「戦場の真ん中で愛を叫ぶ!」


   
第3話 服部半蔵の事を聞いてみたよ 

 
 
  直江:「もどったぞ、・・・あれ?」

 居候中の石田邸に戻ってきた直江。

 ところが部屋はもぬけの殻。

 代わりに目に入ったのが屋根へと向かうハシゴ。

  直江:「・・・・屋根か。」


   ・・・登り中・・・


  三成:「・・・うん?兼続か?」

  直江:「三成、戻ったぞ。・・・なにみてるんだ?」

  三成:「いや、今日纏めた証言を読んでいただけだ。」

  直江:「ほう?仕事が速いな。」

  三成:「当然の事なれば、さして喜ぶことも無し」(照れくさいらしい)

  直江:「まぁそういうな。どれどれ・・・・・・」




    Q.服部半蔵ってどんな人ですか?

  家康:「半蔵か?・・・・そうなぁ、あまり表情をださんし無口だと思われがちだが口はたつぞ。でもどちらかというと手の方が先に出るかなぁ。」

    Q.それって忍びとしてどうなんすかねぇ。

  家康:「まぁそれは装束を脱いでからの話じゃからなぁ。装束を纏っている間は忍びであるからして無口・無表情じゃ。」

   Q.服部半蔵の容姿についてどうぞ

  家康:「小さいなぁ。まぁ忍であるし軽業ができなければいかんからあんなもんじゃろ。顔は美形というか・・・美人ではあるが女顔というわけではないのう。
   
      ただ、そこはかとない色気がある。」

   Q.真田幸村との間にあった印象的なことってありますか?

  家康:「そうさなぁ・・・・・。一番最後にかの青年を見たとき、今までにないくらい静かで、大人であったが・・・初めて半蔵が物寂しげにしておったなぁ。」

   Q.なんかあったんですか?

  家康:「戦ムソと戦ムソ2の間だよ。メルアド交換しようにも半蔵はパソコン持っておらんし、携帯は徳川以外と交換する気はないみたいだし。

      それでこの前久方ぶりに会うこととなったってゆー。なんかあったってほどのこともないが、あの半蔵がなんだか物寂しげにしておったのでなぁ。

      ・・・大阪城のロケんときじゃの・・・。いつもなら半蔵を見かければイノシシの如く突進してきておったが・・・。」

   Q.半蔵って実は一途?

  家康:「儂もそう思うよ。」





   直江:「・・・・やはり我らの見立てに問題はないんじゃないか?」

   三成:「いや、そんなことはないぞ。これを読め。」

   直江:「どれどれ・・・。」




  
   Q.服部半蔵ってどんな人?

  青山:「え?私に頭領のことを話せと?そうですねぇ・・・・・。頭領って、ああみえて面倒見はいいんですよ。頭領なだけあって見識もひろいし。
   
      幻術とかそう言ったのがお得意で、体術なんかもあの小柄で細い体のどこにあんな力があるんだろうってくらいキレの良い技を出します。

      スピードがいいんでしょうねぇ。」

   Q.スピードですか。

  青山:「もちろん、伊賀者の中でも一番早い部類だし。あの美尻、筋肉が綺麗に最低限最強に付いている証拠ですよ?

      だから手に鎌、足はスピードを生かした蹴り技で。まぁ流石にもうすぐ三十路だからTOPとは言えないけど・・あ、ここオフレコね。

      でも直属の若い連中でも結構舌を巻くからやっぱり頭領は凄いんだよ。・・・・・ただ、」

   Q.ただ?

  青山:「正直言って頭領の歳って不明なんだ。私の記憶にある頭領って実は今と変わらないし。因みに私の歳は25いってないんだけど、
 
      服部屋敷に出入りし始めたティーンの時と頭領はほっとんど変わってないんだ、髪の長さくらいかなぁ。」

  Q.それって忍びの秘術?

  青山:「さぁねぇ。たとえそうだったとしても私は知らない。噂があるんだ。」

  Q.噂?

  青山:「なんでも若い男達の精気を吸いとって今の魅力的で色気のある外見にしてるんじゃないかって。

      だって考えてもみてよ、頭領って男だよ?もうすぐ三十路の。未婚だけど普通だったら子どもがゴロッといる歳だよ?

      忍びだから閨術だってお手の物だ。そこでなんかこう・・・・ねぇ(怪しく笑う)。」

  Q.そ、そんなこといったらあーただって忍びじゃないんです?

   青山:「・・・・・・・フフ、閨術には自信あるよ?これが一番敵を陥落させる方法だからねぇ。いざとなったら廃人にだってできちゃうよ・・・。

       拷問せずに快楽漬けにすることもあるからさ・・・。」

  Q.・・・・・・・(汗)

   青山:「まぁまぁ、冗談だよ。けど頭領にはいつまでも若くて渋く、エロ気持ち悪い魅力を持った素敵な忍びであってほしいかな☆」

  



   直江:「美尻か。・・確かに前回の衣装は腰の防具がビッチリだったそうだな。」

   三成:「男に美しい尻もなにも無いと思うがそう言う声は以外と多かった、端折ってるが。」

   直江:「・・・幸村の精気を奪っていたと?」

   三成:「そんなこと信じられるかっ!」

   直江:「でも若い精気を吸い取るとな・・・。面妖な。」

   三成:「しかし慕われているようだ。」

   直江:「それは頭領として優れた器を持っていると言うことなのだろう。」

   三成:「・・・・。」(そうだよな、まさか色仕掛けってわけでもなかろうし。半蔵は男だし。・・尻でつるのか?そんな馬鹿なっ!)

