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広島の工場見学
                        【マツダミュージアムと自動車組立工場見学】                    
はじめに
最近『工場萌え』 と言われる工場見学(工場観賞)を趣味とする人々が増えている。一方、ブランドイメージUPのため製造ライン等を公開し、品質管理の取り組みを消費者にアピールする一般人向け工場見学を受け入れる企業も増えている。旅行会社はこれを観光素材として、各企業を廻る工場見学ツアーを企画し、新たな観光ルートの掘り起こしを図っている。
広島を代表する企業マツダ株式会社も『マツダミュージアムと自動車組立工場見学』をセットにした工場見学コースを一般に公開している。
原則、土日祝は工場休業日で見学出来ないが、各企業は(マツダはマツダカレンダー)独自の休業日を設定しているため、飛び石連休の祝日に操業しているケースもあり、仕事勤めの大人でも工場見学を楽しむことができる。詳しくは工場見学を受け入れしている各企業のHPをご覧下さい。
マツダ株式会社工場見学
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【鉄の文化:広島と自動車産業とそのルーツ】

今からおよそ700年前の室町時代初期に島根県出雲市中山間地域から広島県境にいたる森林豊かな中国山地一帯(奥出雲地方など)で良質な砂鉄が採れた。
この地域では砂鉄を製鉄する『たたら製鉄』が盛んに行われ、ヒ(ケラ)から玉鋼(タマハガネ)を生産していた。19世紀後半に西洋から日本に近代製鉄技術が導入されるまでこの地域は鉄の国内生産の8割を占めていたとされてい.る。                                                
たたら製鉄で造られた良質な玉鋼は日本刀を作る際の不可欠な材料であった。このたたら製鉄の高度な技術は広島で古くから『安芸の十り』と呼ばれる鉄製品加工技術(鋳造、鍛造、切削、溶接等)へと繋がり、明治時代以降旧呉海軍工廠における造船技術(戦艦建造)へと更に発展した。戦後この技術を持った優秀な人材が自動車産業へと技術の伝承を行なった。

【安芸の十り(テンリ)】  @ヤスリAイカリBハリCクサリDキリEモリFツリバリGカミソリHノコギリIヤリ   語尾に「リ」のつく金属製品の産地が広島で形成された。

もののけ姫】  宮崎駿監督作品(1997年公開)長編アニメ『もののけ姫』で出て来る「たたら場」のイメージモデルは島根県雲南市吉田町にある「鉄の歴史博物館」等の収納品をモデルにした。

【ヒ ケラ】 たたら炉に砂鉄50%木炭50%を交互に入れ不純物をノロ(鉱滓)として排出し、出来上がった不純物の少ない粗鋼のこと。 ヒの内部で玉鋼を育てる様が身ごもった母親に似ていることから金へんに母と書く。ヒから最高ランクの玉鋼は1割程度しか取れない。

おわりに
世界遺産『石見銀山』へ観光に行かれる方は、是非、島根県雲南市吉田町にある「鉄の歴史博物館」「菅谷たたら」等も見学コースに入れて頂くことをオススメします。        
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マツダミュージアム

1920年創業から今日に至るまでの歴史を展示している。
R360クーペ(1960-1969) 初代コスモスポーツ(1967-1972) 歴代のマツダ車展示

マツダ初の乗用車(軽360CC)で4人乗りセダン強制空冷後輪駆動リアエンジン方式、設計開発は山本健一(6代目社長)でRE開発者でもある。
シートは鞄圏mシート製(創業家)、当初のドアガラスは左右にスライドするタイプでした。

ドイツNSUヴァンケル社(現アウディ)と技術提携し世界で初の実用・量産ロータリーエンジン搭載の2シータークーペモデルとして発売された。
※開発リーダーの6代目社長山本健一さんは
元旧海軍の技術者将校でした。

マツダ創業時の1号車(マツダ号DA型三輪トラック)など懐かしいマツダ車が展示されている。

マツダ号DA型三輪トラック(1931)のエンブレムは三菱スリーダイヤモンドマークでした。(三菱商事に販売委託したため)

  マツダ787B ロータリーエンジンの実物模型 クラッシュ実験車

1991年ル・マン24時間耐久レースで日本車として初の総合優勝したロータリーエンジン搭載のレーシングカーが展示されている。

繭(まゆ)型の燃焼室内でおむすび型のロータリーを実際に回転させて、吸気・圧縮・燃焼・排気の4行程が眼で確認出来る。

安全性検証のため使用した実験済車両を展示している。


 プレス工程 ホワイトボディ(未塗装) 塗装工程

自動車用鋼板をプレスする工程を説明している。

ホワイトボディは化成処理後防錆処理のため下塗り塗装の電着塗料槽に沈められる。

@下塗り塗装(電着塗装)
A中塗り塗装(スリー・ウェットオン塗装)
B上塗り塗装(スリー・ウェットオン塗装)


  自動車部品展示 ロータリーエンジン展示 ロータリーエンジン内部

3万点と言われる自動車部品の一部が、パネルに展示されている。自動車産業の物作りの原点を実感できる。

マツダが世界で唯一量産しいるロータリーエンジンの特徴や仕組みなどを紹介している。

ロ-タリー及びロータリーハウスジングの加工工程を説明している。

マツダミュージアム見学の後、自動車組立ライン(U1=宇品第一工場)を見学します。製造ライン上の専用見学通路から自動車の組立作業(ダッシュボード、フロントガラス組み付け等)が見えます。組立工場見学コース最後の展望デッキよりマツダ専用港からの自動車運搬船へ完成車を積み込むシーンも見学することが出来ます。
再度ミュージアムに戻り、未来展示コースで次世代エコカーとしてマツダが開発している水素ロータリー車等を見学します。尚、組立工場見学コースは全工程撮影禁止ですので当ページの写真掲載はありません、マツダ公式HPの該当ページをご覧下さい。
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投稿・取材 羽根会員