卒 業

 今から、5年前の秋、明確な目標はありながらも、どこまでできるか、自分自身でも
はっきりと判らないままに、通信制の大学での勉強をはじめました。
 途中、仕事と勉強の両立で、何度も体調不良に陥り、休学をしようか、このまま続け
ていけるか、様々な不安と葛藤を繰り返しながらの5年間でした。
 月曜日から金曜日は、土日のスクーリングで、4週間、5週間休みなしという時もありました。
 仕事も勉強も、どちらも中途半端にすることはできない、妥協するわけにはいかない、焦りと
疲労、今思えば、身体的にも精神的にもギリギリの時もあったように思います。
 残念ながら、当初の目標であった4年間での卒業と社会福祉士の受験資格の取得は無理でしたが、
2008年9月23日、めでたく卒業、社会福祉学の学士の学位をいただくことができました。
 そんな今、喜びをかみしめるとともに、この5年間、ずっと見守ってくれた家族や主治医の
先生に感謝せずにはいられません。

 もしも、卒業までに、活字が使えなくなったら、毎日毎日そんな思いの中で、何としても
卒業まではと祈るような5年間でした。
 途中、スクーリング中に、祖母が他界、側に住んでいながら、祖母の最期に駆けつけることも
できず、悲しい思いもしました。

 でも、今改めて思います・
 「人間、自分があきらめない限り、道は続いていくもので、誰にもわからない未来のことに
思い悩んで立ち止まるより、とにかく前への一歩を歩み続けることが大切なんだ」と…