治療例 −糖尿病患者様の骨折治療中に発生した褥瘡− |
糖尿病性潰瘍も,傷によっては適切な治療により切断を避けることができます。患者様ご自身の治療への取り組み方で,治癒までの期間や治療経過が変わってきます。 |
上の写真を拡大 |
|
|
|
|
|
|
|
左下腿外側の創,初診時。変性した腱が露出。この上に,人工真皮が貼られていた。
下肢の血行障害が著明であった。
喫煙者。 |
変性した腱組織を除去。感染が無かったため,その後は創傷被覆材により治療。
下肢を洗っていなかったので,洗うことを含めスキンケアの必要性を説明した。また,厳重に禁煙を指導した。
写真のように,徐々に良性の肉芽組織を認めるようになった。また,創の縮小傾向も出現。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
約2ヶ月で,治癒。
この方は,その後血管外科に治療を依頼,血流改善の手術を受けた。 |
|
|
|
|
|
治療のポイント
(1)壊死組織除去
(2)洗浄
(3)適切な外用剤の使用や創傷被覆材の利用による湿潤環境維持
(4)糖尿病の治療
(5)禁煙
(6)スキンケアの指導
(7)必要に応じて,血管外科での治療
|