*この話は引き続きに続いてもう五話目!立志モードをつかった“腐女子向けドリーム”泰権で泰凌で凌権です。
苦情は受け付けませんが、
質問、問い合わせ、ネタ、私のも作って!という猛者等は常に受け付けてます、刮目せよー!!@呂蒙。
*すぺしゃる・さんくす→「木氏公社ver2@灯様」よってこのお話は彼女とのメッセで交わされた台詞が題材となっております。
*デフォルト名では主人公が灯氏(ともし)で短髪、その友人が誼將(名前変換ポイント)で茶ぱつボブヘヤーとなります。
*是非どちらかお好きな方へ貴公の名前をいれて配下兵となった気持ちで読んでください。
*灯氏は凌統配下、誼將は太史慈配下で什長だか伯長だかです(作品によって階級が上下してますが気分です)。
*作中で灯氏は凌統を「先輩」、誼將は太史慈のことを「師匠」、周泰を「周泰先輩」と呼んでいます。お嫌な方は回避。
*自己満気味ですいません。意外と楽しめるそうですが・・・_| ̄|○。
*今回は完全ギャグです!ヽ(´Aメ*)ノな周泰なんてぜーったい見たくない!!という周泰ドリーマーの方は緊急回避!!!!




























立志モード〜変泰が出た日〜








 夜。

草木も眠る丑三つ時。

建業城では当直の兵士が起きている以外は誰も起きていません。

廊下や渡殿に灯された火は最小限で薄暗く、時折通りすがる兵士は完全に武装しています。


 そんな建業城の大廊下を一人の将が歩いています。

身軽な武闘服と、高く結い上げた揺れるポニテ。

凌統です。

彼は配下で後々には副将にと望んでいるを連れて見回りの最中でした。

「・・・せんぱぁい・・・なんかでそうですね〜。」

が両腕をさすりながら辺りをうかがいます、それも、恐々と。

「っていっても、いつもいて、いつも歩いてる廊下だよ?・・ったく・・。」

「だぁってぇ〜・・・・・。」


ガタッ!


ときこえた何かの物音。

誰もいない廊下では反響してどこから聞こえてきたのか全く解りません。

二人は音のした後ろの方を振り返っていましたが再び歩き始めました。

「・・・・・・、」

「・・はい?」

半分震えたような声で答える

「ここが終わったら、今日はもういいよ。」

「えっ?!でも今日は宿直ですよっ?!」

「・・・・・・ここ数日で連勤だったろ?明日一日休んで良いからさ。」


ガタッ!バタンバタン!!


何かを締める音、そして走ってくる音が続きます。


ドドドドドド!!


