遠距離恋愛
初めて「つきあおうか」ってことになった人は遠距離だった。
というか、遠距離になった。高校時代の先輩だったからスタートは「毎日会える距離」だったんだけど。
近いうちになんとかすりゃいいものを、遠距離になってからの話しだった。
当時、携帯電話なんてない。インターネットももちろんない。あるのはピンクの公衆電話と郵便屋。
手紙はずいぶんやりとりしたように思う。でも、電話は「かけられない」と言われた。理由は教えてもらえなかった。
その状態の中で、手紙に「今度母に紹介する」と書いてあったので、サーッとひいてしまったのが転機だった。
結局、まともなデートを1度もすることなく、電話でサヨナラを告げた。
つきあってすらいなかったわけだよなあ。
アタックかけて、遠距離を理由に断られたこともある。
でもまぁ、あの場合遠距離は体のいい、いいわけだな。
たかだか隣の県だし。我ながらやり方まずかったと思うし(苦笑)。
遠かろうが近かろうが、つきあうものはつきあうし、別れるもんは別れる。
距離は障害だけど、社内恋愛で必然的に顔を合わせるようなラッキーな状態でもない限り、会えないものは会えない。
そこをどう乗り越えるか?そのエネルギーを出せる相手かどうかってことか。
先のセンパイと別れた理由も、ほんとの理由は遠距離じゃなかった。ように思う。
離れているぶん、冷静に見るようになって、これは違うと思うようになった。
そんなもんだよね。
結婚が恋愛のゴールとすると。
成就する恋と終わってしまう恋は、終わってしまう恋愛の方が圧倒的な数なんだよね、絶対。
近くにいたらなんとなく惰性で結婚までいくこともあるかもしれないけど(ほんとか?)、遠いと、双方が結婚に向かって進まない限りいずれ別れがくるよね。
でもそれって、近くだって同じさ。
結論。遠距離恋愛がこわれやすいのは、惰性が許されなくなくなるからだ。