アリの独り言(2017) 
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12/31(日) 48.使命感
 一日遅れての今年最後の独り言です。諸事情あって今日になりました。何人の方がこれを読んで頂いているか皆目見当もつきませんが、駄文に一年間お付き合い頂きありがとうございました。実は昨年末、もうこの独り言は止めようと考えていました。日常業務の煩雑化で唯一余裕のあった土曜日の午後に処理しきれなかった仕事を回さざるを得なくなり、また庄原・農吉での仕事が新たにガッツリ入ってくることを考えると、時間的に厳しいと思ったです。

 そんな時に、この独り言を楽しみにしているというメッセージを頂きました。こんな話しでも少しは何かの役に立っていると思ったら、やっぱり続けていくべきなのではと考え直しました。どうせ書くなら事業の変遷が分かるようにと、かなり事業にフォーカスした内容に変えました。

 不思議なもので、それが今年の事業展開に寄与してくれました。既にまごやさい農家直売システムを導入頂いた南伊豆・湯の花様しかり、先週触れた九州の会社しかり、この独り言を読んで頂いたことで、事業内容や我々の思いをご理解・共感頂き、それが少なからず商談の進捗に影響したと思われます。

 実は、昨晩は同窓会で、その初っ端に講演したのが腐れ縁的悪友で産婦人科医のKでした。高校時代、素行の悪さで手に負えないような人間で、同級生も皆そのことを知っており、「まさかあいつが話すとは」という感じでした。が、実際話が始まると、強い社会的使命感が皆の驚きと共に伝わってきました。「元気なお子さんを家に連れて帰ってもらう」ために愚直に地道にこれまでやり続けていること、またその過程で感じた小子化や晩婚化に対して強い問題意識を持ち、自らの手でその貢献をしようと思っていること。彼は広島市中区では50年ぶりの産婦人科を新規開院し、小児科やキッズルームなどもある医療ビルとして事業をスタートさせるようです。

 その他、これまで個別の施設単位で管理されていた医療画像にIT技術で革新を起こそうとしているKくんなどの話しにも大いに刺激を受けながら、2次会には参加せずに家に帰ってもうひと仕事、なんて思って車に乗り込んだらどうも様子がおかしい。少し走ってやっぱりおかしいので降りて確認してみると、、、前輪左がパンクしていました。昨年買ったばかりのスタッドレスなのに何故?と思いつつ、仕方なくタイヤ交換。ジャッキが見つからなかったりで四苦八苦しながらようやく交換を終えて家に辿り着いたらAM1時を回っていました。

 最後何とも締まらない感じにはなってしまいましたが、総じて2017年はポジティブな変化があった年でした。また、庄原・農吉とのWワークは自分の限界ラインを引き上げる機会にもなりました。2018年は新システム「MAGO−NET」のカットオーバーや南伊豆・福岡での実運用開始など、未来を左右する非常に重要な年になりそうです。独り言も今年同様、仕事話を中心に書いていこうと思います。

 という訳で、今年一年本当にありがとうございました。1月は例年通り独り言はお休みを頂き、2月より再開いたします。

 来年も何卒宜しくお願いいたします。

12/23(土) 47.人を動かすもの
 おそらく勝負の週だった。

 物理的な忙しさではない。今後の展開の鍵になるであろう、その起点となる週。まだ公に出来る段階ではないので詳細は記載できないが、そこで思ったことなどを徒然に。

 まずはここに至る過程から。

 その話しは突然来た。面識のあった県庁の方からまごやさいのお問い合わせがあったので対応できないかとのこと。色んな方を介して視察依頼は来るが県経由は初めてだった。その社名を聞いた時、冗談だと思った。とはいえ、拒否する選択肢はなく、直接の連絡を待った。

 意外にも連絡はすぐ来た。新規事業を検討しており、まごやさいの事業を参考にしたいので視察できないかとの内容だった。色んな?が頭を巡りながら、取りあえず了解した。電話を切った後に思い浮かんだのは、視察出張を命令された賢く真面目な若い社員が2人やってきて、適当に会社を見た後、会社を出る時は笑顔で、その後電車に乗って「小さな会社はやっぱりその程度だよね」と話しながら帰っていく光景。

 8月終わり、その日はやってきた。出荷日の昼すぎ、想像通り若手社員男女1名ずつ。上司から指示された視察項目を機械的に追いながらだいたい1時間位の話しになるかと思いきや、何だか積極的に質問が飛んでくる。事前にかなり調べてもいるようだ。こちらの説明も徐々に熱が入り、あっという間に3時間が過ぎた。

 意外な積極性に興味が湧いて、この視察に至る経緯を聞いてみた。社内で新規事業の検討プロジェクトが始まり、そこに応募してメンバーに選ばれたのだという。新規事業のテーマは予め決められており、興味のあるテーマに手を上げプロジェクトチームが結成された。このチームのテーマは地域活性、事業内容を検討するうちに中山間地域の農作物流通に行き着き、事業スキームの具体的検討が始まった。ちょうどそのタイミングでNHKの「おはよう日本」でまごやさいが紹介され、それをたまたま見たそのチームの責任者が考えていた事業スキームと非常に近いまごやさいの事業に興味を持ち、視察を決めたようだった。

 一度持ち帰って更に検討を進め、10月初めに今度はそのリーダーも含めて3名で再度視察に来られた。これで先方の本気度合いに確信が持てた。実際に出荷の風景や圃場もご覧頂きながら、前回よりもさらに詳しく、またそこに至る経緯をお話しした。その後、まごやさいとの連携を織り込んだ新規事業案を作成し、事業化検討会議に臨まれたらしい。複数の案件が経営陣の前で発表され、最終的に2つのプロジェクトが事業化候補に選ばれた。その一つが視察に来られたチームのものだった。

 そして今週。前回の3名に、2名の社外アドバイザー(知る人ぞ知る有名人、お1人は広島県のイノベーション戦略にも深く関わっている方です)も含めた5名がお越しになり、2泊3日でまごやさい事業の研修会を行った。今回は実際の業務を体験頂き、事業を立ち上げていく際の具体的なイメージを持って頂くことを主眼にした。2日目は共同研究を進めている広島大学の細野先生と研究生の皆様もお招きし、学術的観点からの中山間農産物流通の現状や課題と、まごやさいの事業の現状と重ねて合わせながら今後のあるべき姿を探っていった。3時間の予定が5時間、その場の熱量が話しが進むほどに上がっていくのを感じた。

 説明しながら思った。何で農家さんはこんなに積極的にまごやさいに野菜を出荷してくれるのだろうかと。何でお取引先は我々の野菜を毎回毎回買って頂けるのだろうかと。そして、何でここに集ったメンバーはこんなに一生懸命なのかと。僕は「利」を意識して事業を作っていった。農家さんの利益だったり、飲食店の利便だったり、それを繋ぐ我々の営利だったり。

 確かにそれは必要だと思う。でも、それだけでは説明できない現象が目の前で起こっているような気がしてならない。別に野菜を出荷しなくても十分生活できる定年後就農の小さな農家さんが雨の日も雪の日も大霜の朝も笑顔でセンターに野菜を持ってくる姿、我々より安い野菜がいくらでもあるのに有難うと言って買って頂き、時には買う量が少なくて申し訳ないね(実際は売り切れが続出して買えないだけ)とまで言われること。定年まで恙無く仕事をすれば十分な人生が送れそうなのに、あえて新たな事業に飛び込み深夜を問わず嬉々として働くこと。気持ちだったり、意気だったり、活気だったり。そして伝えた。農家さんが出荷される一番の肝は挨拶だと。

 それだけ聞けば薄っぺらい言葉かもしれない。でも、それを聞いた今回のメンバーは「それは深いですね」と即座に反応した。感謝の気持ちだったり、我々の意気込みだったり、そんなものが挨拶を通じて先方に伝わり、意気に感じ、気分が高揚し、動く原動力になっていく。その現場を間近で見て頂いたことが僕の言葉の真意を理解する伏線になったのかもしれない。そして、そこで感じた気持ちはメンバーの熱意に転換され、事業を進める原動力となってくれれば嬉しいな。

 研修会中日の夜、遅い食事を済ませそのまま飲みながらの雑談した。今の仕事、これまで歩んできた道、これからのこと等。それぞれが強い思いを持って事を進めようとしていることを感じた。それは「このチームは最高なんです」との女性メンバーの言葉に集約されているように思った。

 僕たちがやろうとしていることは、これまで動くことななかった中山間地域の未流通野菜を動かしていくこと。そのために何が必要なのか、今回の研修会を通じて、僕にとっても改めて事業を考える良い機会となった。

 数々の偶然か重なって生まれた今回の一連の出来事。もう、これは必然と思って進むしかないですね。

12/16(土) 46.農家会議
 ちょっと脱力しながらパソコンに向かっている。心地良い疲れ、とまではいかないが、一つ肩から荷を下ろした感じ、かな。

 今日は1年ぶりの農家会議をした。作付などの事を考えると年に3回ぐらいはすべきなのだが、なかなかそこまで至らず、背中を押されるように今回何とか開催した感じになった。お伝えしたいことは沢山ある。野菜のこと、事業のこと、顧客のこと、目指す未来。随分前から準備には取りかかるも、予定調和のように最後はバタバタ。開始30分前まで資料を作り、印刷が終わったのが開始5分前だった。

 参加頂いた農家さんは30名ほど。他に銀行の方や税務の顧問先、農業志望の方、スタッフも含めると40名以上でなかなか賑やかな感じになった。予定時間を3分程越えて会議スタート。今回は初めて会議に参加される方もかなりおり、まずは事業の概要から話すことにした。理念や方針、事業の仕組みや特徴、業績の推移など、少し時間を掛けて説明。昔から出荷している方も結構新鮮な感じで聞いて頂いているようだった。考えて見れば数年前と全く別物に近い事業の仕組みとなっている。

 その後は、野菜の出荷情報。実際にどれだけの野菜が1年間に出荷され、販売状況はどうだったのか。この会議のメインであり、農家さん興味関心の最も高いところ。資料をしっかり作り、今後に活かして頂けるようにすべく、全野菜リストと実績の出力をシステム会社に依頼し内容を見て目を疑った。1000以上ある。一応、公には栽培野菜種類350種と言っている。実際はその約3倍、これは同じ野菜でも大きさ別に大パックとか、早採りサイズとか分けているので種類が嵩増しされている側面もあるが、、、それにしても。。。しかも大失敗だったのはリストの主力が50音順になっていたこと。例えば同じホウレン草類でも、ホウレン草と縮みホウレン草と赤茎ホウレン草は全く別のに行記載してあり、野菜ごとにまとめるにはリストを全部追って項目を移動させないといけない。リスト作成4時間と踏んで取りかかったが、4時間で終えることができたのは全体の1/3ほどだった。

 そんなことがあり、実際にお渡しできた資料は葉物に分類される野菜のみだった。それでも400種以上あり、その一つ一つに販売実数と現在の需要状況を記載しており、全部説明すると余裕で数時間かかる。要点だけお話しし、この資料をどう使うかは農家さんにお任せした。春野菜の作付に活かして頂けるようでれば嬉しい。残りの資料は何とか早めに作成してお渡ししたいと思う。

 その後は、お客様の声や出荷に関わる相談事。チラッと時計を見てまだ終了予定時刻まで45分あったので楽勝と思いきや農薬のところで意見が続出し、結局終了したのは予定の15時を少し過ぎた時間だった。その後すぐに農業希望者の方との面談があり、参加された農家の皆さんがどのような表情で帰路につかれたかは見ることができなかったが、スタッフの話しから想像するに、それなりだったようだ。

 面談を終えた時にはスタッフも既に帰っており、静まり返ったセンターには母と妻が残っているのみだった。顔を見合わせ、家の居間から始まったことがここまで来たね、とぼそり。目指す未来はまだ遥か先だが、今日を終えたことは一歩前進ということにしておこう。

 来週は、今年一番の勝負週。準備不足の言い訳なんかしなくていいように、まずは体力回復。今日は終了。

12/9(土) 45.年の瀬?
 独り言ではほとんど触れていないが、定期的に野菜の宅配を送っている。創業当時から続いており、今期で丸8年、月1回のまごやさいチョイスのセット野菜を計4グループ、合わせて100名ほど。5月から12月まで送っており、この期間は毎週月曜日は宅配の発送日になっている。

 今となっては売上に占める割合は少なく、その割に野菜の選択から収穫依頼、資料作成など準備に結構時間がかかる。それでも続けているのは、我々の野菜サービスの原点であり、創業当時からずっと継続して頂いている方も多く、強い思い入れがあるから。手書きの野菜説明と「しょうりき通信」という事業の近況やトピックスなどを伝える書面は第1期からずっと続けている。

 てなことを書いたのは、この宅配がまごやさいの年感覚に深く刻まれているから。僕らにとっての年の瀬はこの宅配の最終回あたり。今期の最終宅配発送日は12月18日、この日を越えるとひと段落した気分になる。最終も含めてあと2回、最後まで滞りなくいきたい。

 と、これを書いている途中にも、農家さんから妻に連絡が。予定していたサツマイモが予想より収量が少なく、違う野菜に差し替える必要が出てきたようだ。「うわ、どうしよう」と次の候補野菜探しにかかる。農家さんの出荷状況を思い出し、あの人のあの野菜ならとあたりを付けて連絡を入れる。昔はこの仕事も僕がしていたけど、今は妻にバトンタッチ。出荷日に会社にいない僕では難しい。

 僕はというと、今日は午前中いっぱい里芋を60キロほど掘り、その里芋を洗い(2時間かかった、泣)、その後は母と共に宅配に入れる柚子を集荷。今日収穫予定の木は背が高く、梯子をかけて収穫する必要がある。必然的に僕は取る人。母は集める人。ご存じかどうか、柚子には鋭いトゲがあり、木の中にある果実を取るにはトゲの中に手と頭を突っ込まなくてはいけない。皮手袋で手はガードするが、それでも強く力がかかると厚い皮を突き抜けてくる。

 今日の失敗は帽子と腕ぬきを忘れたこと。予想以上に木の内部に実が付いており、それを取らないと数が足りない。梯子に上り、木の中に体を突っ込み取るが、その都度頭にトゲが刺さり、手首辺りをトゲで引っ掻かれる。150個ほど収穫して腕まくりをしてみたら、手首が一周ぐるっとミミズ腫れ状態だった。

 今日の柚子湯は中止。髪を洗うとやっぱりヒリヒリした。いつもよりゆっくり浸かり、夕食は昨日出荷された白菜(一部虫喰いあり外した葉を使用)のミルフィーユ鍋と2週間ぶりの缶ビール。家族全員揃ってアレコレ近況を話す。

 こんな日も良いですね。

12/2(土) 44.単純人間
 師走最初の土曜日。快晴、気温高め、微風。ゆっくりめに起きて、外をみて、予定が無い今日を思い出し、思わず笑った。

 あいも変わらず話題は事欠かない一週間。初っ端は経済産業省のある事業認定、某団体から推薦され、ほぼ合格したので紹介用の資料を作成して欲しいと依頼を受けて結構頑張って資料を作るも、残念ながら不合格だったとの連絡が。。。この手のものでは初めての選漏れ、ちょっと嫌な流れ。

 飲食店向けの募集広告やパンフレットの制作、Webサイトの構築やら助成金を活用した一連の事業計画が後ろ倒しで今に集中してしまい、アポのやりくりに四苦八苦しているところに、所轄の経産局から事業の進捗を中間報告せよとの指令が。何とかかんとか期限に間に合わせて報告すると、今度は別な担当者から中間監査に行くので全ての確認資料を用意するように、とのお達しが電話で来た。つい先日資料を付けて出したのに、その資料はどうも確認していない模様。且つ会話の端々に「オタクは初めの助成で担当者も置いていないようだから不備も多いだろう」的な心の声が漏れ聞こえてくる。さすがに感情の乱れを自覚するも何とか抑えてそれなりに対応。お代官様の目こぼしに平伏する庶民的な絵面が脳裏に浮かんだ。

 その他、システム会社との結構ディープな話し合いや、野菜不足で思うように業績が伸びない等々、特に前半は重〜い感じの空気だった。運転中も、寝る間際も、寝てもあれこれ考えてしまう感じ。胃が痛くて夜に目が覚めたのはいつ振りだろうか。結局、どの面から考えても計画通り業績をきちんと上げていくことに帰結する。出来るかどうか分からないことを約束する恐怖、期待値が上がっている分、約束は更に大きなものになる。さりとてその期待している人たちが何かを手伝ってくれるわけでもない。良かれと思って言ってくれることも、「お前がやってみろや」と言いたくなる時もある。

 そして思った。自分で出来る範囲を越えたことを。だから怖い。逆に、その領域まで何とか来ることができたことも。真の覚悟はここからなんだろう。業績は結果論、目的地を定め、そこに至る道を、人を巻き込みながら全身全霊で進む覚悟こそが約束なんだろう。

 不思議なもので、後半はビックニュースが飛び込んできた。もちろん良い話し。まだ公にし難いが、この話しがお披露目できるようになればちょっと驚かれるかも。運転中も、寝る間際もやっぱり考えているが、内容は一転してしまった。このチャンスをどう成功させていくか。

 この単純さが、もしかしたら僕の良いところかな。そういうことにしておこう。

11/25(土) 43.自然体
 もう一週間前になる。県の招きで東京で定住促進の話しに行ってきた。

 今回2回目、初回は起業の話しをして欲しいとのオーダーで必死に事業やそこに至るまでの話しをした。有政に会いに行こう的ツアーも企画して頂き、何とか成功させねばと今思い出しても肩に力が入った感じだったと思う。結局上手くまとまらずツアー参加者もゼロ。何とも後味が悪かった。

 今回は極力自然体でいこうと決めて臨んだ。お題は起業と山での生活。6時43分の新幹線で移動し会場に着いたのは11時30分、関係者と名刺交換をし、パソコンの動作確認をしたらあっという間に開始の12時になった。

 壇上に立つと参加者が30人ほど、ぐるっと見まわすと何とリクルート時代の先輩と同期家族の姿を発見。ちょうどその日は広島中山間地各自治体の説明会も開催されており、参加者と同数ぐらいの自治体関係者の皆さんが「さあ、話してみろ」と言わんばかりの目線でこちらを凝視(しているように思えた)。気にするな、いいとこ見せようと思うな、と言い聞かせている自分が既に危うい。

 それでも、何とか自然体を意識し話しを始めた。与えられた時間は15分。まずはこの手のプレゼンの有政的常套手段、参加意識を高めてもらおうと話す前にまず参加者に質問をした。

