風を数えて風車


悲しみに愛を溶かして酔い痴れて
霞む水面のひと花が
風に揺られて騒ぐ夜

恋しいの
独りひっそり咲いた花
捧げたひとは夏の風
さらりと触れて去りました
ゆらゆらゆらら独り言


我知らず色を忘れた花ひとつ
風に誘われ咲き開く
一夜限りの夏の夢

恋しいの
手には掴めぬ風だけど
揺れる花なら風車
見えない嘘に空回り
からからからり独り言