*大蛇と大ムカデ伝説*
伯耆町・大山のすそ野に広がる広大な農地(大原千町)と呼ばれている。この地に伝わる伝説

大昔 この地の主である『大蛇』が住んでいた。大蛇は悪さをするわけでもなく、村人は平和に暮らしていた。
ところが、大ムカデがやって来て 土地を荒らし始め・・・村人は、たいそう困りはてていた。
ちょうどその頃、この地を開拓に来ていた大躰神(おおたいじん)様が、
大ムカデに苦しめられている事を聞き 大ムカデを退治してくれました。
お礼に大蛇は、一夜のうちに井出(用水路)を作り 大山からの清水を満々とたたえ立派な水田を作り上げました。
お礼を言いに大蛇の所に大躰神さんが行った時には、大蛇はすでに息絶えていたそうです。
自分の命と引きかえにしてまでも 作り上げた井出。
こうして 大きな原っぱに出来た水田を、大原千町と呼ばれるようになったそうです。

大山の火山灰で出来た黒土(くろぼく)は農作に非常に適した土の事です。
この地で作られる特産品は 稲のほかに たくさんの野菜、 果物などがあります。