 「この中で起業を考えている方はいますか?」

 起業に興味があって来ている人がいるはずなのに手は上がらず、のっけから外してしまった。急遽、話す配分を起業から山での生活中心に移して話すことにした。一応、このような事態も想定して写真を多めにしておいたので話す内容には事欠かない。が、結構厳選した生活実態のある写真のはずなのにどうも食い付きが悪い。ここで10分程使い、次に起業の話しに入った。

 配分を少なくしたとはいえ、どうせ話すならそれなりにキチンと説明したい。あと2分のサインが出た時にまだ半分も話していなかった。端折るところを考えながら、スライドに沿って話す。焦るなと言い聞かせつつ、これも言わなくちゃと、自然と早口になる。ウケも狙ってもみたがそれも不発。結局3分程オーバーしてしまい、最後の締めもイマイチで変な汗だけが残った。

 終わった後は、参加者から個別相談を受けた。有難いことにひっきりなしに相談を受け、中には前々職の後輩(もちろん面識なく、本人も参加するまで同じ会社のOBだとは知らなかった)もいた。自治体関係者からも多数ご挨拶頂いた。プレゼンはイマイチだったけど、個別相談で挽回したことにしておこう。

 先輩や同期家族と話したことも素晴らしい時間だった。先輩は外資系コンサルの人事、同期はいまでも会社に残って頑張っている。アウトローな道を歩んだ自分を少しでも良く見せようと思った自分の浅はかさも、話すうちに霧散した。

 15時前の新幹線に乗って広島に帰った。行きは爆睡だったけど、帰りは目が冴え、溜まりに溜まっていた某ビジネス誌5冊読破。芸備線で向原駅に着いた頃はすっかり真っ暗。いつもの光景に戻った。

 今回の教訓「合わないことはしないこと」

 自然体と意識した瞬間に、自分の自然体ではなかったのですね。自分らしさを考える機会にもなったかな。

11/16(木) 42.検討会議
 明日から日曜日までほとんど時間が取れそうにないので、少し早めに書いています。現在PM10:30、いつもは土曜の日中に書くことが多いので、ちょっと妙な感じです。

 一昨日、Jステーションで予定通り放送されました。。今回は事業というよりは、有政個人に焦点を当てた内容で、自分でコメントするのはちょっと恥ずかしいですね。急遽の取材にも快く応じて頂いた出荷農家の末重さん、本当にありがとうございました。農吉の画像も出たし、一応広報面である程度の成果はあったとしておきましょう。

 さて本日。7時に出荷作業を終えて帰宅、2時間程仮眠し、その後自宅で野菜販売の入力作業。昼すぎの来客に合わず途中で入力作業を妻にバトンタッチ、インスタントラーメンで昼食を済まし、慌ててセンターに行き、30分ほどで話しを終えた後に、間髪入れず新システムの検討会議。今日は中間報告も兼ねており、いつものちゃネット2名に加え、事業モデルの検討に何度もご意見を頂いた中小機構の村上さん、それにいつもシステムの運用をしている妻も参加し、意見交換をする機会にした。

 重要な資料とかを作る時にもよくやることだけど、一人で考え続けるよりも、誰かに話しながら整理した方が上手くまとまることが多い。今回のシステム開発は僕とちゃネット2名で散々話し合ってきており、この3名はほぼ同じ思考になっている状況。この辺りで第3者にシステムの構想や基本設計案を説明することでより現状が整理でき、事業を俯瞰的に見れる立場と運用現場の立場からそれぞれ意見や感想をもらえれば、現段階の検証と今後の開発に有用な手がかりを得ることができるのではないかと考えた。

 ちなみに、今回の開発の最も大きな変更点は、野菜を買い取り即日売り切るまごやさいの事業モデルだけをカバーしたシステムではなく、例えば産直市や地域商社などでも使って頂けるように対応領域を広げたこと。これが思った以上に難しく、現事業に思考が引っ張られてしまう自分を何度も実感した。様々な使い方をいかに想定して対応できるようにするか。こんな場面はどうか、こういう使い方をする可能性はないか、考えればきりが無いのだけど、それをきりが無いほど考えることがでたかどうかが、利便性に直結する。

 あーだ、こーだ言いながら4時間半、今日は割とスムーズに目的地点まで到達できた。遠路はるばる来て頂いた村上さんに(一応、妻にも)本当に感謝。皆が帰った後、一人残って事務所の片付けをしながら、このシステムを何とか成功と言えるところまで持っていきたいと強く思った。

 残務を始末し、外に出ると既に真っ暗。キリッとした寒さに身を震わせ、ふと空を見上げると雲の切れ間から鮮やかに星が見えた。無風、澄んだ空気、どうも少し前にひと雨来たようだ。明日は朝から庄原、温かくして出かけよう。

11/11(土) 41.お知らせ
 先にお知らせです。広島ホームテレビの「Jステーション」という報道番組の『人生スイッチ』というコーナーで取り上げて頂くことになりました。放送は11月14日(火)18:30〜50の間。今日はこれから撮影です。取りあえず晴れて良かった。

 お知らせ2つ目。11月19日(日)安芸高田市高宮町川根地区で「川根柚子収穫祭2017」が開かれます。私、実は川根柚子ブランド再構築プロジェクトのアドバイザーをさせて頂いており、今回のイベントの検討会にも参加しております。有難いことに70名の応募枠が早々に埋まってしまったようで、ここで募集が出来ないのが残念ですが、これを機に是非川根に足を運ばれてみてはいかがでしょうか!柚子はもちろん、天然の鮎やお米などの食材、豊かな自然やどこか懐かしい風景が心と体の癒してくれます。

 蛇足ながら、1本1200円の幻のプレミアム柚子ポン酢(限定2500本)というものあり、この柚子ポン酢には何と6個の柚子果汁が入っています。しかも、柚子は無農薬で栽培されており、且つ朝採りしたものをその日に搾汁して使用するという、これ以上ない徹底ぶり。本当に1200円で採算が取れるのか心配なぐらいです。普段使うポン酢との違いにビックリされること間違いなし、贈答にもとても喜ばれるのではないかと思います。川根柚子協同組合(川根郵便局・横)で販売されています。(売り切れていなければですが)

 もう一つお知らせです。これは前回もふれましたが、11月18日(土)11:00〜15:30「ひろびろ広島くらしフェア2017」(場所:東京・有楽町駅前「交通会館」8F/参加無料)の『山のくらし紹介セミナー』(12:00〜12:30)で”農業・創業を行った先住移住者”として話します。タイトルは「中山間で起業!地域を巻き込んだ野菜流通の取り組み&生活の実際」にしました。リアルな現状を肩の力を抜いて話してこようと思います。(いつもの事業プレゼンは生きるか死ぬか的な場面も多く、どうも力が入り過ぎてしまいます)

 そうこうしていたら11時、撮影の場所に出発しないといけない時間になりました。おそらく4時間位の撮影があり、その後は広島市内で友人と会食。もう中学校からの付き合いで、本当に気兼ねなく素直に話せる唯一に近い存在です。事業のこと、家族のこと、昔話。。。毎年1〜2回、この時間があるから自分を保てているのかもと思います。撮影も含めて、今日は自然体で過ごします。

 今回はこの辺りで。

11/4(土) 40.かつての自分
 AM7:20、濃い朝霧が立ち込めた山道を運転しながらふと頭に浮かんできたこと。

 「かつての自分で今があっただろうか」

 かつての自分とは、ベンチャー企業で過ごした30代のこと。意気揚々と飛び込み、現実の壁に跳ね返され、必死に顧客が求めるサービスを模索し、形にし、実行し、部下を持った時期。得難い経験を積み、良き思い出となってはいるが、苦い記憶も多々ある。

 一番は、僕のせいで辞めた人が複数いたこと。

 いじめたり、感情的に叱責したことは(たぶん)ないが、当時の自分と仕事をするのはしんどかったのではないかと思う。まず第一に自己顕示が強かったこと。無名の会社で、自分を信用してもらわなければ受注をもらえない時期が長かったこともあったのだと思う。部下のプレゼンを途中で遮って話したこともあったし、営業成績が伸びないメンバーに自分の成績を誇示することもあった。やられた方はたまったものではなかっただろう。

 第二は仕事の水準を自分と同等に求めたこと。僕もその会社に入った頃は何もできなかったはずなのに、特殊な環境(入社当初2人しかおらず多種の事を自分でやるしかなかった)で、心身のリスクもある中で獲得した自分基準の仕事を、経験の短い者たちにさえもいきなり求めるようなことをしていた。出来なければ、出来るまで必死にやれよ、か、見下すか。自分では意識はしていなかったが、たぶん態度や言動に出ていたのではないかと思う。僕と一緒に仕事をするのはさぞかし息苦しかっただろうし、信頼されていないと感じていたことだろう。

 自社の採用場面で必ず言っていたことがある。「うちはベンチャー企業、何もないと思って自分自身で道を切り開くしかない。それがあなたの力を飛躍的に伸ばす。その覚悟があるのであればうちに合うと思います」今考えれば、その言葉さえも入社後のリスクヘッジだった。マネジャーとしての自分の責任を放棄した発言とも言えるかもしれない。

 くしくも同日、部下がミスを連発するのを嘆き、その資質を疑問視する発言を聞いた。「アリさん、そんな時どうすればよいと思いますか?」一拍置いてこう答えた。「そのミスを自分のミスか思えるかどうか、かな」

 今でも、僕自身その葛藤は続いている。ただ、かつての自分と違うのは、そういう自分を理解していること。また、こんなおんぼろ会社でも選んでくれて、その人それぞれの頑張りに感謝していること。そして、このメンバー皆で良い思いをしたいと心から願っていること。

 たぶん、人格はその人元来の資質と同じかそれ以上に、積み重なった経験が影響している。苦い経験も含め、その経験を自分のものにしたいと思えば、だけど。

 突然の話しながら、広島県の依頼があり11月18日(土)12時ぐらいから東京・有楽町駅前の交通会館で開催される「定住促進セミナー」で話すことになった。指定されたお題は「中山間に住む、起業する」今回の話しも盛り込んでみようかな。

 今回も日帰りながら、話した後に相談コーナーもあり夕方までは居る予定です。もし坊主頭の僕を茶化したい方がおられたら是非覗いてみて下さい!

10/28(土) 39.レイ変
 今日は朝がた出荷を終えた後、3時間ほど寝て農吉に出社した。

 道中はあいにくの雨、途中でインクカートリッジを買うために54号線で三次を経由し庄原に向かう。刈り残された田んぼを見ながらいつの間にか今日の仕事をあれこれ考えている。やることは作業所のレイアウト変更。これでもう3回目になるかな。

 今から1年ちょっと前、事業改革をサポートして欲しいと依頼され週1回のペースで行き始め、この4月に役員として本格的に事業に関わるようになり、初めにしたのが事務所のレイアウト変更だった。皆が顔を付き合わせて話せるスペースを設けるために机の配置を変えた。

 次にやったのが作業場所の移動。事務所と作業場所・保冷庫が離れており、出荷作業と伝票作成で行ったり来たり。作業場所は6畳ほどの木小屋で、仕分けなどに使うには少し狭い。その横にはほとんど使われていない巨大な倉庫があり、そこに事務機能と作業機能を一本化することにした。しかし時は夏、倉庫に机を並べて作業をすると温度的に野菜が傷んでしまう。倉庫全体を冷やすのはほぼ無理、倉庫内にクーラー付きのプレハブを作ることも考えたが予算的にキツイ。結局、今ある木小屋(エアコン付き)と保冷庫を倉庫内に移動させ、その横に事務スペースを設けることにした。

 そして今回、朝晩の気温が10度を下回るようになると、さすがに倉庫で事務作業は辛い。一方、その温度であれば倉庫にそのまま野菜を置いてもダメージは少ない。という訳で、木小屋に事務スペースを移し、元の事務スペースを作業場所に変えた。

 これは、先月末から始まった地元の農家の出荷作業にも対応するもので、広い作業スペースは農家さんが出荷される際の袋詰め作業場所にもなる。その近くにコーヒーマシンも置き、出荷された農家さんは自由に飲んで頂けるようにもした。

 今日の作業状況を妻に話すと「あなたって本当にレイ変好きね〜」と一言。所定の位置が大好きな、変わらないことコレ美徳的な感覚を有する妻から見たら、職場だけに飽き足らず、家でもコロコロ模様替えをする僕は変な人らしい。俺なりに結構考えてやっているんだけどな〜と苦笑いしながら母の部屋を覗いたら、ここも模様替えされていた。僕以上に模様替えをしているレイ変魔。こんなものが遺伝するとは思えないけど、育った環境が今の性格に大きな影響を与えている気がする。そういえば、昔から配置がよく変わる家だったよな。

 娘が家を出ていったら、自分用の個室を作ってを思いっきりレイ変をしてやろう。

10/21(土) 38.秋雨
 「ゴ・エ・ミヨ」(ゴーミヨ)ってご存知だろうか?

 恥ずかしながら49歳になる今の今まで全く知らなかった。フランスの美食ガイドブックで、ミシュランと並び称されるほどらしい。一応、その昔レストランもやっていたのに恥ずかしい限り。

 で、このガイドブックの日本版が「ゴ・エ・ミヨ瀬戸内ツアー」をすることになり、そのプレス発表&レセプションにお邪魔することになった。どうも、今回はレストランの紹介だけでなく食材生産者や食器制作者などの紹介も盛り込むらしく、有難いことにお取引先経由でまごやさいにも声をかけて頂いたという次第。この手の会は初めての経験で、どんな格好で行ったらいいのかも分からないけど、一応?まごやさい農家80名&農吉農家80名+農吉チーズ工房を代表して出席してきたいと思う。

 それにしても、今年の秋雨は困ったものだ。降っては止み、止んでは降って、晴れがほとんどなく野菜の生育にも影響が出始めた。それよりもさらに厳しいのが米。数日晴れが続かないと機械が田んぼには入れず、刈り遅れた稲穂がべったり水に浸かっている光景を見ると他人事とは思えず心が痛い。

 何年か前、僕も同様の状況になった。そして、水に浸かって芽の生え始めた米にいてもたってもおられず、無理して稲刈りして“オオゴト”になった。

 まず、コンバイン(稲刈り機)が埋まる。埋まると人の手では引っ張り出せず、その都度トラクターで引っ張り出すのだけど、その作業が大変な上、田んぼを踏んで歩くので更にぬかるんで、それがまた埋まる原因になる。機械が入らないところが多くなり、そこは手刈りになる。手刈りは通常でも田植えの3倍以上の労力がかかるのに、ぬかるんだ田んぼでの稲刈りは拷問以外の何物でもない。

 次に濡れた稲穂を刈るとコンバインが詰まる。刈られた稲穂は機械の中の巨大なメッシュのドラムで稲穂から籾(籾殻の付いた米)が外されタンクに集められるのだが、このメッシュが詰まり外された籾はそのままドラムに滞留し、そのうち藁と一緒に排出されてしまう。必死に刈ったのに、実際には籾の半分近くは捨てるという悲劇に襲われる。

 そうやって何とか刈って収穫した米は水分が多すぎ、乾燥までに倍以上時間がかかる。米の乾燥機はかなりの燃料喰いで乾燥費用も上がってしまう。しかも、芽の生えた米は乾燥途中で弾けて粉々になり更に収量が減る。その上、乾燥機に入らなかった米を置いていたら、翌日には腐り始めて駄目になってしまった。

 終わった後もコンバインの掃除が大変。泥が至る所に入り込み、それが乾いてカチカチになりなかなか落ちない。コンバインをあらかたバラさないと綺麗にならず、通常半日仕事が2日ぐらいかかってしまう。

 そして、その間の周囲の目線も結構きつい。こっちは必死にやっているのだけど、ベテランから見れば「下手くそ」。声はかけてくれても手伝ってはくれず、その時の憐れんだ表情が胸に刺さった。

 てなことを思い出しながら、改めて灰色の空を見上げる。雨が強くなったようだけど、福屋の野菜販売は上手くいっているだろうか。今日は妻と母が店頭に立って販売、昨日までの好調が継続していることを願う。台風に備えて逆に購買量が増えてたりして。。。販売は15時まで、そろそろ連絡が入るはずだ。この準備でそれぞれ睡眠時間がかなり削られてしまったので、今日の夜ぐらいはゆっくりさせてあげたい。

 夕食のお好み焼きは僕が焼き担当に回ることにしよう。

10/14(土) 37.雨ニモマケズ
 来週にかけて雨交じりの天気が続くようだ。

 端境期を越え、ようやく秋野菜に入れ換わり、野菜不足から脱却できると思ってい矢先にイタい。雨は露地栽培中心のまごやさい農家各位の収穫意欲を低下させ、濡れた野菜はパック詰めと保存の難易度を上げる。しかも、来週木曜日(19日)から土曜日(21日)は福屋でのベジタブルフェア。通常の3倍ぐらい売れるので潤沢な野菜を用意したいところだけど、確保できるかどうか甚だ不安。。。と嘆いても何も変わらないので収穫&パック詰めを頑張るしかない。
⇒場所は福屋八丁堀本店の地下1階です。3日ともまごやさいのスタッフが売場に立ちます。お近くに来られましたら是非覗いてやって下さい!蛇足ながら、母・妻は土曜日の10:00〜15:00ぐらいまで販売予定です。

 さて今週、火曜日は税理士事務所から決算報告を受けた。学生が通知表を受け取るような気持で説明を聞く。3期目にして初めての黒字決算、最終利益は笑ってしまうぐらいの微々たるものだけど、それでもマイナスとプラスでは税理士の話す内容は雲泥の差。赤点続出だった高校時代の自分を思い出し、ようやく赤点圏から脱出した感じかなと思ったら苦い笑いが出た。今も昔も成績不振者、昔と違うのは一応必死で成績を伸ばそうとしているところかな。目指すは成績上位の常連。これまでの累計成績がかなりの平均点以下なので、これから上げて人生トータルで平均以上に持っていきたいところだけど、さてどうなることやら。

 木曜日は雨が降る中、 Restaurant be の「メーカーズディナー」という企画に出席した。beの主要取引先を招いて、その取引先をコンセプトにした料理を、取引先からの説明を聞きながら食すという内容。有難いことに定員を越える応募を頂いたようで、雨にもかかわらず欠席者ゼロ。実際に来られた顔ぶれを見ると1/3は高校の先輩・同級・後輩だった。いつも多くの方に応援頂いて感謝しかない。

 冒頭15分は取引先のプレゼン。さすがにビジネスコンテスト系の資料を使うと引かれそうなので、beの雰囲気に近いような背景を使い、非常にシンプルな内容のパワーポイントを作成した。これが思いの他皆さんの興味を喚起したようで、手前味噌ながらなかなか良い感じで会を始めることができた。

 その後はシェフから料理の説明を行い、僕が補足するという形で会は進んだ。全8品、それぞれ素材の野菜を活かしつつ、フレンチの技術をいかんなく発揮したとても深みのある料理で、僕自身も食べて感動した。今回出荷した野菜は全部で37種類、できればこの光景を農家さんやスタッフにも見て欲しかったと心の底から思った。

 翌日は、共同研究をしている広島大学の細野先生がお仲間と共にbeで食事をされ、本当に美味しかったと早々にご連絡を頂いた。そして、我々の提供する鮮度にこだわった野菜がどれほどのものなのか、実感できて良かったと仰っていただいた。百聞は一見にしかず、これから更に良い関係と相互理解で研究を進められそうで楽しみだ。

 雨ニモマケズ、来週も精一杯やりましょう!

