私の色は貴方で変わる

 貴方は私に色を求めて止まない

 流し目一つで貴方は私に惹かれ

 そっと肩に手を置けば乱暴に手を掴んでくる

 大きく目を閉じ

 ゆっくりと開き貴方の目をじっと熱く見つめ

 貴方もまた目を閉じ

 ゆっくり開き私を見る頃

 大きな手は私の頬を撫で

 誘うように目を閉じれば己だけ感じよと口づけで攻める

 離れた時私は己の唇をそっと舌で舐め

 下品になりすぎない仕草で貴方を誘った

 貴方は私に食らいつき

 その夜は私の望みが果たされた










                                                              私の放った小さな刃は貴方の心に刺さりました

                                                              あまりの小ささに貴方は気づいていないけれど

                                                              小さなそれは確実に貴方の心を浸食していく

                                                              貴方の体も浸食していく

                                                              貴方の全てを

                                                              そして私を思い出すだろう


                                                              全ては成就される

                                                              私の思いどおりに





−よもすがら