*読んだ後の苦情等マイナス感情には一切お答えできません。ブラックハッピーエンドです。

















        「しょうがねぇとか言いたかねぇ。けど・・・・・しょうがねぇんだよ、跡部。」

  

 諦めなんて辞書にははなっから載せてないだろう言葉をあいつは言った。

初めてだった。

俺の頬にそっと触れて、愛しそうに撫でる。

吹っ切れたような、けど悲しそうな眼差し。

笑みさえ浮かべ、一度だけキスをした。



「・・・じゃあな、跡部。」





いつもの別れだと、思っていた。
















Gott gibt's den Seinen im Schlafe (神はそれを神のしもべ達に、彼らが眠っている間に与え給う)



















 半年経って、忍足が来た。 

ドイツの片田舎にあるワイン工場の視察へ来ていたのだが、そんな田舎まであいつはわざわざ来た。

相変わらずのハンパな黒髪と、メガネは流石に四角だ。


「相変わらずダテか?」


忍足はフッと笑って後ろにいる誰かを前に出した。


「いいやぁ・・こないな仕事やとダテじゃないなるん・・・。ほれ、がっくん。」

「よう、跡部・・・。」


相変わらず自分より背の低いそいつは向日岳人だった。

赤みを帯びた黒髪は少しおしとやかで、けれどスタイリッシュなボブ姿で、表情にも落ち着きがあるが、目が大きくて細い分女みたいなシルエットをしていた。


「相変わらずお前ら一緒にいるんだな。」

「うちの病院のバックアップ機能はがっくん所に一任してんよ。そこで再会や・・・・またつるんでるん。」

「お前も相変わらず忙しいのな、跡部。」

「まぁな・・・。」


跡部は応接室ではない私室へ通して茶菓子だけを使用人に運ぶよう言い渡し、飲み物は部屋内のカウンターで忍足が入れると言った。


「学生時代バイトで喫茶店にもおったんよ・・・。昔とった杵柄やね・・・。」

「んで・・・お前ら日本からわざわざお越したぁ・・なんだ。」

「・・・・・・・・・まぁ、それは俺も座ってから話すとして・・・この機会にいろんな奴に会ってん。ジローは・・あいつ院に上がったんで。

就活めんどい言うてな。滝は・・・あいつ今京都おんで。大学時代の人脈でなんかのプロジェクトに参加してるー聞いたわ。

日吉はその腕と氷帝出〜いうことで警視庁からインターポール配属決まりそうやって。」

「俺様が言語学についてはアドバイスしたからな・・・。」

「聞いた。高校んときに自分の先生つけたんやって?・・・後輩やから目ぇかけてんねんなぁ〜・・・っとっとっと。時間やな。」

「紅茶渋くしすぎんなよな!・・・・樺地は特性生かしてアフリカかな・・・まだ研修でいってるぜ。トリはあいつんとこのじじいに捕まって跡取りにしこまれてるって。」

「知ってる、この前のある会合で鳳総帥が公式に長太郎の名前を出した。・・・あのヘラってたあいつが顔を引き締めてた。・・・全国大会以来かと思ったぜ。」


ここで忍足がプレートにコーヒーを二人分と、岳人には紅茶を入れて戻ってきた。

ティーテーブルに静かに置くと、岳人の隣に座る。


「で、残り一人のことや。」