   直江:「?」

   三成:「・・・こっちのは上田で聞いたことをまとめたものだ。」(まぁいい、聞かなかったことにしておこう)

   直江:「上田編かぁ・・・。」
  

     


 証言その1・・・・・真田の家とくのいち

 
   くの:「あちゃ〜・・・。来るべき時が来たってね〜ぇ。」

   昌幸:「うむ・・・。これについてはいうことなどない!」

   信幸:「まぁまぁ父上、」

   昌幸:「あれは一歩間違えると真田の恥じゃ!敵方とはいえ徳川殿にも申し訳ない。」

   信幸:「・・・・・;;」

   くの:「でもまぁ、確かに半蔵の行く先々に行ったよにゃぁ〜。」

   信幸:「これから聞く先々でも色んな事を聞けると思う。けど、それ全部本当だと思うよ?」

   くの:「あまり驚かないでね〜ん☆って無理かにゃん♪」


  証言その2・・・・・武田騎馬隊のみなさん

 
   兵1:「あ〜確かになぁ。」

   兵2:「今回はからっきしだよね。」

   兵3:「俺聞いたことあるぜ?いいんですかって。でも「今回は、いい」って忍びの所へ行かなかったな。」

   兵1:「お、聞いたなんて、お前やるなあ。」

   兵2:「でもあの若がねぇ。」

   兵1:「信じられないな。戦場放棄してあの忍びを拉致りにいったこともあんだぜ?」

   兵3:「ああ。」
  
   兵2:「俺、上田戦で誰もいなくなった部屋へ連れ込んでしけ込もうとしたの止めたことあるよ。」

   兵1:「まじかっ?!」

   兵2:「うん。くのいちとか来てくれてよかったけど。」

   兵3:「そんときどんな様子だった?」

   兵2:「・・・言っていいのかなぁ。」

   兵1:「なになに?」

   兵2:「・・・・・忍びの方が、俺らにむかついていた。」

   兵3:「そりゃ触らぬ神に祟りなし、だよな。」

   兵2:「でもな、俺見ちゃったんだよ。」

   兵1:「何を?」

   兵2:「あんとき、タイミング悪くそんな場に踏み入っちゃったんだけど・・・・あの忍び、マジで男なの?って。」
  
   兵3:「ほ〜ぉ。」

   兵2:「片方だけ肩の服が脱げてて剥きだしだったんだけど、白い。傷跡とあいまって、えもいえぬ雰囲気。
 
       俺別に男が好きとかそう言う訳じゃないけど(カミさんだっているし)、ちょっと触ってみたいなって。」

   兵1:「命知らずだな。」

   兵2:「いや、あんなのみたらなびかない男は不能だ!」

   兵1&3:「・・・・・。」

   兵2:「でもその後ちょっと俺体調崩しちゃったんだよ。貧血起こしちゃってさ、思わず忍に仕返しされたのかと思った。」

  



   直江:「・・・・これは本当か?」

   三成:「そうらしい。」(あくびをひとつ)

   直江:「ラブラブだったと?」

   三成:「ラブラブだったといえば、時に兼続、前田慶次はどうした?」

   直江:「ああ、慶次なら今日は雑賀殿と一緒に大阪城へ酒を飲みに(たかりに)秀吉様の所へ行くと・・・。」

   三成:「あの前田慶次も嘗ては半蔵を追っかけていたとか?」

   直江:「ぬわにっ?!」

   三成:「噂だ、噂。そんなことをいったら本多殿だってそうだし、かの家康公もエントリーしてしまう。そんな噂がでてくるだけだ。」

   直江:「むう・・・・・・・。魔性の男か・・・・・・・。」

   三成:「ふわぁあ・・・。眠くなってきたなぁ。」(むっくりと起きあがる。)
 
   直江:「そうか・・・精気を奪い取る魔性の忍、服部半蔵・・・・。」

   三成:「嘘か誠かは信じられんがな。」





   結論

  服部半蔵とは三十路近くとは思えぬほどの魅力的な尻と色気としぶさをもったエロきもい、優れた忍びであって頭領。
  
  その秘訣は忍びの技とされる精気を吸い取る術と呼ばれ、真田幸村をはじめとする沢山の武将達を魅了してきた。

  人望はあり、伊賀忍びの頭領だけあって様々な人から慕われている。

  前作では真田幸村と相思相愛だったらしい。





   三成:「なぁ兼続、」

   直江:「なんだ三成。」

   三成:「服部半蔵がみたらぶち切れそうな内容ばかりだな。」

   直江:「・・・・俺たちがみた服部殿ならば間違いなくこれをコメントした連中を闇に葬ろうとするであろうな・・・・。」

   直光:「「・・・・・。」」

   


   三成:「寝るか。」

   直江:「そうしよう。」




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