愛媛の名桜 24 |
別子山のエドヒガン |
〈品種名・エドヒガン〉 |
最近見つかった巨桜 |
別子山のエドヒガンは新居浜市経由より、四国中央市から法皇トンネル、富郷ダムを経由した方が道路事情がよい。富郷から別子山へ入ってすぐの東宮橋に桜の看板があるので、そこを左折して山道を登る。 |
林道脇の駐車場から200メートル程下った山腹にある。見つかったのは最近で、平成25年に新居浜市の天然記念物に指定された。幹は地上80cmで3本に分岐。北側の主幹はさらに170cmから200cmの間で6本に分岐しているが、1本は枯死。現状は合計7本の幹が扇状に四方へ伸びている。 |
根元周は6.48mで県内の桜では2番目の大きさである。地上1.2mでの3本の幹周合計は9.82mで、主幹の幹周は4.35mある。樹高は25.5mで、枝張は東西33m、南北32mの均整のとれた美しい扇型をしている。花は一重の小振りな花で、萼筒はきれいな壷形をしている。 |
樹齢は300年から350年と推測される。このような巨桜が最近まで知られていなかったのは不思議であるが、林道から離れていることと、個人所有の土地であることが理由と思はれる。地元の人達によって最近環境整備がなされている事は桜にとっても良いことである。 |
(樹木医 森本政敏) |
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【メモ】 |
1.場所 新居浜市別子山 (県道6号線の東宮橋より林道に入る) |
2.平成30年の満開時期 4月8日〜10日(今年は例年より1週間ほど開花時期が早い) |
3.写真の撮影日 平成 30年 4月 9日 |