「俺たちは、日本に戻ってきているお前以外の連中の代表として来たんだ。」

「・・・・・・。」


いい話じゃねぇ。

跡部は心臓から手先に向かって温度がヒュワッと下がるのを感じた。

同時に手のひらも足の裏も冷たくなる。

瞬きでさえ忘れていて、乾いたのを感じで慌てて瞬いた。



「宍戸はな・・・・・。」
















  『・・・・とべ、跡部・・・・跡部!!』


ハッと目が冴えた。

見慣れた天井があり、自分をのぞき込む黒髪の誰か。

口を開けて、落ち着かせようと肩で呼吸してた。

気が、動転している。

らしくないと思う間もなく、何度か目を閉じたりした。


「お前がうなされるなんて珍しいけどな・・・ちょっと異常だったんで起こすことにしたんだ・・・・。夢見、悪かったのか?」


 会話は頭に入らない。

ただ、俺はこの声を切望していた。

なぜか俺の頭や心ん中にはこいつの声が二度と聞けなくなった、という喪失感で一杯だった。

もっと声が聞きたい。


「・・・亮、」

「どうしたんだよ・・・うなされるなんて初めてじゃねーか・・。」


眉を寄せ、汗で張り付いた俺の前髪を掻き上げる仕草。

長い黒髪は肩を滑って、存外に白い肌にある。

ベッドだ。


「亮・・」

「ほんと・・だいじょぶか?」

「名を・・・呼べ。」

「ったく・・・しょーがねーなぁ。そんなに恐い夢みたのかよ・・・。」


苦笑して、俺の頭をガシガシ撫でる。

本物だ。

頬に触れてやれば、しっとりとなじむ感触とすり寄る仕草。


「景吾・・・。」













 『宍戸な、跡部と別れた後、死んだん。』







 項垂れる忍足の肩を岳人が抱く。

こいつらが一緒にいる理由が何となくわかった。

二個一だった時が長かったため、口を開くまでもなくある程度理解できるからだ。


『・・・死んだ・・だと?』

『ああ。ほんま・・・どうにかできんかったんやろかって思うわ・・・。』


忍足はついに顔を手で覆ってしまった。

岳人が言葉を引き継ぐ。


『・・・・あの不屈の精神を持った・・・曲がったことが大嫌いな宍戸がなぁ・・・・って信じられねーだろ?』

『何時だ。』

『跡部が日本にいられなくなって・・・丁度一年かな・・。』

『何故だ、病気か?事故か?』


 早く言えと、せかせば岳人は俺の方を見つめた。

眉尻も目尻も落とし、目には涙を浮かべて、口は泣くのを堪えるように引き結ばれて。

















『・・・・自殺だ。』





















  何故あんな夢を見たのだろう。

純粋に宍戸を抱きしめつつ、思う。

心地よいまどろみと、宍戸の体温。

慣れ親しんだ、大切なもの。

宍戸は再び眠ったようで、ベッドライトの光量を下げた。

その時に見た時計は午前2時を回ったところだった。

幸い、早朝練習はない。

しかし学校はあるし、自分は生徒会の方へ行かなくてはならないため5時には起きたい。




















 『自殺だとっ?!』


コーヒーカップをソーサーへ、叩きつけるように置いた。

バカな!自殺する理由なんかないはずだろう!!