10/7(土) 36.開発開始!
 遅ればせながら、YouTubeを開く機会が増えた。専ら音楽を聴くためで、作業をしながら流すのになかなか良い。が、何故だろう、CDプレイヤーで音楽を流すより生産性がかなり落ちる気がする。時々動画を見てしまうからか、CMのスキップボタンを押すからか、はたまたパソコンのスピーカー性能のせいなのか分からないけど、感覚値50%生産性低下。資料作成など考えることが必要な時にはもっと影響が大きく、そもそも流さないようしている。ちなみに、今はJack Johsonのライブ映像を流しながらこれを書いている。やっぱりスピードが落ちる、が、休日モードを演出するにはなかなか良いかな。まあ、ぼちぼち書こう。

 さて、本題。いよいよ、システムの大改装が始まった。こけたら会社が吹っ飛んでもおかしくない投資額。一応、助成金などで手当てはしてあるけど、それも入るのは半年後。どんどん出ていくお金に内心ひやひや、いつものことながら胃に悪い。

 今は基本設計段階で、全体のシステム構成をどうするか、データベースをどういう内容にするか、どういう業務の流れにするかなど決めるのが作業の中心となる。機能面等は後からのプログラム修正で何とかなるが、基本設計を間違えると修正レベルでは取り返しがつかなくなるので深い考察が必要。一方、きちんと解を出さないと進まない。絶対的正解が無い中で決めるという結構しびれる場面が数多く発生する。その際に個人的に意識しているのは以下かな。
1.事業の未来を極力リアルに想定し、その未来のどの段階までカバーできるシステムにするか
2.運用がやりやすい、極力シンプルな分かりやすい業務の流れにすること
3.全てシステム化しようとしないこと
4.コンピュータの技術的動向(これはシステム会社の方にお願いしています)

 以前と違うのは、これまでの運用実績があり、それを参考にしながら設計ができること。運用シーンもかなりリアルに想像ができ、使い勝手という面ではかなり良くできる予感がある。

 一方、悩むのは未来の事業像。今の業務を改善するのが主目的ではなく、未来の事業展開のためのシステムであり、どういう事業体や人が使い、顧客構成はどうなり、流通規模がどれぐらいになるかなどなど。今考えても分かりっこないのだけど、それを決めないと何も前に進まない。想定というよりもう意志に近いかな。前回はここが甘く、4年後には大改装をしないといけなくなった。

 とまあ、色々書いたが、この作業はわりと好きかな。次の打ち合わせは来週木曜日、それまでまたアレコレ考えてみよう。

 その前に、これから衣装の入れ替えをやろうっと。流すのはCaravanで。

9/30(土) 35.受付開始!
 昨晩AM2:00、圧倒的な存在感でオリオン座が目に飛び込んできた。寒いに近い澄んだ空気、微風、虫の音、秋本番になったことを知る。週3回の早朝出勤、ちょっと寒いぐらいの方が目が冴えて良い。

 週のスタートは、東京・大阪からの来客。関西リクルート人材センター入社同期3名が泊まりがけてやってきた。15名ぐらいいた同期入社の中で営業に配属された男性は5名、1名は早々に辞めて、残った男連中は「将来は俺らがこの会社を背負うのだ」なんて夜な夜な飲み屋で勘違い話をよくしていたものだ。同じ数字を競う一番分かりやすいライバルであり、良き仲間。あれから4半世紀、それぞれ全く違う道に進んだけど(約2名、姿恰好もかなり変化あり)、集まるとやっぱり当時のような雰囲気で話しをしてしまう。高校の同期とはまた違う感覚、とても愉快で刺激的な時間を過ごすことができた。乗ってきた車はBMWのオープンカー、純粋にコノヤロー、と思える気持がまた良い。軽バンから這い上がって、そのうち俺がその上のグレードを買ってやるゼ。(いつになるやら、泣)

 今週から農吉での地元小規模農家の出荷受け付けが始まった。説明会ではそれなりの人数にご参加頂いたが、本当に出荷頂けるかどうかはまた別の問題。8時半からの受付開始に備えて早めに出社した。いつものことながら新しいことのスタートの瞬間はドキドキする。キューっと胃が絞られるようなこの感じ、もう何回目のことだろう。

 8時45分、まだ誰も来ない、ヤバイ。

 9時5分前、いきなり3名の農家さんがやってきた。近くにお住まいの74歳の方とその近所の奥様方。いきなりドタバタが始まった。全て新規の農家さんばかりなので、まずは登録手続きから。所定の用紙に記入頂きつつ、お持ち頂いた野菜の計量をしながら、パック詰めのサポート。そうこうしていたら次の農家さんもやって来て、待って頂いている間に更に新たな農家さんが。その日は受付が自分しかおらず(実は1、2名かと思っていた)11時前まで大汗をかきながら右往左往。落ち着く暇もなく出荷データをシステムに入力に移行し、ようやく一息ついたのは昼過ぎだった。

 野菜をお持ちになった時の農家さんの笑顔、まごやさいのいつもの光景がここにもあった。本日は5名の農家さんから出荷合計1万円弱、全体出荷量から見れば5%にも満たないが、大きな一歩。ゼロは何倍してもゼロ。1が生まれたから先の成長がある。水曜日も、金曜日も同じように農家さんから出荷頂いた。出荷金額は若干増加、珍しい野菜もあり、今後の広がりが楽しみだ。

 そんな感じで気分が高揚した週だったけど、またやってしまった。今度はアポのすっぽかし。前回は勘違いだったけど今回は完全に失念。時は遡って新入社員だった1992年5月、営業として初めての社長アポを取って上司に同行を依頼したのに寝坊してすっぽかした以来かな。強烈に反省してそれ以降はアポキャンはもちろん、時間に遅れたこともなかったが、、、やってしまった。予定帳に書いたのに安心して完全に頭から外していた。Kさん、本当にスイマセンでした。

 その日から、朝一番で予定長を見ることを決め事にしました。

9/23(土) 34.新たな一歩
 今週は何と言っても農吉での地元農家向け説明会。人が集まるのか最後までドキドキしたけど、平日夜の開催にもかかわらず何と20名以上の農家さんが来てくれた。この開催にあたり多大なご協力頂いた庄原・板橋自治振興区・産業部会の皆様に改めて感謝を伝えたい。

 まず、今回やろうとしていることを簡単に説明させて頂く。対象となるのはおよそ半径10kmに畑を持つ自家用野菜中心の小規模農家。距離を定めているのは自分で集荷センターまでお持ち頂くことを前提にしているから。販売対象は主に広島市内の飲食店と一部の小売店。そして農吉自身が集荷以降の仕分け・販売・納品までを全て行う、まごやさい同様のワンストップモデル。このあるようでなかった野菜流通の形を庄原でもやっていこうということだ。

 この事業モデルを説明すると、必ず懸念的質問がいくつか上がってくる。

 まず第一は、小規模農家を対象にして本当に野菜が毎回きちんと集まるのか、ということ。実際まごやさいでは毎回きちんと野菜が集まっており(ちなみに福屋の納品は過去1回も穴をあけたことはない)、出荷量も毎年40%前後増えている、その事実を伝えるようにしている。ただ、それがまごやさい・もしくはこの地域の特別な事情故なのか、多地域に偏在し得る状況なのかどうかは明言は出来ない。広島大学との共同研究を進める狙いの一つはこの証明だ。

 第二は、集まった野菜を全て売り切ることができるのか、ということ。この事業の大きな特徴の一つは出荷野菜の買い取りだ。それは全て売り切ることを前提にしないと実現できない。この場合、顧客数とその組み合わせが重要になるのだが、幸い農吉では過去10年近くに渡り野菜の販売事業を行ってきて、飲食店・小売店ともかなりのボリュームがあり、且つまごやさいの顧客にもシステムを介して販売できるので、十分売り切ることができる顧客構成が既にある。

 第三は、出荷される野菜が重なった場合はどうするのか、ということ。産直市に出荷されている農家さんは特に気になるところらしく、産直市で出荷が重なった場合に過度な値引き競争が行われたり、ほとんど売れずに返品や破棄になることがその背景にあると思われる。今回の場合は販売可能量から算出した各農家の出荷上限数を設けることで対応する。大規模農家が中心であれば出荷制限はモチベーションが大きく下がるが、小規模農家であれば、その上限数に出荷が満たない場合が多く、出荷する野菜の種類も多いので、何種か制限がかかっても、そこまでモチベーションへの大きな影響はないと思われる。

 頂いた時間は1時間、初めに農吉の中岡代表から会社のことについてお話し頂き、その後に僕が事業内容の説明を行った。有難いことに色々質問の手が上がり、上記のような内容も出た。それに返答しながら、まごやさいが始まった頃を思い出した。当初は期待よりも不安(買い取りが本当にできるのか、農家を喰い物にするのではないか等)が大きかった。それを一つ一つ解消して現在に至った。もちろんまだ完成形ではないが、この事業は小規模農家の生産意欲を高め、地域の経済的・人的活性化に少なからず寄与できると確信している。それを庄原でも行っていきたい、そんな思が少しは伝わったのか、まごやさいの当時より、明らかに期待値高く今回の会を終えることができたと思う。

 早速翌日には、出荷したいという農家さんが何人か顔を出されたようだった。出荷のスタートは25(月)。さてどれぐらいの出荷があるか。ここから始まる。農吉メンバー各位、未来に向かって新たな一歩を踏み出そう!

9/16(土) 33.体力
 何となく体が重い一週間だった。有政雄一49歳、体力だけが自慢だったがさすがに陰りが見えてきたかな。原因はほぼ確実に南伊豆の強行出張。行きは5時間運転、4時間の打ち合わせの後、帰りは一人で12時間、最後は耐え切れずに大佐パーキングで休憩、5分仮眠する予定が1時間半寝入ってしまった。帰った後もなんだかんだあり、今日ゆっくり眠てようやく体力が戻った気がする。次回の出張はあまり無理しないでおこう。

 それにしても、南伊豆は良い所だった。伊豆の外れにある産直市は予想以上に繁盛しており、出荷された農家さんが産直市で買い物する、地元の方々に支持されている産直市だった。当日は恨めしいぐらいの快晴で、岩場に面したライトブルーの海はゴミ一つ見えず、ヤシの並木が温暖な気候を物語り、それ以上の人の温かさで遠路やってきた我々を歓待頂いた。短い時間ではあったが関係者勢ぞろいで充実した内容の濃い話し合いができた。電話ではなかなかこうはいかない。やっぱり行って良かった。次回は、絶対釣り道具を持ってこよう。

 そんな感じでヘロヘロ状態からスタートした週だったけど、いくつか重要なことがあった。まず一つは広島大学との共同研究第1回目の会合。細野先生と他大学の准教授、大学院生3名の計5名が当社にお越しになり、まずは当方の事業の概要を説明し、共同研究の実際の内容について話し合った。約2時間、こちらも意味のある話し合いができたと思う。次回は実際の調査項目をまとめて、実調査のスケジュールを組めそうだ。どのような研究結果になるか今から楽しみである。

 それと、地味ながら会社印をようやく作った。約3年前、お金が無くて代表印は個人の実印と兼用した。各印はもちろん無し。その後もずっと資金の余裕が無くここまで引っ張ってしまったが、ようやく作ることができた。税理士から紹介されて行った印章屋さんはたまたま店長が向原出身の人で、その会社の社長も僕のことを知っているという。何かのプレゼンか講演の時に名刺交換をしたらしい。そんなこんなでたいそう話が盛り上がり、色々手ほどきを受けた。木曜日に代表印の切り替え手続きを行い、晴れて会社の印鑑ができた。

 その新しい代表印を携えて、銀行と融資の相談。国の新規事業支援の助成を得ることができたのは以前ここで書いた気がするが、実際の助成金が出るのは来年の4月で、それまでその事業で使うお金はこちらで用立てする必要がある。使い勝手の良い融資枠を設けてもらい、初めて新しい代表印を押した。本当にちっちゃいことだけど、ちょっと嬉しい。月末は請求書に各印をバンバン押してみよう。

 来週はいよいよ農吉での地元農家向け説明会。今日明日はこの準備に全精力を傾けよう。台風の3連休、カープもなさそうだし、籠って仕事をするには良いかもね。

9/9(土) 32.寿命
 今週は、頭が真っ白になった出来事があった。完全な僕の勘違い、取引に非常に大きな穴をあけてしまった。出来る範囲でリカバーはしたけど、その穴は到底埋めることができず関係者に多大なご迷惑をおかけしてしまった。取引先はそんな状況にもかかわらず、恨み節一つおっしゃらず八方に手を尽くして頂き、最後は「仲間だから当たり前じゃないか」とまで言って頂いた。その懐の深さにまた頭が下がった。

 しかし、久しぶりにあれだけの焦った感情を味わった。恐らく何年後かの僕がこの文章を見た時も、その時を思い出して胃がキューッとなるだろう。寿命が縮まる思いとはまさにこのこと、2度と同様のことを起こさないように今後の教訓にしないといけない。

 さて、そんな大事があった週ではあったが、最終日は希望に満ちた門出になるかも。5月の独り言で静岡県・南伊豆の産直市「湯の花」さんが視察に来られたことを書いたが、その後紆余曲折あり、何とまごやさいの直売システムを導入することになった。

 既に専用のサーバーを立て、プログラムはインストール済み。さあ、これからという段階で、実際に運用面を考えると疑問点がかなり出てこられた模様。恐らく電話の説明だけでは埒が明かないだろうということと、実際に運用される場面を見た方が良いだろうということで、システムを開発したちゃネットの益田社長と一緒に湯の花さんに出向くことにした。

 ただ、色々立て込んでなかなかスケジュール調整が難しく、無理やり日曜日の午前中に組んで頂いた。その時間に到着するには近くに前泊して行くのが良いのだろが、あいにく土曜日・月曜日のスケジュールがどうしても動かせず、土曜の夜に車で広島を出発、そのまま伊豆に乗り込み、終わったらとんぼ返りという強行スケジュールを組んだ。伊豆は思い出の地で、東京にいる頃はGWに家族で何度も訪れ、特に南伊豆は釣りの聖地みたいなところなのに、ゆっくり滞在できないのは非常に残念。静岡にいる俊助にも会う時間も無い(明日からアメリカに貧乏旅行に出発するらしいのでいずれにしても会えないのですが)。次回は是非余裕を持ったスケジュールを組み、できれば釣り道具を隠し持って訪問したい。

 片道約700kmで9時間、行きは益田社長と交代しながら運転し、4時間程の打ち合わせ後、益田社長は現在湯の花さんで運用されているシステムを調査するため現地に残り、帰りは一人で運転することになる。40歳の時、引っ越しするため広島⇔東京を車で往復したのを思い出す。その時は何てことなかったけど、さて今回はどうかな。寿命を縮めないように安全運転で行って来ます!

9/2(土) 31.幸先
 今日は稲刈り。晴れが続いてしっかり田んぼが乾き、稲も倒れず、すこぶる快調。抜けるような青空の下、適度な風が吹き、コンバインもトラブルなく、スピードを上げて気持ちよく刈り進めていくと、驚くほど多くのバッタとカマキリと蛙が飛び出してきた。それをめがけてツバメが10匹以上集まり田んぼを低空飛行、オニヤンマも加わって、何とも賑やかな食物連鎖が眼前で繰り広げられた。

 今日はコンバイン2台で5時間稼働し5反の稲刈りが終了。明日は取引先の産婦人科のスタッフが来られて契約圃場の稲刈りを行う予定。大人20名・子ども20名強で3時間程行うつもりだけど、おそらくMAX頑張っても0.5反ほどかな。機械の力恐るべし。

 今週はキーになる視察が2件あった。

 一つめは九州電力さん。言わずと知れた九州のインフラ事業体で、県を通じて視察の申し込みがあった。何でそんな巨大企業がわざわざ我々のところまでと思うが、聞くと新規事業で農業分野を検討しており、やるからには地域の活性化に貢献できる事業にしたいとの思いで色々リサーチされるうちに我々を知ったらしい。

 2名のスタッフが来られて出荷風景を見て頂きながら事業の仕組みやシステムのことをお話しした。質問が続出し、その都度補足説明を加えていたらあっという間に2時間が経過。ここまでシステム化しているとは思っておられなかったようで、「このシステムは外販されるのですか?」との質問も。

 そもそも小規模農家の野菜流通を一般化するために作ったシステムであり、事業モデルも含め我々が先行して事業検証している感覚。他地域に広げていくのが目的であり、既に使って頂いているところもある。更に追加開発して来年にはより導入して頂きやすいシステムになる予定である旨をお伝えした。帰り際に、大学の教授や農業系事業者、産直市など各所にヒアリングに行ったが、非常に具体性があり最も興味深い内容だったと言って頂けたのは、お世辞半分にしても嬉しかった。

 もう一つは庄原の自治振興会の役員の方。庄原の農吉で地元野菜を集める仕組みを構築するため、その地元説明会を自治振興会の産業部会のご協力で開催できることになり、事前にどういう状況が生まれるかイメージを持って頂くためにまごやさいにお招きした。

 一緒に来られた奥様が役員よりも積極的に現場をご覧になり「庄原始まったらで是非出荷したい!」と言って頂けたのが全てかな。役員も出荷される農家さんの表情、販売先の店舗の多さや販売の仕組みに強く期待をお持ち頂いたようで、是非成功させましょうと言って頂けた。

 そんな感じで、期待が膨らむ1週間だった。9月からまごやさい4期目スタート、「幸先良し」と思い込もう。


8/26(土) 30.達成旅行とセルフエンジン
 先週の今頃は達成旅行の車中だった。島根県益田市の荒磯温泉。かなりマイナーな温泉で温泉街は無く、海に隣接した岩場にポツンと一軒建っている感じの旅館。夕陽の名所として有名で、設備はそれなりに綺麗で全室オーシャンビュー。目の前全て釣り場で本当は釣り三昧といきたかったのだが(頼めば釣った魚を調理もしてくれる)僕は着いて夕食まで溜まった仕事をする羽目になった。