凌統とは背中を併せてヌンチャクを構え、防御の姿勢をとります。

「せ、せんぱぁい・・・く、くせ者ですかねぇ・・・。」

「なんだか、イヤな予感がするねぇ・・・。」

いつもの軽口を言うように凌統は部下を落ち着かせようと言いますが、彼が何かの気配に気づいた時、

すでに“それ”は目前に迫っていました。

「・・わ・・うわっ!!わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

凌統の悲鳴が城中に木霊し、は次の朝、通りすがった兵士によって発見されるまでその場で倒れていました。






 「で、何も見てないんだ、。」

「うん。先輩の悲鳴が聞こえた後、暗転。」

ここはの部屋。

こぢんまりとした部屋には寝心地の良さそうな寝台が一つ置いてあり、白い天幕は全て上げられていました。

今はが上半身を起こした状態で寝台にいて、は出仕する前に彼女のお見舞いに来ていました。

朝日が差し込んで、実に爽やかな朝です。

「怪我がないならいいよ。今日の夜はウチの隊が担当することになった。」

「太史慈殿と?」

「そう。」

「・・くせ者がいたら反射的になぐってしまいそうだな。」

は傍らに置いた双鞭をチラリとみます。

も「あ〜それはあるな〜。怪力だもんね〜。」と感慨深そうに同意します。

「でもさ、。」

「なあに?」

ともあろう方が看破できずに失神してたのはどういうことだ?」

「・・・ほんとだ、まったく気づかなかったよ。」

ふと思い出しは言いました。

「くせ者ならあれだけ警戒していたんだもん、看破できなくちゃしょうがない。・・・・なんでだろ。」

「くせ者じゃなかった?」

「うんにゃ、戦闘態勢だから味方でも誰が来るのか解るよ、看破だもん。」

「そうだよな〜。・・・なんでだろうね。」

「・・・・・うん。」

少し不安がるが気になるものの、はひとまず別れを告げると太史慈の元へと向かいました。

「・・あのが看破できないなんてなぁ。」

何となく立ち止まり、見上げるは建業本城。

夜、もしかしたら何か解るかも知れない、とはこの件を保留にしました。




 その日の晩。

は太史慈と共に本城から兵舎のほうへと歩いていました。

「すると・・は看破できなかったのか。」

「・・だから少し気になるんです。いったい何者が彼らを襲ったのか・・・。」

凌統に至っては見るも無惨で、すぐ屋敷へ帰ってしまったものの腰を酷く悪くしており・・・

「何があったのか全然覚えてないって言うのだからなぁ。」

太史慈も不思議がっています。

「ですがそれ以外に被害報告は受けていません。・・・ハナっから凌統殿が目的ではないですか?」

は太史慈を見上げます。

太史慈も少し顔を下げました。

「うむ、俺もいまそう思ったところだ。・・・・ん?」

太史慈が立ち止まり、双鞭を片方前に向けます。

もその千里眼で辺りをうかがいます。

「今、だれか走りましたよね・・。」

「ああ・・・。」

二人はゆっくりと誰かが走り去った方へと向かいます。


バタッ!グワッシャン!!!!


