弱い自分でいられる時
人間、いつも強くいられるわけでもなく、時には、どうしようもなく、悲しいとき、辛いときだってある。
でも、なかなかそんな弱い自分を表にだすことなんて、私にはできないし、今までの人生、もしも弱い
自分を少しでも表にだしてしまったら、そこから何もかも終わってしまうような気さへしていた。
ただ、私が、唯一家族以外に弱音を吐ける人が居る。それは、生まれた時から私の眼に関わってきて
くださった一人のドクターである。図々しいが、私の眼にとっては、父親のような存在であり、命の恩人で
あり、かけがえのない存在である。
今日も、今後の病院への受診のことなど相談をしているうちに、気がつくと私の眼には涙が溜まって
いた。心の中から込み上げてくる感情、ここ数ヶ月の不安や悔しさや哀しみが、堰をきったように溢れて
きた。
多分、こんな自分を曝け出せるのは、そうそうないことだと想う。
いつも、強がってばかりの自分が、素直になれる時…
多分、それは、私が、心の底からその先生を信頼しているからだろうし、その先生が、きちんと受け止
めてくださるからだろう。
時には、泣いてもいいんだよ。でも、自分を大切にして、笑って頑張ろう!
弱い自分も、強がってる自分もみんな私自身に代わりはないのだから、前を向いて歩いていこう。
そう教え続けてくれた先生、もしも、先生に出会わなければ、今の私はいなかっただろうし、弱い自分を
曝け出せるのもこの先生だからだろう。
私は、この世の中に十分な視力を授かって生まれてくることはできなかった。でも、神様は、生まれて
まもなくこの素晴らしい先生との出逢いを私にくれた。
弱い自分でいられるとき、それは、唯一私が、私の心に正直でいられるときかもしれない