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治療例 −褥瘡 排便管理−


褥瘡は治療しても意味がないという方がいますが,大きな間違いです。誰でも,自分自身の体に傷があって楽しいはずがありません。傷があれば,当然皮膚の機能障害を起こします。褥瘡は治らないというのは勘違いです。常に圧迫とズレに注意し,適切に「傷のケア」をしていけば,治る可能性は十分あります。

排便管理

    
 





殿部周囲の褥瘡では,便汚染が問題になることがある。
水様便や写真の方々のような泥状便では,排便のたびに洗浄,ガーゼや創傷被覆材の交換など,繰り返しの処置が必要になる。
大変です。
(1)チューブを肛門に挿入して,排便を管理できる製品がある。いったん挿入すると,長期間の利用が可能。
ただ,水様に近い便でないと,チューブ内をスムーズに流れません(上写真右は流れにくい状態を示す)。

(2)ベッドサイドに便を溜めるバッグを置きます。
チューブ形式も,いくつかの製品があります。
(3)別の使用例。

     
肛門に挿入するタンポンのような,簡単に利用できる製品もある(上写真左)。
ただし,連続使用時間が限られます。
先が,傘のように広がります(上写真右)。











治療のポイント
(1)器具を利用して,効果的な排便管理