『最初は普通だったんだ。仕事も決まって・・・ほら、テニスのトレーナー。あいつ指導向きだし熱い奴だから・・・・。普通だったんだよ。』

『俺もそれは知っている。メールも電話もあった。』

『それから・・・半年くらいやろか。・・・久しぶりにみんなにおうてん。跡部は勿論地球のどこぞに居んのやから呼ぶのは叶わんかったけどな。

偶々、一日だけなんらかの理由で地元に帰ってきててん。・・・・・で、氷帝行ったんや。』

『中等部の方。あっちが・・俺たちの原点だろ?夜守衛さんに許可貰ってうろついたんだよ。・・テニスコートとかそのままでさ・・・・・。

お前のソファ、すげー綺麗に使われてた。部長専用なんだって。』


岳人が笑いながら言う。

初めてあれが部室に来たとき、宍戸は思いっきりどこからか取り出した忍足の突っ込み用便所スリッパで跡部の後頭部をはたいたのだ。

関西人忍足が認める突っ込みと、音の良さだった。

それ以外にもジローが寝てたり、跡部が以内のを良いことに岳人が跳ねていたり。



『お前似合いすぎー。ほんっと跡部様だよなー。』

『・・・見惚れたか?』

『言ってろ、激ダサ。』



 遠い日の残像が、まるで映写機に映し出されているかのように甦る。

みんなが思い思いに話している中、宍戸だけ、まるでそのソファに跡部が座っているのを見ているかのようにいつもの指定席に座っていた。

斜め前にすわって、肘を突いて怠そうに跡部を見ているようで、いない男がいるかのようだった。


『あいつ部室にいる間一言も話さなかったのによ・・・・、帰り際、俺聞こえたんだ。』








『・・・俺たちには、あの場所しかねぇんだ。』

















  「亮、もう少し寝とくか?」

「んあ・・・・今日早いんだっけ・・・?」


黙って行くとむくれるので一応声を掛ければ、半眼でどこかぼやっとしている顔があった。


「寝るなら、二時間眠れる。」

「部活・・・休み?」

「ああ・・コートのネットをいじるからな。」

「自主連出来ねー。」


かすれた声で、早口だ。

ぐずる子供になってる宍戸に、俺はキスを一つ。


「もう少し寝てな・・・・、携帯で起こしてやる。」

「サンキュー・・・景吾・・・。」















 




