トップ



 忘れもしない、韓国日本ワールドカップ開会の日に子宮筋腫発見。切ったほうがよいでしょう、てことで手術することとなりました。実は手術を受けることについて不安はほとんどありませんでした。むしろ、「これで休める」という思いが大きく、楽しみでさえあったっけ。でも、それはインターネットなどで情報収集して、体験記を読んだりしたおかげかもしれません。ネットで読んだ体験記はずいぶん参考になりました。
 で、私も、せっかく日記を書いてたので、1周年記念てことでアップすることにしました。他人の病気の話しほどおもしろくないものもないだろうけど、ひょっとして密かに不安を抱えている人がいるかもしれないしね。なにかの役に立てたら嬉しいです。

その後
 すっかり健康で、力仕事もスポーツも以前に増してやって(やらされて)います。
 が。ひとつ問題発生。それは
傷跡のケロイドです。
 たまにケロイド体質で、傷跡がケロイド状になる人があるらしいのですが、私もそうだったみたい。太いミミズのようになって、時として激しい痒みがあります。薬をもらっていますが、結局は時間が経たなければだめなのかなと思ったりしています。
 健康上問題があるわけではないんですが、痒みと、やっぱり見た目の問題かな。もっとも今さらビキニ着る気もないので、これもまあ気持ちの問題。
 手術後、しっかり傷をしめるように言われますが、このためもあるようです。手術できれいにすることも可能のようですけどね。 これは筋腫の手術に限ったことではないので、男性でも同じ悩みの人がいるかもなあ。。。 


手術体験記
7月6日(火)入院
 10時半くらいまでに外来に来るようあらかじめ指示され、母と荷物もって到着。エコーの検査をする。7cmくらいになっていて、心持小さくなったかもしれない、という感じ。病室は本館3階で、仮の部屋ということで初老の女性と同室。彼女は糖尿病らしい。
 入院後、看護婦さんから質問表や手術誓約書を渡され、記入。日程表ももらい、今後の予定をきく。服はすぐに病衣に着替えさせられた。
検温が3度くらいと血圧測定もあった。抗生剤と除毛クリームのテストもあって、腕でテストした。麻酔科の受診を行うはずだったけれど、この日は先生が忙しいということでできなかった。 
 食事は昼と夜、普通食。昼は(淡雪 さかな 冷やしうどん・・・)夜は(ハンバーグもどき ブロッコリー トマト サラダ つけもの ごはん)。割と食べれた。
夜、ぐっすり眠るために精神安定剤を渡された。夕食後は絶食で、翌朝9時以降は絶飲だそうだ。

17日(水)手術当日
 6時半ごろ検温と血圧測定。8時ころ浣腸をする。9時剃毛。脱毛クリームで大体抜いてから、残したところをカミソリで剃った。そのあとシャワーで、しっかり毛をこすり落とすように言われた。ついでにおへその掃除までされて、こんなとこまでやるのかとびっくりした。
 ?時。麻酔科の受診。看護婦さんと一緒に上がっていった。簡単な問診だけだった。盲腸の手術で「全身麻酔だったかな」ときかれたので「下半身でした」と答えたら意外そうだったのが、意外だった。
 
11時ころ点滴開始。しばらく点滴づくめになるため太い針を固定。なかなか入らず、ベテランらしい看護婦さんが変わって、やっと入った。それから麻酔を効きやすくするための注射を右肩に打つ。
 それからもう記憶がない。
母によると、ストレッチャーに移るよう言われて、返事して体を起こすもののぜんぜん動けず、結局二人がかりで移したとか。「こりゃあよくきいてる」と感心したようなあきれたような声。「深く息を吸って」とだれかに言われたような気がするのと「おわりましたよ」と言われたような気がするくらいしか記憶がない。
 はっきりした記憶は
T先生が足元にいて笑顔で「20個ありました」と両親に話しているところ。え?もう終わったの?何も覚えてないよ?とかなり残念な気持ちになって、でも20個もありえないからこれは夢なんだと思った。で、また記憶が途切れる。
次に気づいた時は寒さだった。とにかく寒い。肩が特に冷たくて「寒い」を連発。術後体温が下がっていて、とにかく体温をあげなければということで電気毛布でぐるぐる巻きされてクーラーも入れてない状態だったらしい。「やっと35度になった」という看護婦さんの声があったというから、一体何度くらいまで下がってたんだろう?寒気がおさまってくると次は痛み。それから吐き気。しばらくしていた酸素マスクもうっとうしかったし、尿のカテーテルは痛いようなニュロニュロして気持ち悪いような。痛み止めは座薬、注射、座薬、注射の順に4回入れてもらった。あとからわかったけれど、硬膜外麻酔が体に入ってなかったせい。まったくもう!吐き気は3回ほど襲ってきて、最後の1回をほんとに吐いた。苦しかった。吐きたいのに痛くて吐けない。母を寝せなかった。

