ハ「さて、日課の掃除も終わったし客もそろそろいなくなる時間だな。風呂にいくかあ?」
シ「ああー、やっと一日が終わるよ。」
ア「お風呂?」
ル「そうよ、体を綺麗にしましょうね。」
ハ「おい、ちょっと待てよ。アダムはどっちに入る気だ?」
ル「アダムはどっちがいい?」
ア「ルナ達とがいい。」
ハ「コラー。だめだ、ダメだ、駄目だー。それはこの僕が許さん。僕達と一緒に入るんだ。」
ア「うん。ハワードと入る。」
ハワードに引きずられるアダム。
ル「ハワードー、綺麗に洗ってあげてねー。」
ハ「まかしとけ。子供の相手はハワード様だ。」
長い赤いカーペットの廊下を5人で歩く。
ベ「ハワード、その袋も持っていくのかい?」
ハ「そーうだな。邪魔になるな、風呂の前にばあさんトコに持っていっとくか。
来るか?アダム。」
ア「うん。」
がに股でかけていくハワードについていくアダム。
シ「ハハハ、兄弟みたいだ。」
ベ「うん。」
ふたりを見つめるベルは見守るような目をしているのに、カオルは気付いた。
ハ「あれ?ばあさんのやつ何処へ行ったんだ?」
いつも居る席に星ばあさんはいない。
ハ「おっかしいなあ。」
ア「ねえ、ハワード、ブリキ虫ってどんなの?」
ハ「あん?アダムはしらないのか?この星にいるのに。」
ア「うん、だって僕まだココにきたばかりだもの。」
ハ「ふーん、そうなのか。
ブリキ虫っていうのはなあ、ちっちゃくて・・・こうぞわぞわーって素早く動いて、
捕まえるとお金になるものだ。」
ア「へえーー。」
きらきらした目でハワードを見る。
ハ「わかったのか?」
ア「よくわかんない。」
ハ「あら。」
ハ「しょうがないなあ。一匹見せてやる。」
袋に手を突っ込むと一匹捕まえてとりだす。
ハ「虫っていってもなあ、ロボットなんだぞ。」
ア「ふーん。でもなんだかカワイイね。」
ハ「そうだろー。それなのにそれを「怖いわー」っていう女もいるんだぜ。
全くおんなってのはわかんないよなあ。」
ア「?ふ〜ん。」
ハ「でな、ソイツはちょっとブロンズだけど、中には金ぴかのヤツもいてな、
またソイツが高いんだ。」
ア「へえー。」
ハ「でもこれがなかなか見つからなくてなあ、まあこのハワードJr様にかかればそれも・・・」
ア「ねえ、この中にはいないの?」
ハ「ああ、まてよ・・・もう、半分諦めて見ないで、手当たり次第突っ込んだから、もしかしたら・・・」
ア「ちょっと見てみてもいい?」
ハ「あ、バカッ、よせ、うわっ。」