小さな花に寄せて
「来年、花が咲いたら一緒に見ようね」 そう、病床の祖母と約束した小さな蘭の花が、清楚で可愛らしい花を咲かせた。 一緒に見ることはできなかったが、きっと空の彼方から、祖父も一緒に見てくれているだろう。
人は、悲しいこと、苦しいこと、辛いことに、いっぱいいっぱいめぐり逢い、時に くじけそうになるけれど、ふと自分の側にある小さな命に気付いたとき、勇気づけられ そして、その小さな命から大きな命の力をもらっているのかもしれない…