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治療例 −外傷−


外傷では,まず止血を考えます。ひどい出血でなければ,感染予防を考えます。そのためには,日常の傷では傷をよく洗ってください。そして,正しい治療により,傷を速やかに治すことができます。

顔面の外傷

(1)顔面の交通外傷。創傷ケアについてよく勉強しており,受傷時自分で傷をよく洗っていた。このためか,創内に異物は無かった。本人から,湿潤環境での創傷ケア(創傷被覆材の利用)の希望があった。
写真は,初診時。
(2)洗浄(朝の洗顔や入浴にて)と創傷被覆材のはりかえを続けた。
5日目。ほぼ治癒。
創傷被覆材は,非固着性のものが疼痛がなく,交換も容易。治癒も良好である。

受傷時のゴミ(異物)が残ると目立ちます(外傷性刺青)。上口唇例。 これは顔ではありませんが,やはり外傷性刺青。多数!交通外傷で,アスファルトによる。


異物特殊例。おでこの釣り針。
歯による傷。感染している。咬まれたり歯が当たったりして歯でできた傷は,化膿しやすく注意が必要です。

いつまでも,口や鼻,目のまわりにガーゼを使用していると,かえって不潔になりやすく,また煩わしいのではないでしょうか。










治療のポイント
(1)止血

(2)洗浄(細菌や異物を洗い流す)

(3)適切な外用剤の使用や創傷被覆材の利用による湿潤環境下での創傷ケア

(4)顔にいつまでもガーゼは,考えもの