美肌への道


 特に美肌へのこだわりがあったわけじゃないけど、気付けばコスメに大枚はたくようになっていた。
 あれこれ試すわけじゃない。私の場合、ひたすら
SK−Uなのだ。
 そう、かの
マックスファクターの最高ラインナップ!
 もとからそうだったわけではないよ。化粧水から始まって、少しずつ少しずつ、増えていって。気付けばフルラインって感じなの。いい化粧品使う時って、一気にそろえるよりも徐徐に1品ずつランクアップさせた方が、
あと戻りできないね(笑)。気付けば相当な額をつぎ込んでいる。
 でも、使えばやっぱりいいので、やめられず。結婚すればランク落とすか?と思っていたけど、やっぱり買ってしまう。
 そのかわり、というか、私はブランドものの服とかバッグとかアクセとか、ほとんど持たない。
 特に服へのこだわりが薄くて、妹や母の古着を何年も着て、呆れられたりする。
 服ってねー、着ればおしまい、というか、誰でも着ることができる、と思ってしまうのよ。
 でも、
「美肌は1日にしてならず!」。いい化粧品で日々磨かなければ、美肌は手に入らないと思う。ので、ついついコスメに手をのばしてしまうの。
 だけどパックとかマッサージとかマメにやっているわけではない。
 忙しいのと面倒くさいのとで実にシンプルなお手入れしかしない。だからこそ、いいものを使わねば、と思ってしまう。

 淡谷のり子が、戦争中でも肌の手入れを怠らなかったそうな。
 それってねー、すごく大事なことのような気がする。
 どんな時でも肌の手入れをするってこと。=美しさ、女らしさを失わない、ってことだから。
 
 女は肌を磨くと同時に、女の心意気も磨いているのです。