倒れた音と何かが割れた音。

大きなこの二つの音は兵舎の兵士の目を覚ましてしまい、結局その日の晩は何も起こりませんでした。




 「・・おっかしいだろ・・?」

「うん、おかしーね。」

休みを貰っていると数時間前まで当直空けで眠っていたは建業城の屋根、つまりいつもの場所で昨晩のことを話しています。

「で、何が割れていたのさ。」

「ああ、城壁の壁に置いてあったツボが二つ。上から乗っかって割った、って感じに割れていたから・・」

「踏み台にしたってことね?」

「そう・・。起きた兵士も何も見てないって言ったしくせ者もいなかった。・・どういうことだろう。」

「ウチの兵士かなぁ。・・・外へ密会しに行ってるとか?」

「じゃあ何故凌統殿は怪我を?」

「ああ、お見舞いに行ったら面会謝絶だった。相当腰が悪いらしいね。」

「・・・・なんとまぁ。」




 この二人がこんな会話を日課にし出して一週間。

主・孫権が妖しい者に襲われた。

何事かと駆けつけた諸葛瑾が部屋に来ると脅えきった孫権の姿があったそうで、執務も暫くは滞ることになった。

「そのツケが来るのは、儂ら文官なんだよ・・・。」

いつもの官服からは想像もつかない、ちゃんと防具を身に纏い長剣を携えた諸葛瑾は共に鍛錬していたにゴチました。

「ですが、諸葛殿、殿の部屋は我ら護衛部が守っています・・。おかしいではないですか、護衛部の目をかいくぐるなんて。」

「声が高いですぞ、殿。」

「今は誰もいません。」

「・・・・・・うむ・・確かになぁ。儂以外にもあの晩は要所にいたのだ。もちろん、巡回中の者達もかなりの頻度で部屋の見回りに来ていたし

かくいう儂も昨晩は宿直であったわ・・。しかし警戒する点なぞ一つもなかったわ・・・。」

「周泰殿からも、警戒を怠らぬよう命がでています。」

「・・そういえば彼を夜見かけなかったなぁ。」

「・・なんですって?」

の顔に影が差します。

「我らを束ねる周泰殿なんじゃが・・護衛部所属の兵士らからも聞かれたのじゃ・・周泰殿はどちらかと。」

「昨晩は宿直でしたはず・・。」

「「・・・・・・・・・・・・。」」

二人は顔を見合わせると、ひとまずは汗を流すために別れました。




 「・・・・・・・、夜、付き合って欲しい。」

「やぁだぁ〜♪ったらど〜しちゃったのよー、真っ黒い格好で〜。」

夜、は漆黒の軽装衣に身を包んだ姿でを尋ねました。

しかしそこにいたのは少し酒の入ってテンションの高い相棒。

「・・看破をしてほしい。」

「周泰殿に似てきたねぇ〜♪OKOK、行きましょうとも。」

もまた、簡単に革の防具を身につけると愛用のヌンチャクをひっさげての申し出を承諾しました。



 「・・・今日、凌統殿は城に泊まってるってね?」

「うん。この騒ぎを収めるために会議が開かれるんだって。」

「そうか・・・。」

「殿は大丈夫かな?」

「私以外にも兵士は沢山いる、問題ない。」

二人はすっかり暗くなった廊下を歩いていきます。

と、の髪の毛が一房、ピコーンと跳ね上がりました。

「・・先輩だ。」

二人は道を帰ると中庭の方へ抜ける外廊下へと出て行きました。

「せんぱーい!!」

が声を上げると凌統は明らかにホッとした顔を向けました。

に、か・・。やー助かった助かった。」

凌統が二人に合流するとはじっと凌統の来た方を睨んだままです。

「・・何かすごい勢いでこっちに向かってくるぞ!」

彼女は双鞭を構え、二人を歩かせます。

「くるぞ、いそげ!!」

「まだ追ってくるのかいっ!!って・・・いててて・・。」

凌統は腰を押さえ、は凌統の後ろに立って急かします。

「急いで、急いで先輩!!看破が使えなくなっちゃった!!何かがくるよう!!」

は不安からか、それとも戦場に身を置く者としての直感からか、追いかけてくる何かを怖がっています。

と、太史慈がやってきました。

「お前達、ここで何をしている!!」

は問いには答えず、焦った口調で声を張り上げます。

「師匠!凌統殿を担いで人の多いところへ退避してください!!」

「!・・何が向かってきている?」

太史慈は凌統をひょいと担ぎ上げます。

「解りませんが・・酷くイヤな感じがします。・・・!!走れ!!」

は先導するようにすでに走り始めています。

太史慈は凌統を胸に抱え、心配そうに一度だけに振り返るとについて走り出しました。

「・・・誰だ!!私が相手になろう!!!」

しかし暫く待ってもあるのは暗闇ばかり。

誰かがいたはず・・とは警戒しながら歩みを進めますが結局誰もいませんでした。



 「一体なんだんだあいつは!」

太史慈は凌統を寝台に降ろすと言いました。

彼は顔をゆがめ、腰を痛がります。

は途中でお湯を貰ってきていて、今は布を浸して温湿布の準備をしていました。

「・・解りません。やはりの看破は発動しませんでした。・・私の千里眼も影を見ただけです。ただ、」

「ただ?」

「・・・非常に、恐ろしい者です。」

は腕をさすります。

鳥肌が立っていて、表情も堅い物です。

太史慈は、彼女がこれほどまでに警戒している様を初めて見た気すらしています。

「し、しかしだな・・くせ者の報告は受けていないぞ。」

「それは昨晩も同じです、師匠。」

太史慈とが問答しだします。

は寝台に横たわる凌統を俯せにさせると背中をめくりました。

「先輩・・大丈夫ですか?」

「走らなきゃ・・大丈夫なんだけどねぇ・・・。」

良く暖められた布を腰の上に置くと、気持ちいいのか凌統の声がもれました。

「キモチイイですか?先輩・・・・。」

「ああ・・・・とってもね・・・。」

どこか感じ入った声で話す凌統には少し頬を染めながらもは凌統を心配します。

髪飾りを外し、執務卓に置かれた小箱から櫛を取り出して凌統の髪をすきます。

と太史慈はこれからどうするのかをまだ話し合っています。

耳の端でそれを聞きながらがなにげな〜く窓の方に目を向けた時です。


(´Aメ*)



