詩のある花々・・春
リナリア
花びらから
見えない雨が降っています
手を濡らすと
てのひらのくぼみに
小さな湖水が宿りました
友がいても
家族がいても
なおさびしい
人の心をうるおすための
プチうんちく:別名 、姫金魚草
(ひめきんぎょそう)
。ギリシャ語の linon・亜麻
(あま)
が語源
。花言葉は、私の心を知って下さい。
菜の花
野に群れ咲く菜の花を
一茎 活けると
急におとなしくなりました
笑顔で友達と別れた少女が
一人になったあと
別の表情を浮かべるように
花と私と
二人きりの時間の中で
素顔のまま
見つめ合っています
プチうんちく:”野菜(菜っ葉)の花”という意味から「菜の花」になった。俳句の季語に、菜の花が咲く頃に降り続く雨を ”菜種梅雨
(なたねづゆ)
”と呼ぶ。花言葉は、小さな幸せ。