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治療例 −やけど−


なかなか傷が治らないということで,ご相談を受けます。ほとんどの場合は,壊死組織が付着したままになっていたり,創の状態に合った外用剤や創傷被覆材が使用されていないためです。壊死組織はできるだけ取り除き,創をよく観察して外用剤や創傷被覆材を選択しましょう。創の状態によっては,入浴もできます。

四肢のやけど

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(1)左足関節周囲の熱傷。内側には,大きな水疱ができている(右の写真)。 (2)水疱が破裂する可能性が高かったので,注射器で水疱内容液をできるだけ除去した。基本的には,水疱は破らない。

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(3)熱傷部全体を創傷被覆材で覆う。創傷被覆材は,非固着性のものが良い。 (4)2日目。 (5)順調に治癒。

(1)こたつによる低温やけど。低温やけどは,範囲は小さく見えても深いことが多く,治るまでには比較的長い期間を要することがしばしば。 (2)洗浄(入浴)と創傷被覆材の治療開始後44日目。 (3)治癒。

(1)右前腕の熱傷。ガーゼがくっついている。 (2)創傷被覆材使用後2日目。
水疱膜に注意しながら,非固着性創傷被覆材を利用。
(3)12日目。治癒。
非固着性の製品は,やけどでも効果的。痛みもほとんどない。











治療のポイント
(1)やけどでは,水疱膜に注意

(2)適切な外用剤の使用や創傷被覆材の利用による湿潤環境下での創傷ケア

(3)低温やけどに注意