  『それから、宍戸は休職届を出した。体調が悪いからって・・・・。でもあいつ社内でもウケよかったし腕もよかったからさ、認められたんだって。

俺の仕事は他の連中と違って週末は休みだからさー、時々会ってたんだ・・・あと都合のつく侑士も。』

『ある日突然な・・・・・連絡が取れんくなって、宍戸ん家へジローが言ったんや。ジローはジローで動いとったらしくて合い鍵持っててん。

それでも連絡がいかんくって俺らで行ったんよ。』

『・・・・・ドア開けたら、ジローが抜け殻になって廊下の壁にへたり込んでた。・・・・・・宍戸のやつ、風呂場で手首切ってやがんの。』


遺書も何もない、穏やかな顔で、綺麗だったと二人は言った。


『綺麗だったってゆーか・・・・自分の真っ赤な血の上に横たわって・・・黒髪が散ってんの。黒い服で、バスタイル白かったから・・・凄いコントラストで・・・。』


思い出してるのか、岳人は自分を抱きしめた。


『・・・警察呼んで、鑑識さんとか来てもなー、あまりにも綺麗やからおどろいとったで。』

『理由は解らずじまいかよ・・・。』


組んだ手が震える。

やっぱり目の届くところへ置いておけばよかった。

いったい何を考えていたのかは知れないが・・少なくともこんな結果にはならなかった。

忍足は岳人を抱きしめた。

子どもにするように、背を撫でている。




それから二人が帰った。

俺は今の仕事を片づけたら日本へ帰ると言い、気が付いたら氷帝にいた。

久しぶりの日本は・・・少し暖かかった。

変わらないコートでは、変わらないユニホームで汗を流す子ども達の姿。

宍戸によく似た、短髪の選手。

檄を飛ばす、部長。







『・・・・俺たちには、あの場所しかねぇんだ。』






「・・亮っ?!」



ざあっと風が吹き上がる。

あいつの声を聞いた気がした。

途端に、見える物が変わった。

どこをみても、子どもの頃の自分が歩いている。

時折怒鳴り、肩を怒らせたり、走って誰かを捜していたり・・・・現れては消える。

そして、最後に見たのは怒った宍戸だった。



『ついてくんなアホベ!』

『誰がアホだ。・・・ったく、俺様の手を煩わせんじゃねーよ。』

『だから嫌だったんだよ・・・。』

『だから黙ってたんだろーが、あーん?』

『・・・・・・。』



睨む宍戸を笑顔で牽制し、後を追い掛けてきた俺は宍戸の頬に触れていた。

俺もあいつもジャージ姿で、宍戸の髪が長い。

まだ切り落とす前だ。



俺はあいつにキスをしたんだ。

そして、あいつはこういったんだ。



『・・・・・解ってるよ。俺は・・・お前がこうやって側にいてくれて、あいつらとバカ騒ぎできりゃそれでいいんだよ・・・。』



嬉しそうに笑って、心配してやって来たジローを抱きしめ、岳人の頭を撫でた。

そうしてる間にいつものメンバが揃う。

嬉しそうに輪の中へ入っていき、一番後ろを歩く俺の隣には忍足と滝がいる。



その時、あの輪の中にいる俺は笑っていた。

楽しそうに、自分で見ているのに穏やかでいい笑顔だった。








 俺はありとあらゆるプロジェクトを俺なしで動かせるように手配した。

寝ずに、一週間。

自他共に認める頭脳をフル回転させた。

それに、あいつだ、滝を呼び寄せよう。

京都のプロジェクトはうちが主催でやっているが・・・成功すればいい後釜だ。

のぞまなけりゃ、向いてる奴がやればいい。

身勝手だが、後が決まるまでだ。

それに我らが総帥である親父も生きてる。

隠居だとか言ってやがったか、少し表へ戻ってきて貰おう。

そんなに負担じゃないはずだ・・・これだけやっておけば。







その間に、ジローが死んだ。

フラリと出ていたら、運悪くトラックに跳ねられたそうだ。






亮と待ってな。

怒るかもしれねーけど、俺ももう、腹をくくった。






最期は、そのままになっている亮の部屋でって思った。

あそこは俺が買い取ったし、人が二人も死んだ部屋、誰が借りるかってんだ。

あのときのメンバー全員へ強制的にマスターキーを送りつけたから、誰かが使うだろう。

定期メンテナンスも手配済み、バカ騒ぎしても、なにしてもいい。

住みついたっていいさ。

そう言ってある。

俺のことは、忍足にでも頼んでおくか。
















「・・・・跡部ーおはよう!!」

「ぐわっ!ジローてめぇあさっぱらから懐いてんじゃねぇよ!」

「景ちゃーんv」


生徒会室から教室へ向かっている時、ジローが背中に乗ってきた。

しょうがねぇからそのまま背負ってジローの教室へ向かった。


「てめぇにしちゃ偉く早いじゃねーか。」

「俺ー?朝練ないの忘れてたー。」

「ったく。」

「亮ちゃんもいるよー。」

「・・・・そうか。」


携帯にモーニングコールしたときにはすでに起きていた。

俺も早めにいこうかな、なんて言っていたが・・・。