 実はこの温泉、両親にとっては思い出の地。その昔、この地で長く通信工事をしており、荒磯温泉は当時の会社の社員旅行で泊まったらしい。当時父親が行っていた酒屋さんが今でも残っており、入ると当時の大将が今でも健在でひとしきり昔話で盛り上がったらしい。その当時、近くの波止場でアオリイカが釣れると聞き、仕事の後に夜な夜な港に通ったが一匹も釣れなかったと何度も話す姿が微笑ましい。

 母親からこの温泉の話しを聞き、まごやさいの初達成旅行先に決めた。当時父親がいた会社の創業社長も2代目社長の伯父も今はいない。寝食を共にした第2・第3の父親のような存在、僕もようやくここまでこれましたと報告したい気持もあった。

 盛り上げイベントも、観光コースも設けず、ただ同じ車で旅館に行き、温泉に浸かり、一緒に食事をして、同じ部屋で寝ただけ。それで十分、食事の際のワイワイガヤガヤ会話、露天風呂で海を見ながらの思い出話し。。。一緒にここまで来れましたね、これからもっと楽しくしましょうね、そしてもっともっと良い会社にしていきましょうね、そんな感情が下敷きになった場は本当に心地よい。

 達成賞として寸志もお渡しすることができた。本当に些少で恥ずかしい額ではあったが、予想外のことに皆はびっくり、口々にお礼の言葉が出た。いや、これは僕が与えたものではなく、皆さんが頑張って上げた利益の一部を還元したまでのこと、本当はもっともっと多く還元したいと伝えた。「従業員の物心の幸せを追求する」は社是であり、一応それを具体的な形にした一つがこれ。近い将来、海外で達成旅行をしたいとも伝えた。もう頑張るしかないですね。

 そんな、楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、今週火曜日は安芸高田地域振興財団の招きで、「狭域野菜流通事業『まごやさい』事業開発の経緯とキャリアの伏線」と題した市役所及びJAの中堅スタッフ向けの講演をした。(この資料準備で釣りができなかった、泣)与えられた時間は何と2時間、現在の業務を考えると本来お受けできる状況ではないはずなのに、人材活性化の手伝いをして欲しいと言われると、勝手に勘違いして受けてしまう悪い癖が今回も出てしまった。

 少しでも刺激になればと思い、僕の恥ずかしい失敗の歴史をリクルート時代から順を追って話し、その中で自発的に仕事をやることの楽しさや達成感のなどをお伝え出来ればと内容を考えた。20名弱の参加者でそれなりに反応は良かったような気もするが、さてどう受け止めて頂いたか。

 終わった後、その前の視察のミンダナオ島視察団の積極性を改めて思い出した。誤解を恐れずに言えば、背負っているものが違う。折角の機会、少しでも今後に活かしたいと思えば疑問も湧いてこよう。制御できないほどの質問の手が上がる状況と、質問はないですかと聞いてようやく手が上がる状況。本当に活性化させようと思えば、誰にその活性化の主導を託すかが大事だと思う。ちょっと話したぐらいでは人は変わらない。セルフスタートのエンジンを積んだ人材がいるか、そもそもそういう人を採用しているか、、、これ以上書くと暴走しそうなのでこの辺りでこの話しは終了。

 という訳で、何だか思うところのあった一週間だった。

 今日はこれから田んぼに行って稲刈り前の溝掘り、しっかり汗をかいてこようと思います。それではまた来週!

8/19(土) 29.出発
 農吉の作業場所の移転がほぼ終わった。そして新たしい場所での初めての出荷業務。事務作業スペース・野菜保冷庫・検品場所が一ヶ所に集まり作業性は格段に上がったと思うが、場所が巨大な元飼料倉庫の一画でクーラーは無く暑さは扇風機でしのがないといけない。全体的に薄暗く、夜には虫が入ってくるし、レイアウトも大きく変わった。直接僕には言わないけど、慣れないうちはストレスも大きく不満があると思う。

 実際、旧レイアウトで仕事は回っていた訳だし、お金をかけて何でわざわざというのが本音だろう。実際に今現在だけ考えればそうかもしれない。ただ、昨年10月からずっと現場を見てきて、現状の延長に明るい未来はないと思った。そして今後の事業展開を考えた時、旧レイアウトは事業のボトルネックになるという結論に達した。僕には未来の状況がある程度想像できていて、新レイアウトがピタッとはまるイメージが持てているが、現場のスタッフには今すぐそのイメージを持つのは難しいだろう。それがこれからの僕の仕事。あるべき未来像を明示し、そこに向かってやる仕事を設計し、それをきちんと説明し、現業務と折り合いを付け、新たな関係者を巻き込み、事業がスムーズに回る状況を作ること。

 半自動化された、慣れた作業をする方が楽だ。しかし現状から脱却し、事業として成長をしてきちんと利益を出していくためには、常に進化し、環境に対応し続けないといけない。事業とは人のこと、安定した仕事はないと思うべし。自らの手で事業を再構築していこう、そんな意志表明も今回の移転には含まれている。

 ここが出発点、そんなめったにないチャンスを自分の力を付ける機会にして欲しいと思う。その力を付けることは自分の未来を開くことに繋がる。人は事業、その力が事業の未来を作る。

 さあ、今日はスタッフ旅行(達成旅行と名付けました)、こちらももうすぐ出発、行ってきます!

8/13(日) 28.視察と移転
 不覚にもアルコール由来の睡魔から逃れることができず1日遅れの掲載です。盆休み中の、心身ともにゆっくりめで心地よい涼しさの日曜朝、後のテレビから流れる甲子園の実況をBGMにして独り言を書いています。あいも変わらずバタバタな日々ながら、何と言っても今週のメインイベントはミンダナオ島からの視察受け入れと、農吉の作業スペースの統合&移転。まずは8/9のミンダナオ島から。

 元々はJICA案件で、紛争地域であるミンダナオ島の人材育成を目的に、ひろしま国際交流センターのアテンドでまごやさいに来ることになった。参加者は大学教授や企業経営者、農業団体の重役、行政府の高官など、おそらく今後ミンダナオの経済・教育を先導していく人材16名、それにJICAの随行員や報道誌の記者など総勢22名という錚々たる布陣。

 当初は、「日本農業の特徴と地域農業の実態」と、その中で展開する「まごやさいの事業」について座学中心で2時間行う予定だった。が、百聞は一見にしかずで、実態を見てもらった方が理解が進むと思い直し、まごやさいNo1農家の末重さんに圃場見学をお願いした。末重さんも快く了解頂き(後に末重さんがミンダナオこども図書館に毎年寄付していたことが判明)、大きなアスパラガス畑と多品種少量栽培の圃場を見て頂きつつ、行き帰りで日本の50%を占める中山間地の特徴と田んぼ・畑・家・里山との関係などを現地で説明した。

 その後、会社に帰って今度はまごやさいの事業と実際の出荷風景を見てもらった。末重さんの圃場で約1時間、まごやさいで約1時間の計2時間は当初の予定通りのスケジュールだったが、話せたのは用意していた1/5程度。というもの質問続出で、その回答にほとんどの時間が費やされた。話せなかった未消化感があったかと言うと、否。一方的に話すのではなく、皆さんが質問したいと思える状況を作れたのは良かったのではないかと思う。それよりも、本当はもっと多くのご質問があったはずなのにお受けできなかったことが残念だった。またその質問から派生してお伝えしたかったこともあったのだが、、、それも叶わずだった。

 ちなにみ、英語で伝えたのは全体の30%程度(しかも単語の羅列)、聞き取れたのもこれまた30%程度だった。ほんと、8年間学んだ英語は何だったんだろうか。全ては私の不徳のいたすところ。子ども達には実用で英語を使えるようになった欲しいな。

 そして昨日は農吉の作業場所移転。前日まごやさいは過去最高に近い野菜が出荷された関係でほぼ徹夜、30分ほど仮眠を取って7時に庄原に出発、8時から移設予定の作業小屋と保冷庫の掃除から始めた。現在、農吉の事務スペースと作業場所が分かれており、作業小屋も狭く保冷庫との導線も悪い。また、今後地元から野菜を集める計画もあり、作業性の向上と出荷受付体制の整備のために移転を決めた。

 6畳ほどの木製の作業小屋は見た目より重量があり、50mほどの距離を動かすのに約4時間、4畳半の保冷庫は約2.5時間、電気設備工事も含め全ての移設作業が終わったのは18時ぐらいだった。その間、移転先の大型倉庫の整理をしたり保冷庫の拭き掃除をしたりと農吉のスタッフと一緒に汗を流した。

 計画に3カ月、実際の準備に2週間、そしてこれから完成するまでおそらく2週間。大変な作業ではあるけれど僕はこの感じ嫌いじゃない。何かが新たに始まる時、皆と一緒に立ち上げ、汗を流すのはとても貴重な機会になりうると思う。皆が自分の事業として捉え、当事者としてより良い状況を作ろうと意識するきっかけになってくれれば嬉しい。

 さあ、今日はこれから溜まった個人的仕事と机の整理をすることにしよう。きょうはぼちぼち、時間があれば溜まった本も読みたいな。

8/5(土) 27.徒然に
 8月に入り田んぼの色が変わり始めた。緑一面から緑と黄緑のパッチワークのような田園風景。黄緑はおそらくコシヒカリを植えている田んぼ。早生種で出穂が早く、ここ最近の高温続きで既に穂が色付き始めているようだ。これから徐々に黄緑と黄金色のパッチーワークになり黄金色一面に。その田んぼからバトンを受け継ぐように、今度は山が徐々に緑と黄色のパッチワークになり、10月半ばに秋の里山風景が完成する。そんな秋の風景を思い浮かべていると、一瞬秋の澄んだ空気を感じた気がした。

 意識をパソコン戻すと、まさに盛夏真っ只中でデスクワークをしている自分がいる。最近すっかり外作業が減り思いっきり汗をかくことが無くなった。今の汗はプレッシャーやらミスやらの時ばかり。炎天下で大汗をかきながら草刈をしている妻が父が羨ましく感じたりするのはちょっと重症かな。明日の朝は久しぶりに農作業する時間が取れそう。思いっきり汗をかいてやろう。

 その前に、今日はこれから広島市内に走り、新規店舗の営業、システム開発の打ち合わせ、助成決定の関係者慰労会、東京の時の知り合い夫婦と会食という豪華4本立て。終了予定は23時ぐらい、帰りは車。昔は飲んで車で仮眠をとり早朝に帰ってきたものだが、さすがに今はそれをやると諸々の業務に支障が出そうなので慰労会以降はノンアルコールで通そうと思う。

 7月までは助成の申請やら表彰関係のプレゼンやらで追われていたが、8月は海外視察の受け入れやら講義(市やJAの中堅職員さんに話すことになりました。安請け合いした自分をちょっと後悔、苦笑)の準備でやっぱりバタバタしている。農吉の作業場所移転計画も佳境に入り、盆は庄原で過ごすことになりそう。夏休みに入り小売店での野菜販売が減少気味、飲食店も特に夜の営業が厳しいことが多く、需要全体は減るのだが、出荷量は好調で、その需給調整に苦戦中。

 そんなこんなで相も変わらずの日々。でも、色々やるべきことが見えている時の方が自分的には良いかな。一日一日やるべきことを明確にして、一歩一歩しっかり進めていこう。温泉まであと2週間、スタッフの博さんは近くの釣り場のリサーチを始めたようだ。釣れた魚は旅館で調理してくれるらしいので何とか釣ってみんなに振舞いたいな。全然頑張れそうです。

7/29(土) 26.電池切れ
 6月で諸々の申請が終わったと思っていたら、再申請や追加応募(某団体から依頼あり)やらで、今週は何だか締め切りに追われているような感じになってしまった。

 加えて、折角農家さんの写真を撮ったのにまだサイトへの掲載ができておらず、視察やら講演やらで郵送されてきた資料も開封しておらずそのまま(そろそろヤバイかも)、溜まっている社内業務も諸々あり、明日まとめてやろうとしたら、その前に請求業務をしなくてはいけないことに気付き、、、う〜ん、どうしたものか。

 先週・先々週と時間が取れない訳ではなかった。あの時やっておけばと、毎度の反省を繰り返している。ホント、学習しない自分が嫌になりますね。

 いや、こんなことを書く予定ではなったのに、いつの間にか書いていた自分に更に嫌悪感。そうじゃなくて、今日は広島市内で営業をしてなかなか良い話しになり、夕方から東京から昔の知り合いが家族連れで訪ねてきてくれて(例年夏休みに何組か来られるのですが、今年は例年以上に多いみたいです)、庭でバーベキューをし、お互いのことを色々話し、刺激も受けて楽しかった的な内容のはずだったのに。。。

 今日はどうも電池切れみたいです。明日に備えて本日終了

7/22(土) 25.作り手の思い、売り手の責務
 養鶏をしている弟が「広島食べる通信 7月号」で紹介された。いわゆる景品付き雑誌の部類で、購読者はもれなく掲載されている食品が届くというもの。はじめその雑誌社から声がかかっているという話を弟から聞いた時、反対はしなかったが、特段勧めもしなかった。正直、その手の雑誌にあまり良い印象が無く、変に利用されないとよいが、とも思った。

 しかし、実際の雑誌を見て、その質の高さにちょっと驚いた。まず写真、撮り手のこう伝わって欲しいという意図が感じられ、それは弟が卵に持つこだわりと同調しているように思われた。そして文章、丁寧に話を聞いて、現地にも足を運び、作り手の思いやそこに至る経緯、実際していることをきちんと伝えようとする姿勢が見えた。通常は商品を売るためのかさ上げした表現になることが多いように思うが、僕が読む限り、そのような部分はなかった。

 弟が見本誌をもらっていたので、何部か預かってお世話になっている方々に卵と共にお渡しした。そして喜んでもらえる姿を見て素直に嬉しいと思った。以前はお互い確執みたいなものがあり、ほとんど話もしない時期もあったが、今では僕も彼の卵を売り、また農業に関してはご意見番的存在となっている。身内ながら本当によく勉強する人間だと思う。(その辺りが僕と合わなかった原因でもあるのだが、、、その辺りはまたそのうち)

 そんな出来事に触発され、今日は妻と農家さんを巡った。最近出荷されるようになった農家さんのことをまだ販売サイトでご紹介出来ておらず、その紹介情報を収集すべく農家さんに話しを聞いて圃場の写真を撮ることにしたのだ。朝から8軒、炎天下の中で快く応じて頂いた皆さんに感謝。そしてやっぱり行ってみないと分からなかったことが沢山あった。畑を見るだけでも、その農家さんの考えやこだわりが垣間見える。

 ある農家さんは先祖代々受け継がれてきた棚田の再建に取り組み、ある農家さんは孫からリクエストされた野菜を大切に育てている。効率化を考え抜いてレイアウトされた畑や、花を植えて潤いを演出している畑など、まさに十人十色なのだが、共通するのは美味しくて安心できる野菜を作り食べたい・食べてもらいたいという思い。その思いをきちんと伝え、できた野菜を最高の状態で消費者にお届けする責務が自分たちにはあると改めて思った。

 7月中には販売サイトの下段「農家のこと」に今日取材した農家さんの情報を掲載する予定です。宜しければご覧下さい。

7/15(土) 24.悩み<喜び
 まだ公式な発表はされていないようだが、たぶん梅雨明け。刺すような日差しと湿度の下がった風に季節の変わり目を感じた。特に夜は体感温度がぐっと下がった気がする。日が暮れても街全体が熱を持つ都市部とは違う田舎ならではの心地よさ。BGMも蛙の合唱から虫の音に変わったようだ。

 いや、心していたとはいえ、なかなかバタバタした1週間となった。まずは視察が3件、皆様意識が高く、共感できる所も多く、我々も学ぶべきところが沢山あった。今後の展開を考えた時、何が提供できて何が不足しているのか、改めて考える良い機会となった。その後については、また折を見てご報告したいと思う。

 そのバタバタ以上に、胃の痛い場面が多かった1週間でもあった。まずは給食の納品。約束していた野菜をキャンセルする事態となってしまった。市場経由での再調達をお願いすることになり、急なこと且つ量が量だけに大変なご迷惑をおかけすることになった。また、この納品のために作付して収穫寸前まできていた農家さんもさぞかし残念な思いをされていると思う。きちんと状況を確認しながら進めたつもりであったが、、、未だ善後策が浮かばない。ただただ、申し訳なく、見通しの甘さを恥じるばかり。

 そして、農吉での作業の長時間化。出荷量の増加に加え人の配置が上手くいかず、途中細かいトラブルもあったりして終了時間が大葉に遅れる事態が発生してしまった。その状況でも仕事をやり遂げたメンバーは大したものだと思うが、それが常態化しそうなのが非常に不安。さてどうしたものか、、、突破口が欲しい。

 他にも出荷された野菜のことやらアレコレあったのだが、これ以上書くと書いていること自体で気分がマイナス方向に進みそうで割愛。大なり小なり、多かれ少なかれ、いつも似たような葛藤や悩みと直面しながら日々を過ごしている。しかし、それ以上に嬉しさや喜びがあるのも事実。新たな取引先との出会い、お客様の声、農家さんの頑張る姿、そしてメンバーの成長。

 と考えたら、やっぱり楽しいんだろうな。決算まであと45日、宣言通り目標を達成して、更に前進していきたい。その前にスタッフ旅行、これはあと30日後。頑張るしかないでしょう!

7/8(土) 23.小さな夢
 梅雨も終盤、今年も強い雨が降った。深夜、家が震えるような雨脚に数年前の土砂災害を思い出した。あの日も深夜だった。あの日と同じ、朝から広島市内に車で出ることになっており、渋滞を見込んで早めに出発した。安芸高田市に出た避難指示が全国ニュースに流れ各所から見舞いの連絡が入る。有難いことだと思いながら、あの日とは違う国道54号線で市内に向かった。

 江の川は岸ギリギリまで水が上がってきており明らかに危険水域。支流は各所で氾濫し、昨日まで緑の絨毯だった田んぼは、茶色の池と化していた。耕作者の心情を思うとやりきれない。早く水が引いて稲が無事なことを祈るばかり。幸い、まごやさいの出荷農家さんに大きな被害はなく、その日も通常通り集荷販売をした。さすがに出荷量は減ったが、それでもいつもの2/3ぐらいの野菜が出荷された。雨の中で頑張って収穫して頂いた農家の皆さんには感謝しかない。

 予想に反して広島市内の道路は全く渋滞しておらず、早々に帰社して出荷業務に参加した。すこぶる順調に進み、いつもより2時間近く早く業務は終了、久しぶりに全体ミーティングを行った。新メンバーを加えたミーティングは何だか高揚感あり、報告事項も満載で予定時間を30分近くオーバーしてしまった。

 今回の目玉報告はキックオフ旅行の開催。法人化してスタッフを雇用した時から、黒字化したら絶対にしたいと思っていたことだ。初年度は全く黒字には至らず家でキックオフミーティングを開催、2年目はギリギリ黒字を達成できず同じ町内の和食店で開催した。そして今年、8月の決算月を前に顧問税理士から「よほど大コケしない限り大丈夫」とのお墨付きをもらって開催を決めた。

 一番気にしていたのは、開催を発表した時のスタッフの表情。このメンバーと一緒に旅行に行きたいと素直に思える状態になっているかどうか。僕がいくら行きたいと思っても、スタッフが思えなかったら意味がないどころかマイナスだ。幸い懸念したような表情は見えず満場一致で開催が決定した。

 予算の関係で今年の行き先は中国地方のいずこか。毎年みんなが楽しみにして頑張れるような恒例行事にしていきたい。開催は8月、さてどこに行こうかな〜。お勧めの場所をご存じの方は是非ご一報ください!