こんな顔をした誰かが


|´Aメ*)


こんな感じで覗いていたのです。

「ぎゃぁぁぁぁぁあああ!!!!!」

の叫びにびっくりした(´Aメ*)はサッと姿を消します。

声に反応したは双鞭を片手にひらりと窓を飛び越えて後を追いました。

太史慈もすでに部屋にはおらず、と凌統だけが部屋に残されたのです。

 「・・すごい声を出したねぇ、・・・。」

あの呂布と対峙した時も叫び声一つ上げなかった部下が盛大な悲鳴を披露するとは、と凌統もあたりを警戒します。

しかしがいたところに彼女はいません。

きょとん、とした凌統は自分のいる寝台の掛け布が偉くふくらんでいるのに気づきました。

すっとめくれば踞っている

「コワイヨコワイヨアイツコワイヨ・・・・・」

彼女は頭を抱えて震えていたのです。

「あんたが震えるなんて・・・いったいどんなすごい者を見たん・・だ・・・・・・」

凌統の手がパサリと掛け布を取り落としました。

そう、部屋には(´Aメ*)な顔をした大男が立っていたのです!!

「あ・・・あ・・・あ・・・・・・・・・・・そ・・・んな・・・。」

凌統は驚愕した顔で、むしろ震えてさえいます。

は一層深く掛け布のなかに潜り込み、尻を侵入者の方へ向けてこれ以上にないほど震えています。

「コワイヨコワイヨ・・・・・・・・・」


ヽ(´Aメ*)ノ・・・・リョウトウ・・・


男は低い声でいいました。

なんだか息づかいも非常に荒く、聞いてるこっちが疲れそうなほど。

真っ黒い男はドンドン凌統に近づいていきます。

凌統は比例して一歩一歩、後ろでに下がっていき、最後は寝台から落ちてしまいました。

も掛け布を掴んでいたため、一緒に転がり落ちてしまいます。

凌統の胸の上で顔を上げたはヽ(´Aメ*)ノがまさに迫りくる姿を見て改めて悲鳴を上げました。

凌統もまた「・・・・冗談、きついね・・・。」と策も尽きたよう。

しかし天は二人を見放しはしませんでした。

寝台の横に置いていた二本のヌンチャクが、二人の傍らに運良く落ちたのです。

凌統は急いでの手に持たせます。

我に返ったはヽ(´Aメ*)ノな大男をキッと見据え、二人は頷きあうとヌンチャクを構えたのです!