教室へ行けば、宍戸亮は窓際の、自分の席に座ってグラウンドを見ていた。

もちろん、朝練のあるクラブは外でまだ活動中だ。

しかし、教室にはまだ誰もいない。


「亮、」


声を掛ければ、振り返った。

ニッと笑って。


「おはよう、跡部、ジロー。」

「亮ちゃーんv」


ジローは俺の背から下り、宍戸に抱きついた。

宍戸はいつもと変わらず、そのふわふわの頭を撫でる。


「あーやっぱ亮ちゃんだーvもう俺心配でさー!!」


がばっと顔を上げたジローは泣きそうに顔をゆがめた。


「嫌な夢みたのー、亮ちゃんが死んじゃうのー。」

「おいおい勘弁してくれよー。」

「ほんとなんだってばー!大人になった俺たちなんだけど亮ちゃん自殺しちゃって、俺が見つけるの!もーリアルで気味が悪いよう!」

「宍戸が自殺ー?そんな繊細な心の持ち主かよ、こいつ。」

「んだと跡部!」

「あーん?」

「・・・・・・・・でもさー、」


ジローは顔を伏せて、さっきと違う感じで話した。

なんというか、無機質で、でもほうっとしていた。

「・・・亮ちゃんすっげー綺麗だった。俺びっくりしたC〜。死んでることには勿論驚いたけど、最初あんまり綺麗だったから死んでるって思わなかったんだ・・・。」

「綺麗な死に方だー?こいつがー?」

「俺も興味在るぜ。どんなんだよ。」

「・・・・・亮ちゃん、白いバスルームで倒れてるの。手首切ってて・・そこから流れる紅い血の上にね。そこに散った亮ちゃんの長い髪・・・・・蒼白の顔。

表情は、すげー穏やかでさー・・・黒い服着てたから一層際だつの。」


俺様は息を呑んだ。


「・・・リアルじゃね?」


宍戸は、驚いて半笑いだった。


「コントラストが・・・綺麗だったんだ。」


ジローは、亮にしがみついた。

俺も思わず、亮に触れた。


「・・・よ、よせよ二人とも!なんだか俺がこの先自殺するみてーじゃねーか。てか、夢見だろ?やだなぁ・・・不吉なのかよ・・・。」

「だぁいじょうぶ!その後普通の夢みたCー、よく覚えてないけどみんなでてきたから〜☆」

「んだよ・・おどろかせやがて。」



しんみりしたところで、呼び出しがあった。

そういや、教室にあるファイルを取りにいこうとしてたな。


「わりい、一旦生徒会室戻るわ。ったく・・・ジローが抱きついてたから何しに教室戻ろうとしたか失念してたぜ。」

「ごめんよー跡部ー。」

「・・・いいさ。始業までまだ時間あるしな。早く切り上げて戻ってくる。」



俺はジローの頭を撫でて、宍戸には軽いキスをした。

奴はいつも通り、強気に笑みを浮かべ、

「どーせ一時間目の本鈴まで戻れねーんだろ?」

「・・・・善処するさ。」

「へへ。」



俺はロッカーから重いファイルを取り出し、教室を出ようとドアに手を掛ける。


「景吾、」

「あーん?」

「・・・ありがとな。」



なぜここで礼を言われなければいけないのかは解らなかったが咄嗟に頷いた。

そして、頭はもう仕事を早く切り上げるためのシュミレートに切り換えた。









「亮ちゃん、よかったね☆」

「ああ・・・・ほんとだ。」

「他は良いの?」

「そのうち来るだろ?」

「うん♪」

「俺の願いは・・・只一つだけだ。な、滝。」


宍戸の目線の先にはいつの間にか滝が微笑んでいた。

その姿は不思議なことに半透明で、その後ろにある窓がうっすら見えている。

格好も制服などではなく、ズボンにシャツで、ロングのコートを着ていたが、その表情は大人びていた。



『・・・これで、いいの?』



少し反響する声が言う。

宍戸とジローは二人で顔を合わせてニッコリ笑った。



「うん。俺は嬉Cーし☆」

「俺も。後悔はないぜ?」

『そっか・・・。』



滝は一度目を閉じた。

そして、指を一度だけ鳴らした。

とても大きな音で、指先からキラキラと金の砂がこぼれる。



『放課後を、お楽しみに。』

「滝は?」



宍戸はニコニコと尋ねた。

答えは、解っている。



『・・・僕は・・・そうだね・・・、終わる寸前に顔を出すよ。そしたらまた一緒だ。』

「滝だもんねー。しょうがないC−。」

でも待ってるよ☆とジローは笑う。

「今度こそ、みんな一緒だな!」

「きゃ〜♪」



嬉しくてじゃれ合う二人を見ながら滝は姿を消した。







まだ時は動いていない。

時計の一分がもの凄く長い。

でも、必ず訪れる放課後は、待ち遠しくてしょうがない。


「早く放課後にならねーかなー!部活してぇっ!」


宍戸は小さく声を荒げた。

その膝には答えに満足したのか眠るジローがいて、そのフワフワの髪を弄りながら宍戸は笑んだ。

にっこりと。



艶やかで、どこか黒い感じのする笑みだった。













−Is this Happy End? What do you think? Is he really happy boy? −