徴の一つでもありました。外堀の一部は、現在川となっているところですので、厳密に言うと、外堀の機能を有していた部分は残っていることになります。ここでは、様々な角度から見た内堀を紹介し、堀の水の流路について紹介します。


内堀の風景


内堀と天守閣


内堀の北東から西方面に向けて撮影。月が見えている。堀の幅が約40M、堀(東西)の長さが、320Mくらい。水面に映る天守閣が美しい。後ろに見える基町高層アパートがちょっとジャマ。
上のやや北側から、南に向けて撮ったもの。裏御門前の土橋が見える。奥に見える高層の建物は、リーガロイヤルホテル広島。
南東隅付近から見た内堀。左手にわずかに見えるのが二の丸にある太鼓櫓で、少しはなれたところ(白くなった石垣、その上に木が植わっているところ)は本丸になる。さらにその奥(テレビ塔下)に見えるのが裏御門前の土橋。
南西隅から北に向けて見た天守閣。4月の撮影なので、桜が美しい。
堀に桜の花びらが落ち、風が吹くと、このように渦を巻く。天守閣の展望台から撮影。

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堀の水の流れ

広島城の堀は、一見外部から閉ざされ、水が流れていないようですが、江戸時代は、太田川から水を引き入れていたと考えられています。それが、明治時代以降堀が各所で埋め立てられて、悪臭がするなどの事態が頻発しましたが、内堀に関しては戦後もたびたび悪臭・虫の発生などが生まれました。昭和40年代に一度堀を浄化したものの、その後もアオコやユスリカが異常発生し、また魚が大量に死ぬなどといったことが繰り返された。その結果、当時の建設省(現在国土交通省)太田川工事事務所によって堀川浄水工事が行われ(平成5年に完成)、現在では太田川から水を引き入れて、再び堀の水を引き出すことで、循環しています。一説によると3日で堀の水が入れ替わる(入れ替わることはないと思うが、堀の水量分の水が出入りしている意味だと思う)ようです。

堀川に関係した
様々な写真

広島城跡堀川浄化事業完成記念と書かれている。内堀東側の外(東土橋南)にある。 内堀東側土橋の近くに水の取水口がある。
途中の中央公園では、川のようになっている。 夏などには水浴びをする市民もいるようです。
太田川に水が注がれている。 拡大するとこんな感じ。

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おまけ
堀になぞの生物???
(2006/3/30昼)

おおお、これは広島城の堀!(裏御門前土橋北側の堀)
たしかになぞの生物か???広島城だからヒロシーか・・・
あ、上昇、なぞの生物かとおもったら、人間みたい、どうやらダイバーのようです。
ひったくり犯が、ひたっくたものを堀に投げ込んだということのようで、広島県警のダイバーが一斉捜索をしていたそうです。


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