18日(木)術後1日目
 朝は絶飲食。昼におもゆ、スープ、豆乳が出る。味もまずいしぜんぜん受け付けず、ほとんどを残した。ヤクルトだけ飲めた。(病院食だったかうちからのだったか覚えてない)とにかく痛くてあまり動けない。尿の管を外し、おまるを使用することに。結構立てた。これなら歩けそうかも?と思った。
 
先生の検診とガーゼ交換があった。夕方の検温で看護婦さんが乾電池の切れていることを発見。硬膜外麻酔が入りはじめてすっごい楽になった。夜も安心できた。トイレの時、麻酔の袋をベッドに置いたために警告音がなってびっくり。すぐナースコールした。夕食は五分がゆ 豆とレバー さかな 蒸パン ポテト?。あまり食べられなかった。

19日(金)(術後2日目)
 朝食は7分がゆとのり、牛乳など。昼食から普通食になって、ゆかりごはん、ささみ、しろあえ、吸い物が出た。まだちゃんと座って食べられず、ベッドを起こしてもらう。
トイレへ歩いて行った。始めは母についてきてもらった。点滴はコロコロにひっかけてうまくもっていけた。病室の位置を確認。ナースステーションと対面の二人部屋。
 おばあちゃんが臨時にとなりへ入ってきた。息をすると口がぱくぱく音をたてるので困ったなと思っていたけど、空きベッドが出てそちらへ移られた。移る前、点滴中のはずなのにすごい音がして、おばあちゃんがうごく気配。え?と思っていたらドテっという音。あわてておきるとおばあちゃんがひっくり返ってた。すぐナースコール。同様のことをこの日2回はやったみたい、このおばあちゃん。昼食後、歩行練習。まあまあ歩けた。発熱37度8分。氷枕をもらって寝た。夜が暑くて、氷枕はありがたい。電池切れのことをT先生に話たら「ぼくのミスです」ときっぱり。母とともに好感度アップ。婦長さんもご機嫌伺いにいらした。やっぱり医療ミスだよねー。


20日(土)術後3日目
 熱がおさまってきた。といっても7度6分くらいでる。午前中回診。消毒とガーゼ交換を行う。それからいよいよ麻酔の管を抜いた。管を抜くのは全然何も感じなくて、え?もう終わったの?という感じだった。でもとたんにお腹に痛みが襲ってくる。我慢できないほどではないので、夜まで我慢して、寝る前に座薬を入れてもらった。でもそのあとトイレ(大)に行きたくなって困った。点滴はまだあって、抗生物質を午前と午後2回入れる。これはすぐに終わるので楽。午後2〜3時ころM先生がお見舞いにきてくださった。まだフラフラで体を起こすのがやっと。先生もせかせかとすぐに帰られた。夜、寝つきが悪くて、ラジオを聞きながら寝た。

21日(日)術後4日目
 すっごい楽になった。朝お通じもあった。今日なかったら薬を使うことになっていたのでホッとした。ちょっとやわらかめの便でいきまなくてもよかったし。午前9時前?回診。様子伺いだけ。明日、ばっこうだそう。点滴はまだ朝晩ある。昼食後頭痛がして眠る。暑さで目がさめたら、看護婦さんが検温に来ていた。37度4分。氷枕あげましょうと言ってくれたのでありがたく頂戴して一眠り。4時ごろに両親がきた。今日は朝ご飯がパンだった。母がトーストしてきてくれた。1枚とちょっと食べた。

