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私は小さい頃、人が箸をつけたものを食べることをいやがった。理由はない。単に、「汚い」と感じたからだと思う。
そんな私がカルチャーショックを受けたのは、高校生の時。
部活の仲間とパーティーした時ね。コーラか何かを、ビンで回し飲みしたのね。
そりゃもうびっくりしたよ。他人が口をつけたものを、よく・・・と。でも、まわりは普通にそれをやってて、むしろ自分の方がおかしいのかと思ったり。
飲んだ、と記憶してる。そして同時に、仲間であることをこうやって確認していくのかなあと、うっすら思ってたっけ。
ナベでもスキヤキでも何でも、直箸でバンバン取り合う方が気楽だし、親しみもわく。
(というか、それをするのが親しさの証明だよね)。
段々それがわかってきて、抵抗なくできるようになった。
とりわける料理じゃなくても、「これおいしいからちょっと食べてみて」とかってお互いのをつつき合うことも、抵抗なくなった。
むしろそれは楽しいと思う(もちろん相手は選ぶよ)。
男性と食事して、この「つつきあいこ」 ができるかできないか、大きい。したい相手かしたくない相手か、ってことでいえば、したくない相手とはキスなんてのもしたくないな。
あ、でも「逆も真」とは限らないような気がするよ、念のため。
同性に関していえばまたちょっと違うと思うので、日を改めて考えてみたい。
「つつきあいこ」を提案できるかどうか、というのも大きい。私はまだちょっとためらうかも。慣れてないと、案外勇気のいる提案かもよ。自然にできてしまう人は、血液型がO型に多い(おいおい、断言してよいのか?)。
先日。女ともだちと1つのソフトクリームを食べた。スプーンで両端からすくっていってね。
で、しばらくしてそのコが「くるっと180度まわしてみて」って言ったの。
「???」ソフトクリームをまわす私。
出現したのは、たて半分がきれいになくなっているソフトクリーム。私がグズグズと食べてる間にササーっとあちら側半分を食べたのね。しかも見事な岸壁作って。
大ウケしてしまった。同時に、いいなあ、こんなことできる女性になりたいなあ、と思ったよ。
食べ物のシェアは、もっと何か大切なものをシェアできるかどうかの試金石だったりする。