 そんな楽しみの前に今月は視察ラッシュ。南伊豆の方は2回目、愛知県、福岡県、山口県からわざわざ向原くんだりまでお越しになる。こちらは将来の大きな夢に向かう第一歩、キチンとお迎えして今後に繋げていきたい。

7/1(土) 22.勘違い
 反省だけなら猿でもできる。

 おそらく一世を風靡した日光猿軍団の反省ポーズに着眼を得たフレーズだと思われるが、このフレーズが何度も頭を巡る一週間だった。

 要因その一、販売ロスの発生。事業を始めてた時に売上が3000万円を越えれば利益が出ると試算し、実際それを証明出来た形になったが、その前提の一つが「販売ロスゼロ」だった。それがあるから農家さんの出荷を完全買い取りでき、更なる出荷を促進していた大きな理由でもあった。

 それが、予想以上に出荷農家さんが増えたことにより販売可能量を越えてしまった。出荷農家さんが増えること自体はとても有難いことで、それが売上を伸ばす必須条件でもある。これまでも口コミを中心に徐々に増えてはいたが、今回テレビや新聞に紹介されたことにより一気に増え、しかもそのほとんどが特定野菜に集中してしまい、そのコントロールが上手くいかなかった。

 この事態は想定していた。出荷量(農家)と販売量(取引店)は事業の両輪で、出荷量の伸びの方が販売量の伸びを上回る傾向が強く、1年以上前から取引店拡大を事業方針の第一にしてきた。しかし、実際は方針通りにはいかず、上記のような事態を招いてしまった。一番の反省はその原因を他者に求めようとしたこと。日々の忙しさ、スタッフの病気、楽観的業績予測、、、。

 幸い、些少なりとも利益が出るようになり、色々なところで取り上げられたり、持ち上げられたりして勘違いしてしまった。表現が上手く思いつかないが、事業が自動走行に入ったような、自発的に動かなくても周囲の御膳立てで業績が勝手に伸びていくような感じ。時流に乗ったとも言うのかな。ほんと大バカヤロウだ。

 成功と思った瞬間が失敗の始まり。また到底成功とも言えない段階なのに勘違いしていた自分は、結局その他の色々な面でも弊害を起こしていたと思う。そして、それが実際に続出した1週間だった。そんな自分には即刻退席して頂こう。

 反省だけならアリでもできる。反省をより良く進むための起点にできるか。今日から変わる、今から変わる。

6/24(土) 21.梅雨空
 いよいよ梅雨らしい天気になった。シトシト切れ間無い雨、しっとりなま暖かい風、光を失った風景。どうも気分が乗らず、さりとてやることは満載。気持は焦るのに仕事は進まず、それでも喘ぎ喘ぎ片付け、ようやく独り言まで辿り着けた。もうすぐ日付が変わるこの時間も、やっぱり雨音は続いている。

 手帳を見ながら今週あったことを振り返ってみる。そうか、今週からOさんが来てくれるようになった。1ヶ月前は本当にピンチで、増える作業量に対応できず業務が破綻するのではないかとさえ思ったが、お陰様で早々に人の手当てができた。

 新しい人は既存のメンバーにも影響を与える。存在そのものが刺激となり組織が活性化するし、人に仕事を教えることは、自分の仕事の振り返りにもなる。目下の一番の課題は業務の効率化。こちらにも良い効果をもたらして欲しい思うのは欲張りすぎかな。

 効率化と言えば、、、なかなか片付かない仕事が2つある。本気でやれば2時間もあれば終わるのに、ウダウダちょっとやって後回し。そのうち関係書類が溜まって来て机を占有し始める。その机の状態を見るとまた気分が萎える。えいくそっ、とその書類に手をかけるが全く整理されておらず、まずその整理から始めてしまう。結局やったのは書類をクリアファイルに入れただけ、甚だ効率が悪い。

 色々なことがあった1週間ではあったが概ねこんな感じ。これじゃ駄目だな。よし、明日は少し早起きして必ず片付けよう。ついでに散らかった机も整理して梅雨のじめじめ気分も一新させよう。そして月曜にはメンバーを気持ち良く迎えたいですね。

6/17(土) 20.1週間アレコレ
 昨日21時すぎ、帰って家に入る前に、ふと夜の匂いが夏に変わったように感じた。上手く言えないけど、土や草木が強い日光で焙られたような匂い。満天の星空の下、程良く冷めた夜風に運ばれて来て何とも心地よい。

 今、この独り言は、「狩留家ナス収穫祭」から帰ってきて書いている。某広島経済界有力者に誘われて顔を出させてもらった。200名ぐらいの参加者がいただろうか、思った以上の盛況に驚いた。地元選出の国会議員さんやら市長のご婦人やら結構なビックネームも来られていた。試食会には市内有名高級料理店(和・仏・印)のオーナーシェフが腕を振るうという何とも贅沢な収穫祭。新聞記者やラジオのパーソナリティーの顔も見える。地元の伝統野菜をブランド化していくという農業振興の代表的なカタチの一つ。まごやさいとはかなり路線が違うが、色々参考になった。

 その2日前、僕は母校の向原小学校にいた。6年生の総合学習の授業で「仕事」の話しをするためだ。1年半前に次いで2回目、前回は仕事というより夢とか目標とかに重きを置き過ぎて具体性に乏しかったので、今回は仕事の具体的な内容を中心に進めようと思い資料を作り直した。実際は僕が経験してきた仕事が中心になりかなり手前味噌的な感じになってしまったが、子ども達にはどう映っただろうか。「仕事の楽しさ」が少しでも伝わったようであれば嬉しい。

 またその2日前、まごやさいと農吉の連携初の飲食店向けの営業に行った。これまで農吉では飲食店向けはFAXで注文を取っていた。昔まごやさいでもやっていた懐かしい光景。注文表を作るが結構手間だったり、注文が重なって欠品したりと、これまた我々が経験した課題がここでも露見していた。農吉に入って2カ月、ようやくシステムを使った受注体制が取れるようになり、これまでの取引先にご案内に回った。概ね好感触で早速注文も入るようになってきた。

 ついでにもう一つ。最近、母の野菜作りに勢いが付いてきている。出荷した野菜はネット段階でほとんど完売、売上も過去最高を更新し続けている。作る野菜の目の付けどころがなかなかで、赤キャベツやサラダゴボウなど、この時期に欲しいけどあまり作られていない野菜をなかなか上手に作っている。週3回の深夜労働をこなしながらの畑作業、今日も炎天下で頑張っている母に「無理しないで休んだら」と言いかけて止めた。楽しみを奪う権利は僕にはない。最近母がハマっている白ワインと農吉のチーズで労うぐらいにしておこう。

 今夜は早めに仕事を切りあげて、川沿いの夜道でも歩いてみようかな。

 あっ、ちなみに、歩くと発散思考に効くそうです。今日配信の武永隆氏(脳研究者で高校の同級生です)の「1分脳コラム」に書かれてました。“ビジネスに生活に役立つ脳科学”をコンセプトに毎週書かれている無料メルマガで、私が欠かさず読む唯一のメルマガでもあります。宜しければ覗いてみて下さい。
https://i-magazine.jp/bm/p/f/tf.php?id=businesscom

6/10(土) 19.なぜミンダナオ島?
 例年この時期はホタルが乱舞する時期で、体験事業をしていた時もホタルの会は6月10日前後と決めていたものだが、今年は異常に少ない。恐らく、ある理由で川ニナやタニシが激減したことだと思われる。理由が断言できるまでには至らないのでここでは触れないが、季節の楽しみが消えた寂しさは代替が難しい感情かもしれない。川の蘇生力をただ信じ、祈りたい。

 さて、今週。有難いことに毎度ながら話題に事欠かない。

 一番のトピックスは、昨日4月に提出した助成金の結果が出たことかな。独り言でも何度も触れたので内容は割愛。苦労は過去Maxだったけど、提出後すっかり頭から離れており、連携先のちゃネットの社長からの連絡で採択されたことを知った。その後、応援頂いた中小機構の村上氏からも祝電話を頂き、その後中国経産局の担当者からも連絡が入った。何だか大仰なことになっている。理由はその採択率にあるらしい。

 この助成金、異業種が連携して新たな市場を切り開く可能性がある(新連携)と国に認定された事業体のみを対象にしており、その分、助成上限額も助成割合も高いものとなっている。まずポイントの一つは認定される事業自体の割合が非常に少ないこと。蛇足ながら我々は昨年8月にこの認定を受けたが、同時に同認定を受けた国内0件で、年数回ある認定のタイミングでも数社程度しか認定を受けることができていないと思われる。二つ目は採択率の低さ。今回は特に採択率が低かったらしく、理由は定かではないが連日トップニュースだった某助成問題など影響でかなり選考が慎重に行われたのではないかと思われる。

 いずれにしても、上記2項の割合を掛け合わせると、我々が採択となったのは奇跡に近い?確率ということになる。そんなことに頭が回らず、特に昨日は来客ラッシュで電話にもほとんど出ることができず、今こうして独り言を書いている時にその出来事の大きさに気付くような始末。

 考えてみれば、今後展開していく中でシステムの大改装は必須で、今のまごやさいでは到底調達できない資金が必要となる。広島大学との共同研究もしかり。共同研究資金はこの助成金から捻出する計画を立てていた。もし採択されていなかったら、、、たぶん事業計画はリセットする必要があった。書いていて肝を冷やしてしまった。

 二番目は、がらっと話しが変わって海外研修生の話し。半月ほど前、公益法人ひろしま国際センターというところから突然電話があり、海外視察団を受け入れてくれないかと相談があった。海外とは最も縁遠いところにいる我々に何の用事かと聞いたところ、新聞記事で我々を知ったようで、国際協力機構(jica)が行っているフィリピン・ミンダナオ島、紛争影響地域の人材育成の一環で日本に視察団を送るにあたり、農業振興が一つのキーワードになっており、しかも大規模ではない農業で産業化できる可能性がないかと探していたところ、その新聞記事を見てまさにこれだと思われたらしい。人数を聞くと18名、同行スタッフも入れると25名ぐらいの規模とのこと。さすがに厳しいかと思いつつも、人材育成という言葉にめっぽう弱く、こんな我々でも何らか役に立てるのであればと思い直し一応話をお聞きすることにした。

 そして初回の打ち合わせが昨日。お一人で来られるのかと思ったら、何と3名でお越しになり、聞くと中東やら南米やら他の案件もあるらしい。来客が重なり超バタバタの中で約1時間、取りあえずミンダナオ島の案件からということで話しを終えた。こんな時にいつも思う、たとえ目の前の利がないとしても、機会は必ず何かの必然を持つのだと。もしかしたら何年か後にこの仕組みが海外でも行われたりしてね。「講義は英語でされますか?」と聞かれ、通訳をお願いしますと即座に返した。予定は8/9、夏休みだし一応ヘルプで佳穂にも参加して欲しいと依頼した。こうなれば、英語を使ってみたい方、まごやさいの事業を見てみたい方を募集します!予定は9:00〜11:00、ミンダナオ島の皆さんと一緒にまごやさいツアーに参加希望者がおられましたら有政までご一報下さい。

 あっ、そういえば朝日新聞でまごやさいの事業が紹介されたらしいです。記事ができる際には連絡しますと言っていた記者さんはいずこ?見本紙ぐらいは送って欲しいな。

 その他色々あったけど、今回はこの辺りで。これから、畑に出ます!

6/3(土) 18.授賞日
 まずはご報告から。前号でスタッフ募集の話しをしたところ、早速お申し出があり(何と出荷農家さんのお一人。これ以上の適任なし!)、また臨時で手伝ってくれる方や身内からの話しあり、この人材難の時代に本当に有難いことです。まだ間口は閉じていませんので、もしご興味のある方がおられたら是非ご連絡下さい。

 さて今週、5/31がヤマ場だった。

 まずは朝。2回延期となったNHK「おはよう日本」での放送が朝4時過ぎと6時過ぎの2回流れた。いつも通り6時前に起き、農家さんに予約注文連絡をしようとメールを開くと「見た」という連絡が数件入っている。そのうち、フェイスブックやらラインやらショートメールまで、“見た報告”がどんどん入り、送信者を見ると懐かしい面々も。すぐに返信したいところだったが時間が許さず後回し。

 急いで農家さんにメールを送りつつ、おはよう日本の放送をちら見。まごやさいの紹介を見届けておにぎりを持ってセンターに出勤、本日行われるニュービジネス大賞の表彰会場の前に設置される受賞企業紹介ブースの展示物の準備に取り掛かる。

 授賞式案内にあったブース設置例の写真を見て小さな円卓かと思っていたのだが、改めて案内状を読むと150cm×90cmの結構大きな平台だということが判明。何を持っていくかあれこれ思案しているうちにあっという間に8時。スタッフに臨時でアルバイトをお願いした方も加え、短い朝礼の後で早速出荷作業の取りかかる。農家さんの出足も早く8時過ぎには出荷が始まった。僕ももちろん現場の一員、ブースの準備が気になりつつ保冷庫←→パソコン間を行ったり来たりしながら販売掲載を行う。

 重なるもので、明日から福屋八丁堀店でのベジタブルフェア。まごやさいから2名ずつ売場に張り付く予定で、野菜を多めに納品しないといけない。例年野菜確保のため色々な農家さんに出荷量増加のお願をして回っていたのだが、今年は農家さんが増えたお蔭で、どんどん出荷されてくる野菜を見て、量は十分ありそうだと確信した。

 問題は袋詰めがどれぐらいかかるか。今日のために体制は強化したが不安が残る。僕も販売の入力作業を終えたら袋詰めに回りたいのだが、その前にタイムリミット。出発の10時まで残り30分、急いでブース設営の展示物を集めにかかる。販売用のPOP・プレゼンで使用した資料の拡大コピー・営業パンフ・デモ用のパソコン、そして今日出荷された珍しい野菜を10種ほど選んで箱に詰め込んだ。

 予定より10分ほど遅れて広島に向けて出発。目指すはリーガロイヤルホテル。おにぎりをほおばりながら受賞者コメントの内容を考える。授賞式には2名以上での出席を求められたが前述通り人の余裕が全く無く、僕一人での参加となった。到着したのが11時半、早速ブースの設営に取り掛かかった。周りを見ると受賞各社は2名どころか3,4名できている。もしかして場違いなところに来てしまったのではないかと一抹の不安を覚えた。

 12時半から受賞者のオリエンテーションがあり、その開始3分前に何とか設営を終えた。1時間ほどスケジュールの説明やら受賞企業や大会関係者との名刺交換やらがあり、その後ようやく授賞式に入った。参加者はざっと400人ほどだろうか。17時半まで延々4時間、合間をみてメールの返信に勤しむ。休憩時間はブースに立って事業説明をした。

 授賞式が終わったら今度は交流会。結構内容の充実したビュッフェを見て今日はおにぎり2個だけだったことを思い出した。と同時に強烈な空腹感を覚え、料理を取りに行こうとすると早速面会希望者が現れた。その後も途切れなく、結局1時間強その場での立ち話が続き、ようやく食事にありつけたのは閉会間際だった。

 閉会後も立ち話は続き、帰る頃には関係者以外ほとんどいない状態になった。外に出てブースに行くと他社は既に撤収済み。やれやれと独り言をつぶやきつつ、溜まった電話連絡をしながら撤収作業。10分ほどで終えて外に出ると既に真っ暗。車に荷物を積み込み、運転席で携帯を見て娘からメールが来ているのに気付いた。タイミングが合えば車で一緒に帰ろうと思ったらしい。結局電車を途中下車した娘を拾って一路向原へ。センターに辿り着いたのが20時半、案の定、出荷作業はまだ終わっていなかった。その後の状況は割愛。

 ちょっと立て込んでしまったけど、出会いや再会のとても多い一日だった。受身的な上記状況だとしんどいけど、全ては自らの働きかけによる結果。本当に有難いことだと思う。業務のしわ寄せは、、、今日と明日で何とかします。

5/27(土) 17.大募集!
 先に、NHK「おはよう日本」での放送、予定通り?また延びたようです。5/31に流れるとのことですが、さて、どうなることやら。本件に触れるのはこれで最後にします。

 あっという間に山は新緑から濃緑に変わり、同じぐらいの速さで一週間が過ぎ去った。大したことができた訳じゃなく、ただただバタバタ。やり遂げた感全く無く、焦る気持ちのみが蓄積された感じ。

 バタバタの理由はハッキリしている。出荷量が増え、新規の出荷希望農家さんが増えたこと。前者は時期的なもので、後者はテレビの影響だと思われる。これ自体はとても喜ばしいことで、出荷量が売上のベースであり、農家数が増えれば出荷がより安定する。

 有難いことに、一人あたりの出荷量も毎年増えており、農家数の増加以上に出荷量が増える状況がずっと続いている。それに対してスタッフのマンパワーが追い付いておらず、出荷量が急に増えたこの時期にその課題が一気に露呈した感じになってしまった。

 それと、新たに出荷を希望される農家さんには、まごやさいのことをかなりの時間をかけて説明するようにしている。我々が何を目的に、何にこだわりこの事業をしているか。どんなお客様に、どんな野菜をお届けしているか。販売の仕組み、出荷〜納品までの流れ、出荷ルール、お金のことなど、話すこと満載。より具体的に理解して頂くため出荷の様子を見ながらの説明するようにしており、その時間は出荷作業が一人欠ける。5人のうちの一人なので結構痛い。更に、僕が途中で抜けて庄原に行ったり、来客対応するのでスタッフには申し訳ないばかり。。。。

 という訳で、まごやさいは出荷スタッフを大募集します!週3回(月・水・金)、勤務時間は8:00〜18:00までのご都合の良い時間でOK。零細田舎会社で安定感は全くないですが、たぶん職場の雰囲気はそこそこ良いと思います。それと、色んな超新鮮な野菜を食べられます。(年間で400種以上の野菜出荷あり。試食も仕事です!)野菜嫌いのはずだった男性スタッフも、今や野菜大好き&詳しくなりました。ご自身、もしくはお知り合いで該当されそうな方がおられましたら、是非ご紹介下さい!!