22日(月)術後5日目
 午後1時ころにばっこうをした。ペンチみたいなのを取り出してた。外すのを数えると、12箇所止めてあったみたい。そのあとシャワーを浴びた。病衣の着替えを金曜日に忘れられていて、ずっと同じものだったから、すごい着替えたかった!明日が本来の交換の日だから明日はないかも、と言われたけど、言い返さず心の中でなんとかして絶対明日もゲットしてやると思っていた。初めて傷口を目にした。すごかった。まさに「切り口」。鋭利な刃物でスパっと切られた傷。(当然だけど)。毛を剃ってるから余計に異様な感じだった。さすがにシャンプーはできなかったけど、さっぱりした!病衣も新しくなって気持ちよかった。お隣が入ってきた。まだ若そうな妊婦さん。帝王切開らしい(しかも2度目みたい)。母親と子供がいっしょだった。夜にはだんならしい人も来ていた。今日から点滴はなくなって、朝夕の飲み薬になった。5日分でて、飲みきるようにとの指示。

23日(火)6日目
 部屋を移動。いきなり言われてびっくり。同室になったFさんは、クーラーがだめで、においがだめで、という人。窓だけあけたクーラーのない部屋にいられるもんじゃない、と母が婦長さんに抗議。クーラーがはいったけど、そのあとFさんと相談した。回診というか、写真もって先生が来た。計20個筋腫を取って、重さは合計150g。8センチくらいのが最大で、3センチくらいのもあったみたい。取り出された術前の子宮はぼこぼこの状態だった。術後のはきれいで、赤黒い筋があったのが縫ったところかなと思ったりした。午前中にご近所さんがお見舞いに来てくださった。午後にはK先生とH先生。ずいぶんおしゃべりした。Fさんは実は音楽の講師さんと判明。おしゃべりに花が咲いて、3時間くらいしゃべり続けた。婦人科系の病気は特に、絶対無理しちゃだめと言われる。エレクトーンもベースを踏むからだめだって。

24日(水)術後7日目
 午前9時ころ、シャワー浴びて、髪も洗った。さっぱり!病衣も、きのう、お世話のおばちゃんが新しいのを渡してくれて、それをキープしといたのでさっぱり。午後1時ころ、外来へ行って受診。エコーをする。いいみたい。退院も明日で決定。食事が全然食べられなくなってきていて(まずくて)、あんパンを売店で買ってもらった。夜が寝付けない。

25日(木)術後8日目
 いよいよ退院!午後、食事のあと、荷物をまとめて退院した。
書類を渡すために外来へ寄ると先生もいらして、一言お礼が言えた。シャワーと洗髪した。

6日(金)術後9日目 退院後1日目
 まだ出血あり。笑ったり、くしゃみやせきはつらい。

27日(土)術後10日目 退院2日目
 出血も熱もなかった。

28日(日)術後11日目 退院3日目
 出血や熱はない。痛みが少し強い。せきやくしゃみのあとは痛くて動けない。

29日(月)術後12日目 退院4日目
 微量の出血あり。熱はなし。

30日(火)術後13日目 退院5日目
 出血なし

31日(水)術後14日目 退院6日目
 微量の出血

8月1日(木)術後15日目 退院7日目
 出血なし

8月2日(金)術後16日目 退院8日目
 出血や熱は心配ない。まだ左奥がちくちく痛むのが気になる。

8月3日(土)術後17日 退院9日目
 歯医者に連れて行ってもらった。主治医と相談のうえ治療に入るとのこと。

8月4日(日)術後18日 退院10日目
 なかなか寝付けない日が続いて、体調が悪い。ごろごろ寝ていた。微量の出血あり。まだおなかが痛い。

8月5日(月)術後19日 退院11日目
 よく眠れた。体調悪い。冷房病かも。

8月6日(火)術後20日 退院12日目
 食欲がなく、だるい。

8月7日(水) 術後21日 退院13日
 車の運転をして、給油と洗車をしてもらう。車の振動が響く。シートベルトも気になる。

8月8日(木) 術後22日 退院14日
 退院後初回検診。エコーと触診。だいじょうぶらしい。次回の生理は8〜9月くらい。なんとも言えないみたい。歯の治療は医学的には別に問題ないから後は体力。筋腫は中にもできていて、くりぬいて縫い合わせていったのだそう。どんどん普通の生活をしてみて、22日にまた検診。職場復帰もそのとき考えましょうとのこと。

関連のおすすめHP
My Long Vacation 一番参考になったHP.管理人さんにメールして、励ましていただいたりもしました。