農薬名と散布回数の実態

 消費者の皆さん ぜひ知っておいてください。
雨の多い日本では、果物を完全無農薬で栽培し、毎年安定した生産を続けることは極めて困難です。
病害虫の発生により農薬を使わなければ、収穫皆無となることもあります。
年間8回程度の使用回数が岡山県の基準となっていますが、我が家では多い年でも半分の回数までとしています。
果物農家は、毎年安定した収量と品質を保つために、県や地域で定められた農薬使用基準を厳守し散布しています。
主産地ミカンのようにピカピカではありませんが、恵まれた気象条件によって、味の濃いミカンづくりを目指しています。
できるだけ、農薬散布回数を抑え、省農薬栽培にこだわっていきます。
 
 我が家の農薬散布の実際 (平成11年〜平成19年10月現在)
            農      薬      名 (対象病害虫) 
H11
 6月 アドマイヤーを株元散布カミキリムシ多発園のみ)  
 7月 ダイファ−(黒点病)+スプラサイド(カイガラムシ)+サンマイト(ダニ類)
 11月 ベフラン液剤+石灰硫黄合剤(貯蔵病害対策)
備 考 今年は秋ダニの発生が少なかったことから、9月の防除が必要ありませんでした。
H12
 6月 アドマイヤー、マリックスを株元散布(カミキリムシ多発のため全園散布
 7月 ダイファ−(黒点病)+スプラサイド(カイガラムシ)+サンマイト(ダニ類)
6月下旬からまとまった雨が降っていません。苗木の葉が巻き始めています。ダニも急激に増加。
 12月 ベフラン液剤単用
備 考 今年も秋ダニの発生が少なかったことから、9月の防除が必要ありませんでした。
H13
(5月) 今年は青島温州の園でダニの発生が多かったので、5/20ダニカットを散布しました。尿素500倍
とオルトランナック(訪化昆虫)を混合散布しました。その他の品種は、散布していません。 
6月 アドマイヤー、マリックスを株元散布(カミキリムシ 全園散布)
7月 ダイファ−(黒点病)+スプラサイド(カイガラムシ)+サンマイト(ダニ類)
(9月) 今年はサビダニの発生があり、青島温州の園のみにケルセンを散布
11月 ベンレート+石灰硫黄合剤(貯蔵病害対策)
H14
4月 マシン油乳剤(98%) + 尿素の葉面散布
(6月) マリックスを株元散布(カミキリムシ 多発園のみ散布)
7月 ジマンダイセン(黒点病)+スプラサイド(カイガラムシ)+サンマイト(ダニ類)
11月 ベフラン液剤(貯蔵病害対策)
H16
(6月) マリックスを株元散布(カミキリムシ 多発園のみ散布)
7月 ダイファ−(黒点病)+スプラサイド(カイガラムシ)+サンマイト(ダニ類)
9月 ダニトロン(サビダニ)
11月 ベフラン液剤+ベンレート(貯蔵病害対策)
H17
(6月) マリックスを株元散布(カミキリムシ 多発園のみ散布)
7月 ダイファ−(黒点病)+スプラサイド(カイガラムシ)+サンマイト(ダニ類)
11月 ベフラン液剤+ベンレート(貯蔵病害対策)
H18
7月 ジマンダイセン(黒点病)+スプラサイド(カイガラムシ)+サンマイト(ダニ類)
12月 ベフラン液剤+ベンレート(貯蔵病害対策)
H19
3月 マシン油乳剤(97%) + 尿素の葉面散布
(4月) デランフロアブル(そうか病、早生若樹のみ)
7月 ジマンダイセン(黒点病)+スプラサイド(カイガラムシ)+サンマイト(ダニ類)
11月 ベフラン液剤+ベンレート(貯蔵病害対策)
           
防除の実際          2000.7/16撮影  セミの抜け殻       2002.5/11撮影 収穫期の鳥の巣     2004.12/14撮影
我が家のミカンのこだわり
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