5/20(土) 16.カープ封印
 NHK「おはよう日本」での放送を前号でご案内しましたが、眞子様の婚約で一週間延びたようです。予定では5/24(水)の6時台のニュース枠らしいですが、緊急報道が常態化している昨今、流れたらラッキーぐらいで考えておくことにしましょう。

 それと、川根柚子さんとの共同販売が中国新聞(県北版)で取り上げられました。この時期に剪定する柚子の新芽をまごやさいと共同で飲食店向けに販売するという内容です。これまで邪魔者扱いだった柚子の新芽が収益源の一つになるかもしれないと関係者の期待大。さて、新聞での反応は、、、残念ながらゼロでした。世の中そんなに甘くないですね〜(泣)。あ、ちなみに昨日の当社直売システムでは完売しました!

 さて今週、頭の中の約半分は新システムに関することだった。まごやさい事業の特徴の一つであり、今後の展開を見据えた大規模改装を考え、今まさにその資金獲得に動いている。改装とは書いたが実際は新規開発に近い。4年前の開発では見えていなかったことが多々あり、実際に運用して問題点を抽出するうちに、今後の事業展開が具体的になるにつれ、設計・構成から見直さないといけないという結論に達した。

 今回南伊豆から受け入れた視察(産直市:湯の花様)がその見直しに大きな一石を投じた。このシステムを使いたい人はどこにいるのか?元々は農家を想定していた。農家が自分の野菜を直売しながら、周囲の農家の野菜も集めてまとめて販売するためのサポートシステム。そんな農家がシステムを介してネットワーク化され一大ネット産直市に発展させる、簡単に言えばそんな構想だった。

 実際に使いたい方は(今僕が関わっている農吉もそうであるが)、現在野菜の販売をしていて、売上を加算するためにそのシステムを使って新マーケットを開発したいという事業者がどうも多そうだ。同じ野菜を販売するにしても全くプロセスが違い、使い易いシステムにするにはゼロからに近い見直しをする必要性を強く感じる結果となった。

 導入するためのツール類や契約なども更に整備する必要があるし、ちょっと考えただけでもやること満載。僕が天才であれば、4年前の開発当初から現在を想定して設計出来たのだろうが、残念ながらそうではなく、いつも通り経験→修正を繰り返している。毎回しんどいけど、結局これって僕にとっては楽しいことなのだろう。ただ朝令暮改で請ける方は大変だろうな。どうかご容赦を。未来のためにここは逃げずに絶対に乗り越えたい。

 てなことを考えていたらあっという間に土曜日の午前中を消費してしまった。今週末やることは以下。頭の整理&備忘録代わりに記載してみる。
 ・出荷関係者向け給食納品スケジュールの作成
 ・庄原敷信地区地元野菜集荷説明会の資料作成
 ・宅配Lセットに入れる「しょうりき通信」「野菜説明」の資料作成
 ・宅配Mセット、Eメール不使用の方への宅配案内作成、発送
 ・店頭販売用POP類の原案制作
 ・農吉、飲食店販売用の説明資料作成

 今週末はカープちら見は封印して、机仕事に集中だな。

5/13(土) 15.一週間あれこれ
 先週の平穏がウソのように、何ともメリハリの効いた週となった。

 まず、ご報告から。
>応募していた「中国地域ニュービジネス大賞」で特別賞を受賞いたしました!
 大賞+優秀賞:4社(後日発表)、特別賞:6社らしいので、ちょっと微妙な結果ではありますが、他の受賞企業が先端技術を背景にする事業基盤がしっかりしているところがほとんどの中で、ドベンチャーの流通系田舎企業が受賞できたのは、それはそれで頑張ったということにしておきましょう。表彰式は5/31(水)リーガロイヤルホテルであるようです。

>NHK広島のニュース番組「お好みワイド」にて、まごやさい事業と農吉との事業連携が特集されました!
取材には出荷農家の永濱さん、お取引先の「吟結はなもり」様(広島市中区の並木通りにあります)にご協力頂きました。放送後、すぐに複数の個人から「野菜を買いたい」とのお問い合わせが入るなどの反響あり。しかも、嘘か真かNHKの看板ニュース番組「おはよう日本」からも放送オファーが届いたらしいです。内容をリメイクして5/17(水)朝(たぶん6時台)に放送予定とのこと。ホンマカイナ?

 そんなこんなで、急に降って湧いた仕事が多かったけど、今週は以下が主要業務だった。
□給食事業初納品
 まごやさいの「その日採れた多種な野菜をすぐ販売」とは真逆の「指定日に単一野菜を大量納品」という大きなチャレンジ。まごやさいNo1出荷農家の末重さんと協働し、指定日指定時間に指定量バッチリ納品できた。受け取り頂いた給食センターの方からも「良いアスパラですね〜」とお褒めの言葉を頂きホッと一息。来月から更に種類を増やして納品予定。
蛇足ながら、大量に破棄されかかっていた玉葱の段ボール箱を見つけ「それって頂けませんか」と提案。給食センターから見れば有料廃棄物、我々から見れば納品用ケース。賢者の選択、交渉即成立、ということで段ボールを満載して帰路についた。

□川根柚子さんと共同で「柚子の新芽」販売
 この時期から初夏にかけて柚子の手入れの際に出る「柚子の新芽」。取らないと良い柚子ができず、取っても取ってもどんどん出てくるとても面倒な邪魔者的存在らしいのだが、川根柚子の熊高部長は取りながらそれを食べている。という話を訪問した時にたまたま聞き、それ飲食店向けならイケルかも、売ってみましょうか?という話になった。その販売が今週からスタート。初回は計30パック、有難いことに完売した。
家で料理の試作もしてみた。良かったのはフキの豚バラマキの中心部に柚子の新芽を入れた料理。柚子系カクテルに添えても良さそう。そのうちチョコフォンデュも試してみようかな。

□庄原市敷信地区での、まごやさいモデルのスタート
 僕が農吉の役員になった理由の一つ、庄原での小規模農家の野菜を集めて広島市内で販売する取り組みがスタートした。とっかかりは敷信地区自治振興会の産業部会責任者との打ち合わせ。農吉側の受け入れ態勢を整えて、7月前後に地元説明会を開くことになった。

□静岡県南伊豆から視察受け入れ
 以前、何故か南伊豆の直売所「湯の花」からネット販売で注文が入り、「これって敵情視察みたいなもんかね」なんて話してたら、先方のご担当者から直接メールが来て「是非視察に伺いたい」との嘘のようなご相談が。どうも「中国山地 過去50年」(中国新聞出版/第32回農業ジャーナリスト賞受賞)に出ていた我々の記事を理事長がご覧になって興味を持たれたようで、何と2名も宿泊でお越しになった。
かたや出荷農家数500名以上の規模を有する産直市、一方の我々はたかが60名ほどの小さな農家で構成されている零細無店舗販売事業者。何か得るものがあったようであれば嬉しいが、、、。初日は深夜まで、2日目は早朝から事業の仕組み・出荷の状況・作業の様子など、一応話せること、お見せできることは全てお伝えしたと思う。

 来週は、隣町の豊栄町からの2泊3日の視察研修受け入れ予定。宅配の準備も始まる。忙しい時こそ、一つ一つの仕事を丁寧に進めよう。今日は、、、家で夏服の入れ替えをします。

5/7(日) 14.チヒロ
 不覚にも転寝してしまった。あと5分で5/7、今回は日曜更新になりそうだ。

 今日は久しぶりにチヒロが来た。かつてのしょうりき(農業体験をしていた頃の事業の呼称)スタッフ。創業当時に妻がスカウトした女の子で当時小学校2年生、それ以来農業体験がある毎に前泊でやって来て手伝ってくれた。夏休みや春休みはそのまま気の済むまで何泊もし、ほぼ家族同然の存在だった。

 そんな彼女も現在中学3年生、ここ最近は学校にクラブに忙しくすっかり顔を見せなくなっていたが、「里帰りをしたい」と親に申し出て手伝いに来てくれたらしい。本当は先週の某産婦人科の田植えイベントに来て欲しかったけれど都合が合わず今日の登場となった。

 そんな申し出に我々も嬉しく何をしてもらおうかと前日から算段。朝は妻と一緒に1週間分の食材買出し、その後は僕と先週の農業体験の残骸(忙しくて片付けが途中までしかできていなかった)の後片付け。昼食をはさんで午後は母・僕と一緒に畑で畝立てをした。

 さすが長く手伝ってきただけに要領が良い。特に畝立ては結構複雑&ハード仕事で、畝の幅を測って、メジャーに沿って棒を立て(溝上げ機の通る目印にするため)、溝が上がった畝に牛フン堆肥を一輪車で何度も運び、それをレイキで均して(この後耕運機で土を混ぜる)、溝にこぼれた土を鋤簾(じょれん)で綺麗に上げて、最後に畝を均して一本終わり、を何本も繰り返す。

 中3の女の子が牛フンをスコップですくい、一輪車で運び、泥だらけになりながら土を上げる姿はなかなかレアな光景だろう。それをさも当たり前のようにやるチヒロを見て素直に「いいな」と思った。背伸びして着飾って本通りを歩いている中3女子よりよっぽどカッコ良いぜ!あ、これ、個人的感想。

 18時ぐらいに作業を終え、そのタイミングで佳穂も帰って来た。チヒロとの久しぶりの再会に佳穂も嬉しそうだ。夕食開始は20時、21時半からは「チヒロナイト」と銘打ってそれぞれがオリジナルのパフェを作りながらワイワイデザートタイム。僕は2週間ぶりにビールを飲みダウン。気付いたら23時55分だったという次第。

 今週は月曜日にNHKの取材があった以外は火〜木は農吉で仕事をし、金曜は久しぶりにまごやさいでフル勤務とここ最近なかった平穏な一週間だった。チヒロのお蔭で最後に良い締めができた。本当にありがとう。気持がフル充電された感じがするよ。来週は初っ端から五日市給食の初納品に庄原でのNHK取材が重なり、関東からの視察や資料提出の締め切り等々なかなかバタバタの週になりそう。明日は体力をフル充電して来週も元気に乗り越えよう!

4/29(土) 13.ASSE
 今日は朝から広島に行き、昼すぎに帰って独り言を書いている。

 今日から明日まで、広島駅地下のユアーズ「ASSE店」で農吉フェアを開催しており(これを読んで頂いている近くの皆様、是非お越しを〜、笑)、その状況確認とスタッフの士気高揚?に行った次第。実は行くかどうか悩んだ。

 というのも、前日は午前中はまごやさいで仕事、午後から農吉に移動し、夜に帰ってまたまごやさいで仕事となった。まだ集計していないけど、有難いことに昨日はおそらく過去最高の出荷になったと思われ、野菜の袋詰めとシール張りが終わったのが21時すぎ、一旦家に帰って仮眠をとり、また深夜1時に出勤し仕分けを行い、終わったのが5時半というなんともお恥ずかしい状況となった。

 しかも、タイミング悪く数年ぶりに風邪をひいたようで、昨日から咳が出て、元々回転の遅い頭がさらに重め。今日の午後も外せない仕事があり、その中で行くのが本当に得策か。。。ウダウダ悩んでいると、娘の佳穂が「今日、駅まで送ってくれない?」と声をかけてきた。聞くと午後からクラブで、その前に一人ランチをして学校に行くという。そうか!俺も一緒に行くわ、広島まで。ということで急遽芸備線で一緒に行くことにした。風邪引きの僕に近づきたくないのか、そもそも根本的原因があるのか(泣)、スカスカの車内で別々の席に座り、僕は約1時間爆睡して体力の回復を図った。

 広島駅の地下改札から、そのまま徒歩1分でASSE店に10時過ぎに到着。既に売場は準備万端出来上がっており、「農吉です〜」威勢の良い声が聞こえてきた。GWの午前中という、客足が非常に少ない状況の中、それでも一人二人足を止めて野菜を手に取っている。しばらく見ていると、スタッフが僕に気付いて驚いた顔。実は今日僕が行くとはスタッフに伝えておらず、昨日のミーティングでも「後は任せた!」と言った僕が娘連れで現れたので、やっぱりそんな反応になるわいな。

 顔を見れば状態が分かる。僕が来るまでもなかったかなと思いながら、お店でスタッフの差し入れを買いながら、ふと店員さんの名札を見ると「K口」との名前が。待てよ、そう言えばスタッフから聞いた店舗責任者の名前じゃないかと思い出し「農吉の責任者をしている有政です」と声をかけてみた。キョトンとしているK口さんはパートさんで(どおりで若いと思った、汗)、状況を察してくれたK口さんはバックヤードに案内してくれて、責任者のK口さんにお会いすることができた。急な訪問でビックリされたようだけど、キチンとご挨拶ができ、我々の特徴やこだわりも伝えることができ有意義な時間となった。

 それから佳穂とエールエールに向かう。普段お世話になっている福屋さんの駅前店。折角なので野菜売場を視察してから最上階のレストラン街へ。色々な店があるのに、二人で行くのはやっぱりうどん屋。その後ジェラートに付き合って、もう一回売場に顔を出して12時過ぎの芸備線で復路・向原へ。またまた爆睡して体力回復!強行軍だったけど、妙に充実感のあった半日だった。

 さあ、これから明日のK産婦人科さんの親子田植えイベント(参加者50名強)の準備。その前に川根柚子の熊高さんが顔を出したいと言ってくれているし、風邪で弱っている場合じゃないな。

 明日も微風で晴れろ!

4/22(土) 12.週末
 快晴の土曜の昼下がり、田植えの準備が佳境に入り、あちこちで荒がきをするトラクターの音が風に運ばれてくる。目に痛いぐらいの光に照らされた、水を張った黒い田んぼ。土をかき混ぜた時の特有の匂いが辺り一面に漂っている。季節の匂いの一つ、たぶん今日の夜は蛙の大合唱だろう。

 先週の今頃は、締め切り間際の助成金申請書類を書いていた。ぎっしり文字の詰まった20枚ほどの申請用紙。雛型は「新連携」事業認定の申請書類で、今回の助成はその認定事業者を対象にしたもの。昨年の3月に作ったものなのに、それから色々変わって手直し以上の修正が必要になった。もちろん、僕の力ではこんな書類を完成できるはずもなく、今回も中小機構・村上氏の助けを借りまくった。ただ、僕が書かないといけないところがそこそこあり、先週末は完全にこの書類で潰れた。

 結局、〆切り当日の月曜朝まで終わらず、郵送予定が直接持ち込むことに。出荷日なのに途中で仕事を抜け出し、豪雨の中一路合同庁舎に向かい受付終了2時間前に何とか提出。帰路の車に乗り込み、これで昨年秋からずっと続いた各種の書類・資料作成が全て片付いたと思った時、過去最大級の達成感のような、安堵感のような何とも例え難い感情が胸中に押し寄せた。今回の申請書も、その前の中国ニュービジネス大賞も結果はまだ先。これ以降は頭から切り離して、そのうち出る結果を待つことにしよう。

 今週は、川根柚子の熊高さんや援農甲立ファームの光永社長にお会いしたり、農吉の出荷農家さんにお伺いしたり、昨日はNHKの記者さんが来たりで、何かと人に会う機会が多かった。最近人前で話す機会が増えて、しゃべり倒す人間だと思われているフシがあるが、元来話すのは苦手で、聞く方が性に合っている。今週は色々な方に様々な話が聞けて、刺激を受け、学ぶことも多く、収穫の多い週だった。

 火〜木曜は農吉に出社し、それぞれのスタッフと「仕事ノート」を作成。月次の仕事目標設定と振り返り、次の目標設定に繋げるもので、予定より少し遅れて月半ばから運用を開始した。こう書くと物々しくなってしまうがフォーマットはかなり平易で、僕と話し合いながら今月やることを明確にし、それを簡易な表現で箇条書きにするだけ。PDCサイクルで仕事をしていくきっかけになればと思って始めたことだ。目標に照らした自分の仕事を考え、行動し、その結果である成果を実感する機会になってくれば嬉しい。

 中岡さん(農吉の代表です)と話すうちに作業効率が話題になった。まごやさいは販売も荷受けも出荷も保冷も全て同じフロアでやっているが、農吉は別々。巨大な元飼料倉庫が事務所の横にあるのに、ちょこっと資材が置いてあるだけで使われていない。はい、これ僕がやることね、ということでプロジェクトスタート。

 それと、自治会の会合に中岡さん出席し、地元の有力者と話すうちに野菜を集めて売れないかとの話しになったらしい。これって願ったりかなったりで、我々がやろうとしていることと地元ニーズの接点そのもの。しかも推進してくれそうな地元の方がいるのは今後の展開でとても重要になる。早速その方に農吉が何をやろうとしているか説明しましょう!はい、これも僕の仕事ね。

 という訳で、今週末も資料作成なのかな。。。

4/15(土) 11.春風
 4/11の中国新聞朝刊・経済面「農と企業〜流通革新」にてまごやさい&農吉の事業が取り上げられました。有難いことに各所から応援メッセージやお問い合わせを頂きました。記事の内容と違わぬよう、今後も進歩を続けて参ります。引き続き宜しくお願いいたします。

 さて、ここから。

 4月から車での移動時間が格段に増えている。向原→庄原、向原→広島、庄原→広島、それぞれ50分、70分、80分(高速利用)ぐらいで、往復なので実質所要時間はその倍。もったいないと言えばそうだけど、その時間は音楽もかけず、ラジオも聞かず、ひたすら考える時間に充てている。

 運転しながら、その昔、beをしていた頃を思い出した。早朝、野菜を持って福屋経由で店に行き、そのままランチ営業、ディナー営業、バー営業。レジを締めて店を出るのはだいたいAM2:00、それから深夜の37号線をひたすら帰る。眠気との戦いで考える余裕なんてなく、とにかく寝ないようにガムを噛み、それでも眠ければ歌を歌い、冬でも窓を全開にした。

 今は、特に庄原間はのどかな田舎道。ほぼ時間が同じルートか3つあり、その日の気分によって道を選んでいる。結局選ぶのは山間を通る県道がほとんどで、朝靄の残る一本道を信号で停められることもなく運転するのは気持ちよい。特にこの時期、窓を開けると心地よい風が入り、時折桜の花びらも舞ったりしてなかなか良い感じ。山に目を移すと、山桜がポツンポツンと点在するが見える。広葉樹が中心の昔からの中国山地の光景、それを借景にあれこれ考える。気分は思考の方向に大きな影響を与えると、こんな時に実感したりする。