「「真・無双乱舞!!!!!」」


 技の発動と共に激しい閃光が起こり、それを見た太史慈とも慌てて凌統の部屋へと引き返します。

、無事かっ!!」

「凌統!!」

二人が入ってくるとそこには哀れにも技を喰らってぶっ倒れている一人の男の姿がありました。

「・・・・・周泰?」

太史慈は恐々言いました。

は座り込んで震えているに駆け寄り、抱きしめて背中をさすってやっています。

傍らに腰を落としている凌統は落ちた掛け布を自分に強く巻き付けるとやっと、安堵したようでした。

を凌統の腕の中へ押し込めます。

「・・・お二人はここでじっとしていてください。」

彼女はそういうとの頭を撫で、どこか不安げにしている凌統の頬を撫でました。

「・・大丈夫です、不安がらないでください。」

女性にしては少し低い声で彼女は言うと、太史慈の隣に立ちました。

そして、まだ黒い煙がくすぶっている男を見下ろします。

「・・師匠、どうします?これ・・・。」

「・・・・俺に言われても、困る。」

「恐らく凌統殿を襲ったのはこいつでしょう。」

「確証がないぞ?」

「凌統殿の脅え方、普通ではありません。」

「う〜む・・。」

「何せこの話は泰凌ですから。」

組んだ腕がズルッとはずれるも、太史慈は何事もなかったかのように再び腕を組みました。

「しかし・・なんだって周泰はこんなになったんだ?今までこんなことは・・なかっただろう?凌統。」

太史慈は振り返り、震えるを抱えて座ってる凌統をみやします。

彼は片眉をひょいとあげました。

「当たり前だっつの・・・。こんなの、今までもこの先もいてたまるかてっの!!」

「ああ、それと・・・」

がいいます。

「恐らく孫権様を襲ったのも、この人でしょう。」

「何だとっ?!」

「殿まで襲われてたっての?」

「・・・はい。私達が宿直の晩、妖しい影がいるということで護衛部にも任務が渡されていました。ですから・・・ある一名が孫権様につきっきりでした。

でも、孫権様は襲われました。ただ・・・こんなことがあったのです。護衛部の兵達がまとめ役である周泰殿を探しても見あたらなかったそうです。

それは孫権様についていた方も言っておりました・・。」

凌統は驚きの目でを見つめます。

「あんた・・護衛部の兵士だったのかい・・。」

背の高い女性兵士は静かに頷きます。

「私自身、同僚の顔を全て知っているわけではありません。しかし、厳重に張られた網をかいくぐって目的である孫権様の元へたどり着けたのです。

・・・この人しか、いないでしょう。」

は靴のつま先で周泰の方を軽く蹴ります。

「それに・・・・・」

「「それに?」」

神妙な彼女に太史慈と凌統が聞き返します。

彼女は二人と目を合わせた後、目を閉じました。

「お忘れですか?この話は泰権でもあります。」


「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(゜A゜)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」


 あっけにとられて真っ白になっている二人の男を尻目にの傍らに膝をつきました。

、・・・・もう、大丈夫だよ・・・。」

「!・・・・・・・。」

彼女は涙でズタボロになった顔を向けました。

「こわかったようー!!!!」

うわぁあん!

は泣き出しました。

は彼女の頭を撫でながら、何事もないようにひょい、と抱き上げ(この時太史慈だけが「あ・・。」とどこか寂しげに声を出しました)、

こういいました。

「師匠、すいませんが私の武器をお願いします。・・・今宵は後宮で一室を借ります。兵舎では、が怖がるでしょうから・・・。」

「め、迷惑ではないのか・・?」

「私達の部屋は尚香様の計らいで、いつも準備されているのです・・共同ですが。」

はチラリと未だにぶっ倒れたままの黒い塊を見下ろします。

「・・・・・・周泰殿、聞こえているかとは思いますが・・・あまり溜められるのはよろしくないかと思いますよ?」

と、黒い肩がピクリと動きます。

「相談に乗りますから・・・今回のようなことは勘弁してください。が怖がります。」

背後で「俺のことは心配じゃないのかよ・・。」とひねた声が聞こえたのはあえてスルーでは続けます。

「度が過ぎるようでは、容赦しません。それが護衛部の役割であり、貴方を止めることが大切ですからね。」

彼女はそういって一度周泰を踏んづけると去ってしまいました。

「「「・・・・・・・」」」

「・・・・・・俺も、そろそろ戻るかな・・。」

我に返った太史慈がの双鞭を持つと「じゃあな、凌統、おやすみ」といって去っていきました。

「・・・・屋敷にかえるかな・・。」

凌統は痛い腰を何とか上げると、何事もなかったかのように部屋を出て行きました。




 誰もいなくなった部屋。

一人残された周泰は体を起こすと部屋を見渡しました。

そして、こう呟いたのです。



「・・・何があったのだ・・・。」



 そう、この騒動、暫くの間だ、建業城で見られる風物詩となってしまうのは、また別のお話。









−終わり−疲れたのでギブとは言わない