幾千もの煌めく星々
 
 輝いては堕ちてゆく

 人もまた星と同じ

 煌めき落ちるは星の如く


 門を開いても訪ね来た友とは道を分かち誰も来ない

 外に目を向ければ

 夥しいほどの死があるだけ

 歯止めのきかないそれは

 影となり確実に空を覆うだろう

 

 沢山の勇壮たる将が

 死の上を舞う

 花びらが風にヒラヒラと舞うが如く

 地に落ちるが如く

 彼らは鮮やかに散っていった

 沢山の赤い花びらが

 落ちて地を染めていった



 それでも死の舞は止まらない

 でしたら私が幕を下ろしましょう

 死を見て泣くのはいやです

 人は愚かにも腐りゆき

 やがて大地から姿を消すでしょう

 そうなる前に

 私が幕を引きましょう

 勝者はいらない

 覇者もいらない

 人が生きてさえいれば

 新たなときが始まるでしょう



 私が幕を下ろしましょう

 全てを背負い

 後の世に託しましょう





 −天下三分の計−