 ちなみに、移動のほとんどは今年買った中古のハイルーフ軽バンで、これが笑うぐらい走らない。しかも音うるさめ。まあ、10年落ちの格安物で(走行距離は一応少ない)、運転手も重めとくればいた仕方ないのだろう。収納力は申し分なく、フルフラットに出来るのは何かと便利。携帯ホルダーとイヤホン、車専用充電器を買い、運転中も打ち合わせOK、当分はこれを移動執務室にして頑張ろう。

 お陰様で、4月に入って早くも色々な変化が起こってきた。まごやさいは僕が居なくても十分やっていけているし、逆にいないことで各メンバーの意識がより高くなっているのが実感できる。農吉は僕がひっかきまわしてメンバーは大変だろうけど、前向きなチャレンジをしている実感は持ってくれていると思う。小さなことでも成功に繋がれば、そのチャレンジが嬉しさや自信に転化していく。そのサポートをするのが僕の喜びでもある。もちろん、胃の痛い指摘やプレッシャー等も色々あるけど、それも春風でかき混ぜちゃって、前進の糧に変えていこう。

 あっという間に4月も半ば、今年は時間が早く過ぎそうです。

4/8(土) 10.丸い縄
 上手く表現できないけど、何年後かの自分がこの文章を見た時、ああ、きっかけはこの週だったのかと思い出すような、そんな1週間だった。

 今週の主な活動は、農吉のキックオフミーティング、某支援事業補助金申請に伴う中小機構・村上氏とちゃネット益田社長とのロングミーティング、給食事業関係の会議、そして農吉出荷農家及び取引先への挨拶回りだ。

 キックオフミーティングは関係部門のメンバー全員参加で約3時間、始めの30分は自分がどんな考えをもった人間かを話し、その後は部門ごとの課題と今後の方針を話し合った。実際は僕が8割がた話してしまい、それが3時間ともなると、ある種の拷問(睡眠地獄?騒音地獄?)になりそうだが、そこまでダレることもなく、積極的な参加意識が見えたのは有難かった。

 そんな感じで意気揚々とスタートした週だったはずが、その後強烈なパンチを喰らった。どの活動で喰らったかは割愛、始めはそこまで感じなかったけど、時間が立つほどにダメージが広がるようなボディーへの一発。今でもふと思い出すとみぞおち辺りがしくしくする。自分が良かれとやったことも、立場変われば迷惑だったり、自分たちがこれまで必死に積み上げてきたものが急に色褪せて見えたり、そんなことで膝をつくなんて、なんてお前は弱いんだという自分がいたり。。。

 普段こんな時は、その状況を違う角度から見て前向きな事象に捉え直すのだけど、今回はそれが上手くいかず引っ張ってしまった。調子に乗っていた自分にも反省、だいたい調子乗ってしゃべっていると大概こんなことになる。忘れて切り替えるのはどうも違う気がして、何か大きな進歩のきっかけがあるような気がして、そのために現状の駄目な部分を認め直す必要があるような気がして、もう少し考え続ける必要を感じている。

 まあ、ネガティブな感じで書いてしまったけど、現実は悩んでいる暇などなくて、全て成功を前提に進めないといけないことばかり。谷底に落ちる姿を想像して走ってもスピードは上がらないし、その不安はチームに伝播する。チームで仕事をすることが多くなって、チームって会社や組織という丸い縄の中で一緒に走っているイメージを持つようになった。リーダーや各メンバーはそれぞれの役割を背負い、進むべき道に向かってみんなで走る。役割の違いはあれ、足はみんな同じスピードで動かす。誰かがサボれば全体のスピードが落ち、誰かに強く負荷がかかる。大事なのはそういう丸い縄の中に自分が居て、前に進む推進力になっているという自覚、そして進むべき方向が分かっていること。それがなければリーダーは異常に重い縄をズルズル引きずるようにチームを動かすことになる。そして、最悪なのはリーダー自身が走らない状態。

 蛇足ながら、農吉のミーティングで話す為に書いたメモを一部を記載してみます。実際にどんな話をしたか、ご想像にお任せします。
■有政がここにいる理由
■責任者としての基本的考え方
 ・人が起点
 ・顧客満足、継続できる仕組み
 ・事実、現物
 ・成長
 ・地雷
 ・嫌いなこと
 ・朝令暮改
 ・最終責任
■今期の個人目標

4/1(土) 9.名刺
 昨日積もるほど降った雪がウソのように今日は快晴&温暖、今日からスタートの人・会社にはうってつけの日よりになった。我らまごやさいはそんな区切りの日は全く関係なく、本日早朝もいつも通り仕分けをし、納品に回り、今机に座って仕事始めの独り言を書いている。

 ただ、いつもと違うのは今日付けで敷信村農吉の役員に就任したこと。既に昨年の10月から準備を進めてきており特に大きく状況が変わる感じでもないが、それでも新しい名刺を見ると気持ちが新たになる。実質の出社日は4/4なので、それまでに初回ミーティング用の資料を作成予定。

 その新しい名刺を見て、その昔人事の請負をしていた頃を思い出した。スピリッツ時代、主業としていたリクナビNEXTでのスカウトと採用面接・入社後のフォローを一連を請け負うサービス。ちょうどリクナビNEXTが始まったばかりの頃で、同様のサービスをしているところは皆無。提案した企業にはほぼ採用され、一時期僕は8種類の名刺を持っていた。

 請け負った企業はユニクロ・ポケモンなどの著名企業から地方のベンチャーまで、日中は営業や請け負い企業との打ち合わせ、夜はパソコンに向かってのスカウト業務、土日は面接とほぼ休みなしで業務にあたっていた。別に会社から強制されたわけでなく、自らの意思で、成果を出すためにやっていたこと。会社の床で寝たこと数知れず、今日みたいに陽気の良い休日に、行楽姿の家族連れがほとんど電車にスーツとにネクタイで乗り込み面接に向ったものだ。キツかったけど、自分たちで新しく生み出したサービスが受け入れられ、採用企業や応募した個人に喜んでもらえるのは嬉しかった。

 同日に複数の面接をこなさなければ到底間に合わず、一人目の面接の後、別な会社の人事に変身し全く違う内容で面接をすることも日常茶飯事。面接というと「選考」というイメージが強いが、スカウトの場合は「こっちに振り向いてもらう情報提供」的な要素が強くなる。そのためには会社や職場の情報を深く知らなければならず、興味を持ってもらうために、その人の興味・関心・特徴を理解し、それに沿った情報の編集が必要となる。毎週末何人もの面接を重ねるうちに、そんなコミュニケーションスタイルが染みつき、今でもふと意識した時に面接的な話し方をしているなと感じる時がある。

 人事として請負企業にも受け入れてもらわなければならず、それは人事部門だけでなく採用部門の責任者やメンバーもしかり。請負が始まる際は会社に日参し、その社内の色んな方々と話し、面接に同席させてもらい、情報を収集し、意見交換をし、自社の人間として認識してもらう努力をした。特に初日はすごい緊張感で、お手並み拝見的な人もいれば、面接を外部に委託するなんてけしからんと、のっけから敵対的な人もいたりして、敵地のど真ん中に落下傘で降りた感じになったものだ。

 考えてみれば、今回の農吉も近い状況だな。強引に意味付けして、今のためにあの8年があったと思うことにしよう。前述の請負の際は、初めはそんな感じで大変だったが、現場と一緒に採用活動を進めるうちに打ち解け、逆に社内の人事より客観的な視点を持っている我々を信頼してくれるようになり、途中から現場の悩み相談窓口的な役回りをすることも多かった。今回は請負ではなく、責任者としてその企業の一員となるわけで、さらに成果にコミットしないといけない。成功すれば前以上に喜びも大きいはず。

 最近、何故か頭の中でヘビーローテーションしている曲がある。それはTHE BLUE HEARTSの
 「未来は僕らの手の中」

 たぶん、今はそんな心境なんですね。

3/25(土) 8.負け試合
 高校野球が背後のテレビから流れている。市立呉と履正社との試合。電源を落としたデスクトップPCのディスプレイに逆向きのスコアボードが映り込み試合経過を知る。一回裏に1点取られたようだ。

 その試合に気を引かれつつ、今や独り言専用となったノートブックPCに向かう。そういえば、母校のハンドボール部も全国大会に進んだらしい。結果は惨敗。僕も一応2度ほど出場しており、その時の記憶が蘇ってきた。1回目は高校1年の時、控えで試合には途中から出場したと思うがどんなプレイをしたかは全く記憶なし。確か1回戦はギリギリ勝って、2回戦は負けた。妙にフワフワした感じで、思い通りのプレイができなかったことだけ覚えている。

 2回目は高校3年生の時、主将として出場した。1回戦の相手は富岡、試合前の練習を見て勝てると思った。目に痛いほど晴れた日で風がそこそこ強く、高校のグランドを区切って作った妙に滑る屋外のコート、試合結果はダブルスコアの大敗。ボールが手につかず、フェイントは切れず、シュートは外す。得点源だった僕の一人相撲で負けた、おそらく中・高校を通じても最も不甲斐なかった試合だった。

 試合後、何であの時に、とか、どうしてああなったんだろう、とか何度も何度も思い返しては後悔した。ハンドに区切りを付けることができず、同級生の中で僕だけ秋の国体の選抜メンバーに残り、今度は広島県の主将として全国を目指した。結果は中国大会でもう一歩のところで敗退。そして急にハンドが無い生活が始まった。

 何も手につかず、何を目指すべきなのかも分からず、ハンドの自信だけは失って、高校3年生の10月以降は本当に中途半端な時間を過ごしてしまった。思い出す光景は放課後誰もいなくなった晩秋のグランドで、一人懸垂をしていたこと。全く進まない勉強の途中に、気分転換と自分に言い訳しながら自転車で5分程の学校に行って懸垂をした。そしてどんどん筋力が落ちていく自分を知り、大学でハンドをやろうという気持も薄れていった。

 それから約20年ハンドと縁のない生活を送り、40歳でUターンしてまたハンドと関わるようになった。OBチームのメンバーに入り久しぶりに試合をし、地元の小学生チームのコーチをしたり、OBで集まって飲んだり。そしてまたあの試合のことを思い出し、それほどに当時の自分にはショックだったんだと改めて思った。

 そして、試合に臨むにはしっかり準備しないとダメだと自分に言い聞かせるようになった。当時の僕は運動神経に任せた身の動きで得点を重ねた。しかし、それはしっかり準備をしてきた全国の猛者には通用しなかった。調子が悪く、思い通りのプレイができなかったのではなく、運動神経だけの個人プレイは通用しなかっただけなのだ。

 今の僕にとって、試合とはプレゼンの場であり、営業の場であり、会議の場であり、日々の事業そのものだ。自分のセンスだけで乗り切ろうと思わないこと、勝てる準備を怠らないこと、そのために常に学び続けること。30年前の負けから学んだこと。色々あったけど、一生懸命ハンドをやって良かったなと思えるようになった。

 振り向くと、履正社の勝利監督インタビューが流れており、市立呉が負けたことを知る。優勝候補相手に1点差の好ゲームだったようだ。市立呉の選手の顔に悔しさは余り見えない、大きな自信になったかな。大舞台が選手を大きく成長させる、どうせやるなら、てっぺん目指したいよね。これを糧に頑張れ市立呉ナイン、頑張れ修道ハンド、そして、俺も頑張れ。

3/18(土) 7.引き継ぎ
 今週末も快晴、今日こそは畑作業をすべく現在大急ぎで机仕事片付け中。今日のBGMは東京スカパラダイスオーケストラ、軽快なリズムが良い感じで仕事を後押ししてくれる。

 ひとまず一週間の振り返り。
≫日曜日、午前中予約リストを作成し、午後から広島市に移動。大口取引先へ訪問し状況報告を行い、その後は高校のハンドボール部の先輩&同期とプチ同窓会。
≫月曜日は出荷業務を途中で抜け、広大で共同研究の打ち合わせ。終わって広大の喫茶店でちゃネットの益田社長&中小機構の村上さんで3者会談。帰社して出荷業務の続きを行う。販売状況はかなり好調。
≫火曜日、午前中予約リストを作成して農吉に移動。来期予算の策定に向けたした打ち合わせを行う
≫水曜日、いつもの出荷業務。午後からニュービジネス大賞の審査委員長+事務局スタッフが来社され現地視察。現状をそれなりに見て頂いたが手応えはイマイチ。「地元の新鮮な野菜を届ける事業」という面では理解頂いたが、それが「革新的なニュービジネス」とまでは思われなかった感じ。終わって業務の引き継ぎ資料の作成に取り掛かる。販売はぼちぼち好調。
≫木曜日、午前中はいつもの予約リスト作成、午後から農吉に移動し「販売会議」に参加。傍聴するだけにしようと考えていたが、メンバーは僕が進行をすると思っていたようでチグハグな感じでスタート。ひとまずいつものような形で進めてもらい、その後僕が引き取って予算の詳細の詰めを行う。会議終了後、事務所のレイアウト変更を行う。さっと話し合いが行えるスペースも出来てなかなか良い感じ。綺麗になって気分も上々!
≫金曜日、外出予定なく佐久間さん休みのため販売業務に専念。14時ぐらいにあらかた終わり、本日締め切りのIT融合フォーラムの助成金の請求申請資料を作成。余裕を持って火曜日に申請したつもりが、不備を指摘され最後はいつものバタバタ。その隙間時間に博さんと妻と業務の引き継ぎ打ち合わせ&新規取引先2店への連絡。販売はとても好調。おそらく3連休の集客増を見込み各飲食店が注文量を増やしたことが背景にあると思われる。

 概ね粛々と進んだ一週間かな。4月から体の半分以上は庄原になるので、それまでに僕がいない状態でも普通に業務が回る状態を作るのが目下の一番の仕事。3カ月以上前から準備を徐々に進めてきたので定例業務ほぼほぼ心配ない状況にはなっているが、細かいイレギュラー業務がまだ引き継げておらず、それを整理し紙に落し、各人に振り分け、やり方を伝え、システム操作が伴うものはマニュアルを作る。

 面倒臭い仕事ではあるものの、これが業務の見直しにすこぶる有効。時間経過と共に仕事が増え、その都度割り振り、その時最善の担当を決めたのだけれど、それを一元に並べて俯瞰してみると、既に不要な業務、重なっている業務、別の業務でカバー出来る業務、担当を変えた方が効率的な業務などが見えてくる。一年に一度ぐらいは業務も棚卸した方が良いかもと思ってしまった。

 考えてみれば引っ越しも同じだな。生活する中で新たに買ったものが徐々に溜まってきて、その時は必要でも時間が経てば不要になるものがいかに多いか。普段の生活ではなかなか捨てられなくても、引っ越しの時には捨てることができる。時間経過を越えて今あるものを一元的に見て、必要不要を判断できる機会とも言える。

 蛇足ながら、私引っ越し大好きで、これまで11回行っています。会社のレイアウト変更はこの約2年で10回以上、妻からは嫌みを言われっぱなしですが、状況が変わる毎に最適なレイアウトを考え、思いついたらやらないと気が済まない性格なんですね。実はこれってたぶん母の遺伝で毎月のように部屋の模様替えをしています。そろそろ自分の部屋も模様替えしようかな〜。
3/11(土) 6.有言実行
 快晴&風が気持ち良いの土曜日朝、近所の山に登りたい気持ちをぐっと抑え(落葉しているこの時期、頂上から里の全景が綺麗に見えるのです)、まずはこの独り言から取り掛かる。

 ますは1週間をザクッと振り返ってみる。
≫月曜日、朝イチで農吉の月例会議に参加し業績報告と今後の方策について検討。終了後広島市に移動しメルパルクで「IT融合フォーラム研究会」での成果発表、その後会社に帰って出荷業務
≫火曜日、午前中出荷伝票の整理と予約販売リストの作成、午後からセンターに行って出荷受付と翌日のプレゼン最終準備
≫水曜日、広島ガーデンパレスで「中国ニュービジネス大賞」のプレゼン。終了後、新規取引先への営業。センターに帰って久しぶりに全メンバーでのミーティングを行い、出荷業務の続きを行う。夕方、知弥(以前1年間ほど家で預かった親戚の子、大島在住)がやってくる
≫木曜日、午前中は予約リストの作成、午後から農吉に行き来年度の予算目標の打ち合わせを各関係者と行う。夜は知弥に徳武家のメンバーを交え夕食会
≫金曜日、通常の出荷受け付け販売業務を終日行う

 メインイベントはやっぱり月・水の2つのプレゼン。準備にそれなりの時間を割くことができて、プレゼンそのものは特に粗相もなく出来た気がするが、これまでと違ったのは終わった後の心のありようかな。以前は強い高揚感と達成感みたいなものが中心で、プレゼンを通して事業の存在が知られ、理解が進み、応援者が現れ、事業の将来像を伝える、ある種の気持ちよさがそこにはあった。

 今回はどうか、一言で言えば「胃が痛い」。強烈なプレッシャーが自分に跳ね返ってきた感じ。いつも通り話し、これまでと同じような反応で、水曜日は広島銀行と中小機構さんから応援メッセージ(応募する際に推薦機関になって頂いた)まで頂き、万事OK!って感じなのだが、湧き起こった感情は全く別物だった。

 思うに、これまでとの一番の違いは「現在と将来像との距離」かな。

 夢を語るのは心地よいものだ。一方、達成目標を宣言するのはそれなりに腹の括りが必要。これまでどこか先の、夢に近い領域にあった将来像が、現実に達成すべき目標として認識したということなんだろう。まずは広島で展開し、その先は全国に広げる。夢ではなく、実際にやると宣言したこと。本当に出来るのか。。。

 農吉での予算目標も同じことだ。「将来こうありたいよね」という話であれば笑ってできるしテンションも上がる。しかし、目標数字を置いた瞬間、それは達成しないといけないことになる。そこに至るために何をするか、どう仕事を設計し、誰がそれをするか。責任者の重要な仕事の一つであり、それにはいつも宣言が伴う。

 有言実行。組織で事業を営み、そこで責任者をするためには必ず必要となること。そして、その有言は実行結果によって社内外から評価される。じゃあ、その適性が自分にあるかどうかというと甚だ疑問。元々有言不実行、その後不言実行を経て現在に至る。有言すると苦しくなる自分なのは前述通り。

 でも、自分のやりたいことが明確になり、そこに至るプロセス上に今自分がいるという実感は逃げ出したくなる自分を留めてくれる。そして置かれた環境で変わることができる自分(いや、環境が変わらないと変われない自分という方が正しいか)を信じている。有言で自分の環境を設定し成長状態を継続させていくこと。結局有言実行は自分のためなんですね。

 目標は、その手の届くギリギリのところに設定するのが理想らしい。ありえん高い目標をバーンと言う方が気持ち良いんだけど、メンバーの立場の頃はできもしない目標宣言をある種の自己PRのように使っていた気もするが、、、まずはここから変わろう。有言実行、ここからスタート。

3/4(土) 5.強制的成長環境
 久しぶりに外出予定の無い土曜日。しかも好天。例年この時期は田ごしらえが始まりバタバタしていたはずだが、今年から田畑は全て徳武夫婦に移管しており、それもなし。来週のプレゼン資料2本も既に出来上がり、今日すべきことを探す自分にちょっと戸惑いを覚えつつ、たまのこんな日に嬉しさを感じる。

 先週の今頃は、翌日に控えた生産者会議に向けた準備に追われていた。まごやさいではなく、今度連携する株式会社敷信村農吉(「しのうむらのうきち」と読みます)の生産者会議。事業連携するだけでなく、4月からは役員として僕も事業に参画することになっている。その生産者会議で僕の役員就任も発表され、これで公に出来る運びとなった。

 この農吉という会社はユニークな事業経緯を持っている。母体は官設民営の保育園(庄原に2園を有する)で、代表の中岡氏はYMCA出身。園児たちに地元の安心で美味しい野菜を食べてもらいたいということで野菜事業を始めた。現在はアバンセ(三越・アッセ・古江・府中など)各店を主な卸先としており、チーズ製造(庄原は日本のチーズ発祥の地らしいです)や自社農園も運営している。事業規模は野菜部門だけでもまごやさいの2倍以上、県内でも有数の農業事業体だ。

 出会いは2年前、たまたま中岡氏がネットでまごやさいの販売サイトを見かけ声をかけてもらったのがきかっけだ。中岡氏は教育畑出身、僕も人事・教育畑出身ということで初回から妙に波長が合い、1年前はOishi吉山さんの野菜供給を共同でやることになった。

 その後も、農業系の会合で顔を合わせたり、個別に意見交換したりするうちに、農吉とまごやさいが非常に良い補完関係になり得ること、目指す事業像が同じ方向であること、何より事業の理念や思いが非常に近いことがあり、もっと踏み込んだ関係で連携しようということで、僕の農吉役員就任へと繋がっていった。

 近しい事業体とはいえ、生い立ちも社風も全く違う会社に行って上手くいくのか?

