究極の選択

 究極の選択っていろいろあると思うんだけど、今回語りたいのは
抱かれた方がいいのか、抱かれない方がいいのか」。

 映画に「
恋に落ちて」ってあるでしょ。ロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープが主演してたよね。
 本屋で出会った二人は互いに家庭を持っていて、つまるところ不倫に陥るの。でも、この二人はカラダの関係がないの。ないままで、別れるの。
 で、ロバート・デーニーロ演じるオトコが、最後に自分の奥さんに告白するシーンがある。
 自分は別の女性と不倫してたって。でも、言い訳がましく言っちゃうんだ。Hはしなかったよ、って。
 そしたらその奥さんはその言葉に激怒するのよ。「
もっと悪い!」って。

 ビデオで観たときは、わからなかった。
 でも、誰だったか忘れたけど、エッセイ読んでいて書いてあったの。
この奥さんはすごいって。オンナとして。
 その時も、そんなもん?て思ったくらい。
 でも、だんだん、わかってきたような気がする。

 抱かれない、抱かない。心だけのつながり。
 それ、奥さんとしてはやりきれないよね、絶対。
 できごごろだとか、生理的欲求だとか、
言い訳が一切できないもの。

 もしもこの二人が関係もってたら、どうだったんだろう?
 むしろあっさりとお互いの生活に戻って、あれはあれでいい思い出だと割り切れたのだろうか。
 それとも、ますます忘れられなくなるのだろうか。

どっちがよかったんだろう。