 実際にこのような形で事業の再構築に携わるのは初めてだが、実は同じような場面は前職時代にかなり見てきた。前職時代、某著名事業再生請負会社の採用を長く請け負っていて、実際に経営が厳しくなった会社、大きく経営の舵を切りたい会社、日本に新規進出する会社などに派遣される事業責任者候補の採用や、実際に入社した後の再生メンバーの採用をお手伝いしていた。社名は公表できないけど、広く知られた会社もかなりあった。

 特に事業再生系の案件は苦労の連続。優秀な人材は流出し、残らざるを得なかった人々は会社に強い不満を抱いている場合が多い。落下傘で降ってきた新しい経営者に警戒感を抱き、なかなか心を開いてくれない。業績が悪化した会社はそれなりの理由があり、それを変えようとすると現場にストレスがかかり嫌がられる。いくら良い施策を考えても現場が動かなければ上手くいかない。当初意気揚々と再生現場に向かった責任者はそのうち壁に何度もぶち当たり、その悩みを採用支援という形で伴走している我々は聞くことが多かった。

 その経験則から考えると、新しい事業を立ち上げるよりも、むしろ事業の再構築を行い軌道に乗せる方が難しいのかもしれない。上手くいくかと問われれば、上手くいくのは非常に難しいと答えざるを得ない。それでも、僕はとてもワクワクしている。僕が傍からしか見ることができなかったそのような場面に、当事者として関われること、それは、これまでの経験や実績への評価があってのことに他ならない。

 キツイ仕事であることは重々承知、でも上手くいけばそれ以上に大きな喜びがあることは確信が持てる。38歳当時の自分にはできなかったかもしれないけど、それなりに経験を積んだ48歳の今なら役に立てるかもしれない。いや、役に立たないといけない。そのためにこれまでがあったと思いたい。

 農吉の生産者会議は盛況のうちに終えることができ、設定した目標も無事達成できた。この会議の実施責任者に任命したMさんの、終えた後の涙がこの仕事に費やした情熱を物語っていた。泣ける仕事っていいよね、同じ場にいたメンバーの目頭も赤くなっていた。ここからがスタート、人を起点に事業を前に向けていきたいと思う。事業戦略?たぶんそれは現場が教えてくれる。まずは現場をきちんと見て理解すること、それが僕の初めの仕事だ。

 というわけで、4月からはまごやさいと農吉半分半分の生活が始まります。まごやさいの日々の事業は菅原・妻を中心に運営することになり、当初落ち着くまでは関係各位に色々ご不便をお掛けすると思いますが、何卒ご理解ご協力をお願いします。環境変化は進化のチャンス!まごやさいのメンバーも、農吉のメンバーも、そして僕自身も、強制的成長環境で頑張って参ります。引き続きご支援宜しくお願いいたします。

2/23(木) 4.思考迷路
 週末はほとんど時間が取れそうにないので前倒しして書きます。

 おそらくテレビの影響と思われるお問い合わせが続いている。自宅に野菜を送って欲しい、贈答に使いたいが可能か、お店で使いたいがどうすればよいか等々。実は今回テレビ局のディレクターさんに電話番号は出さないでとお願いしたのだが、それでも色々調べて連絡をして頂いたようで本当に有難いことだ。

 思い起こせばこのような形でこれまでもお取引先が増えてきた。今回出演協力頂いた文化交流会館さんもしかり。興味を持って取り上げてくれるメディアがあり、お取引先や農家さんが喜んで協力してくれ、まごやさいの事業がきちんと詳しく紹介され、それに興味を持った人から連絡を頂く。営業専門職を持たないちっぽけな会社が、まがいなりにも毎年50%以上顧客数が増えているのはメディアの影響も大きい。

 一方、メディアを中心としたいわゆる広報だけでは限界があることも感じている。不定期だし、必ずしも伝えて欲しいことが取り上げられるわけでもない。同じ内容はすぐ飽きられる、無理やりネタを作ろうとしたら胡散臭くなる、放送されたことと実態が違ったら、それこそ目もあてられない。

 4月から庄原と連携し仮に近い将来出荷量が2倍になった時、今の顧客構成で同じ事業スキーム(完全買取・販売ロスゼロ)を維持できるかは不安が残る。顧客層の拡大をどう図っていくかが目下一番の悩み。営業を新規に採用する余裕はなく、連携先も含めて業務を見直し、それに充てる時間と人材を創るのが一つ。販促ツールの整備もしないといけない、その資金は?誰が進める?

 日々日々の商売を回しながら、隙間時間にそんなことをぐるぐる考えている。大概の場合、結論が出る前に現実に引き戻され、「また話を聞いていない〜」と怒られる。いそいそと目の前の仕事を終えて、さあと思った時には別なことを考えている、の繰り返し。これじゃな〜んにも前に進みません。明日は幸い午後の時間が取れそう。出荷業務は妻・母に任せてちょっと籠ろうかな。

 でも、その前にプレゼンの資料を作らないと、いや週末の会議で話す内容はどうしよう。。。気になったらまた手がつかなくなるんだよな。まずはこれをやっつけるのが先か、なんだかウダウダ・グズグズの水曜日でした。切り替えて明日頑張ろう!

2/18(土) 3.源泉
 テレビ派で取り上げて頂き、多くの方からご連絡を頂きました。この場で恐縮ながら心からお礼申し上げます。今回は取引先や農家さんもさることながら、同級生や知人からの連絡が過去一番多かったように思います。とても沢山の方から応援頂いていることを実感しました。本当に有難うございます。

 そんな中、一番心が震えたのがある女の子からの電話でした。某有名私立女子中学に昨年入学した一年生、長く我々の農業体験に参加してくれて、受験の年も「勉強は絶対頑張るから、今回はしょうりき(農業体験のことを参加者は地名にかけてそう呼んでいた)行かせて欲しい」と何度も親に申し出た子です。本人が家に直接電話をくれ、「園長凄いですね〜」と何度も言ってくれました。そのキラキラした声に、僕が体験を通じて伝えたかったことをしっかり受け止めてくれていたんだと思いました。仕事の楽しさ、目標を持って頑張る意味、意志のある行動が未来に繋がること。あの映像を通じて少しでも感じてくれる子どもたちがいれば本当に嬉しく思います。

 かくいう私めは、このような出来事をモチベーションの源泉として頑張れているんだと思います。僕が何かを提供しているようで、実はそれ以上に相手から提供されている。この女の子しかり、お取引先しかり、農家さんしかり、そんなことを感じた今回の放送でした。

 放送の中でも一部紹介されましたが、春には庄原の事業体と連携します。その下準備として本日は庄原に行ってきました。2月末に行われる生産者会議に向けた資料作成をお手伝いしており、紆余曲折を経てようやくパワーポイントに内容を落とす段階まで来ました。責任者はパワーポイント初体験どころか、ここまで会議の準備をするのも初めてではないかと思います。ただの面倒臭い作業と思うか、会社の未来に繋がる仕事と思うか。その仕事が自分の成長に繋がると実感出来るか、自分の意志を持つことができるか、それが会社の方針とすることができるか。色々な話し合いの中でそんなことを伝え続けました。

 どんどん変わる責任者の姿を見ながら、その姿に触発される自分がいます。裏切ってはいけない、言ったことは実現しないといけない、希望ある未来を共に作っていかないといけない。自らの首をどんどん締めている自分に苦笑しながら、それ以上に頑張ろうという気持になれます。

 48歳のオッサンにしては青臭すぎるのかな〜。これで事業が上手くいけばなかなかカッコ良いと思うのだけど、さてどうなることやら。

 と、人の心配をしている場合ではなく、僕も2本のプレゼンを3月初めに控えています。IT融合フォーラムと中国ニュービジネス大賞、責任者に伝えたことを自らにも言い聞かせて仕事に取り掛かかることにしましょう。この経緯はまた機会があれば書きたいと思います。それでは。

2/11(土) 2.なんだったんだ?7DAYS
 はじめに、放送のお知らせです。この度、広島テレビ様よりお声掛け頂き、2/14(火)放送の報道番組「テレビ派」にてまごやさいが特集される予定です。放送予定は18:15〜18:35の間、5分程度になりそうです。今回2日間ほとんど張り付きで取材頂き、出荷している農家の声、納品している飲食店の声、運営している我々の声を丁寧に拾って頂きました。また、私からはこれまでの経緯と現状、今後目指すことなどについてお話ししています。宜しければご覧下さい。

 さて今週、何だかバタバタした感じになった。月曜は連携先(距離約50km)の朝イチ月例会議に参加、終わって速攻で帰社し出荷業務。夕方近くにあらかたの出荷業務が終わり、某大学の産学連携センターに電話。今後連携する先生とは一応話はついているのだけど、正式に申し込んで話しを進めようということで「正面突破」を試みる。受付の電話対応から明らかに警戒モード。まごやさいという変な名前のミジンコ田舎会社からいきなり産学連携したいといえば不信がられるのも当たり前か。何とかかんとか担当者(元・同大学の先生でした)に繋いでもらうと警戒を通り越して呆れている感じ。国立総合大学におたくみたいな企業がどう組むの?資金は出せるの?的な感じのことを言い含められるように伝えられる。いやいやそうではなくて、一応先生とも話をしているし、確かに名前は変だけどちょっとは知れる存在になりつつある会社なんです、いやお金は無いがそれでも少しは何とかします的な押し問答が続き、じゃあ一度来てみてくださいと半ば強引にアポを取り付けた。やれやれと一杯コーヒーを飲んで今後は「IT融合フォーラム成果発表会」の資料準備に取り掛かった。家には21時に帰りつきそれから食事。なんやかんやで23:00就寝、もちろんいつも通りの超早朝出勤し(3:00、眠っ・寒っ)、例のごとく取引先別仕分け業務開始。5:30に無事送り出し、2時間仮眠して予約リストを作成。普段は10時ぐらいから取り掛かるのだが、この日は新ラベル生成システムの導入でセンターに詰める必要があり早めに取り掛かった次第。

 新システムはスムーズに導入!とはいかず、時間が押してしまった。その間に広島テレビの記者さんから連絡が入り、木曜日(もしかして今週?)に納品先の店舗で撮影したのだがどうにかならないかとの相談あり、金曜日(やっぱりこれも今週?雪でっせ)は農家さん宅に取材に行きたいって、おいおい無茶振りでんな〜、と心の声を押し殺しつつあの店この人に電話。そうこうしていたら出発しないといけない時間。システム導入に悪戦苦闘中のちゃネット・西本さんを置き去りにして連携先に向かう。現地で話を聞いたり打ち合わしたり、それらの隙間時間に取材の段取りなどで連絡するうちに、あっという間に19:20。そこから1時間かけて家に帰ると予約リストの追加掲載と出荷伝票整理が待ち受けていた。

 水曜日は午前中出荷作業をした後に昼から某大学の産学連携センターに向かう。連携予定の先生から援護射撃の連絡を先に入れて頂いたようで、中小機構の村上さんという最強の援軍も参戦(同行)、電話での苦労がウソのように話が進み、最後は大歓迎的な感じになった。それから帰ってスタッフミーティング、こんな感じで色々なことがあるので、皆のタイミングが合う時に不定期で開催している。本当は日程を決めればよいんだけど、今の状況だと日を決めるのが難しい。

 木曜日は野菜リストを作成した後に広島に出発。この間広島テレビさんが取引先を取材&撮影。立ち会いはスタッフの佐久間さんに一任し、「6次産業化・農商工連携フォーラム」というたいそうな名前のセミナーに参加。出席者やパネラーも大した方々で主催は経済産業省。参加者も事業認定を獲得した企業の方々や商工会・金融から農家まで幅広い。お世話になった方もチラホラ来られているようだ。懇意にさせて頂いている経営者を見かけ一緒に座って有難い話を聞いた。

 大雪の金曜日は朝から撮影が入るので早めにセンターに行って仕事に取り掛かる。佐久間さんは本日休みなので僕も出荷戦力。撮影を傍目に販売リストの作成・掲載に勤しむ。こんな日に限って初物野菜や種類が多く結構時間がかかって終わったら12時過ぎ。その後僕の取材となり、まごやさいのことを話す。饒舌になっている自分にどこか違和感を感じつつ取材は進み、終わってもしばらく心が落ち着かなかった。その後結構出荷業務が溜まっており、焦れば焦るほど作業効率は落ち、ミス連発。終わった時にはどっと疲れた。

 日が変わった土曜日に例のごとく超早朝出勤し、帰ってきて久しぶりにゆっくり眠った。11時に起きて出発準備。15時からの商談前に、広島市内で佳穂と待ち合わせて一緒に昼食。商談中に佳穂はバレンタインの諸材料を買いに走り、その後一緒に帰宅。可部を過ぎて雪が降り始め、辿り着いたら雪国だった。

 日記的に時系列で書いてたら長くなり過ぎました。次回は多分短いです。
 あ、ちなみにタイトルってあるグループの曲名ですが、分かる人いるのかな?私、昔よくカラオケで歌ってました。

2/4(土) 1.未来の自分
 やっぱり今年も書きます。ちょっと色々ありそうなので時間が厳しいかなと思ってしまいましたが、この1年を自分なりに記録しようと考え直しました。自分のための備忘録や当時の気持ちを思い出すツール的な意味合いが強く、読む人にはまったく面白くないと思います。もしお付き合い頂けるようであればお願いします。

 何故そんなことを考えたのか。You Tubeからふいに流れてきたアンジャラアキの「手紙」が妙に刺さって涙が止まらなくなったのが発端だった(一応、おかしな人ではないと思うのですが)。15歳の悩める少女が未来の自分に素直な心情を語り、未来の自分がエールを送ってくる詩。僕の今々の心情はとてもワクワクしているのだが、多分、心の奥底で強烈な不安が渦巻いているんだろう。いっちょ未来の自分に今の心情を素直に書いてみるか、そんなことが続ける動機となった。

 ワクワクしている訳は、5年間悩み続けた「今後事業を広げていく時の骨格」がようやく腹に落ちたこと。(未来の自分は、いや、それって変わるよって言っていたりして)何度も「これかな!」と思い、その直後に「いや、それじゃあ難しそう」と落ち込むの繰り返しだった。

 自分の力だけでは突破は難しいと考え、我々の事業をよく理解し、且つ僕とは違う視点で事業を見ることができる人、システムを開発してくれたちゃネットの益田社長、事業認定の過程でずっと支援頂いた中小機構の村上氏にお願いし、ビジネス合宿と称して泊まり込み覚悟の自宅監禁型?ロングミーティングを行った。それが今週木曜日。何とも煮え切らない数時間を費やした後に「やっぱりこれだ」という所に辿り着くことができた。13:00から始めて終わったのが23:00、お付き合い頂いたお二人にはいくら感謝を言っても言い足りないぐらいのMax感謝。定まれば、具体的アイデアが堰を切ったように出てくる。それがワクワクの訳。3日間続いているので今回は大丈夫っぽい。

 年明けから、会社を飛び出して各所を回る日々が続いている。今年はチャレンジ2+1という感じで、3つの新たに取り組む大きなこととがあり、その準備や打ち合わせにかなりの時間を使っている。

 2のうちの1は地域間の事業連携を進めること。公に出来るのは4月になりそうなので実名は差し控えるが、ある農業団体と連携し、ただ単に野菜を融通し合うのではなく、顧客基盤や物流も含めた相乗効果と新たな価値を生み出す融合を目指す。まごやさい3期の大目標の一つであり、今後の展開の試金石でもある。

 もう1つは、大学との共同研究を進めること。これはまだゆるーい状態なので書くのも憚られるが、上の連携と対を成し、上手くいけば今後の展開に大きな意味を持つと考えている。

 プラス1は、日本初の民設民営の学校給食事業に地元野菜を供給すること。まごやさい単独ではたかが知れている量しか提供できないが、県北〜県央エリアで連携するスキームを作り、それなりに貢献できるよう、僕なりに動いてみたいと思う。

 幸い、まごやさいの現状業務は僕が居なくても回る状況となってきたので、憂いなく思いっきり出ていくことができる。担当業務をしっかりこなし、快く送り出してくれるスタッフの皆さんに感謝。そして、今一番欲しいものは「どこでもドア」

 さて、未来の自分はどんな返信をくれるのかな。

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