10月12日、私と姉は「地中海15日間豪華クルーズ」を楽しむため、意気揚々と関西空港からバルセロナへと旅立ちました。
バルセロナで1泊して市内観光の後、7.2万トンの豪華客船にのりこみました。
ウェルカムシャンパンを飲み、バルコニーでワクワクしながら出港の時を楽しみ、「お姉さま、今日は、疲れたからディナーは遠慮して、ビュフェで軽くお食事して、休みましょう。」と早目に床につきました。
10月14日。クルーズ二日目、南仏ビルフランシュに寄港、ビルフランシュの町を「暑いねー、ここはまだ夏じゃね〜。あ〜、海水浴しよる。」と、感想を暢気におしゃべりしながら散策し船にもどりました。ビールを飲んで、お昼寝、「極楽!極楽!」。
夕刻、出港時間を待ちながら、船のショップで優雅にお買い物でもしようとしたら、「まだ、港に停泊中で販売はできないので、お取り置きしておき、港をでたらキャビンに電話します。」(姉と協議した結果、たぶんこういうことを言われたのだろうと思う。)と言われ、「それでは、お願いします。」と、お店を出た所で、船長からの緊急放送が始まりました。
英語で何を言っているのかは、まったくわからなかったけれど、ホールにいる人たちが皆一様に氷ついたように立ち止り、「シーザス!」とか「オー!マイ、ゴット」とか呟いていたので、何か大変なことが起こったことはわかりました。
英語、イタリア語、フランス語とアナウンスが続き、最後に日本語で「操舵機能不全に陥り、クルーズ打ち切り」と、アナウンスがありました。
「はぁ〜!!」「どうゆうこと!!」「始まったばかりじゃない!!」
とにかく、落ち着こうと、姉と喫煙所へ。無言で一服。次の瞬間2人で顔を見合わせて大笑い!! こうなったらもう、笑うしかないですねェ〜・・・・・・。
結果、「15日間豪華クルーズ」は、「8日間どたばたの旅」と化したのでした。
こういう経験もいつか笑い話になるのかもしれませんが、帰国してからず〜っと「ホントなら、私は今日○○にいるはずなのに、、、、」と虚しい事を思いながら、ブ―たれているお花なのでした。
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わたしはお花
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追 伸:
お花さんからこのお話を聞いて、日本語の放送が最後になったのはどうしてかしら? とふしぎに思いました。尋ねてみたところ、お花さん曰く、
「日本語の放送が最後になったのは、船の乗船員の中に日本人がいなくて、急きょどこかのツアー添乗員さんに、原稿を渡して読んでもらったから。この船に、たくさんの日本のツアーが入っていてよかった。そうでなければ、翌日、添乗員さんの説明会があるまで『何か、大変なことが起こったらしいけど、何だろう???』と不安な気持ちで一夜を過ごしたことでしょう。すぐに、情報が得られることはありがたいことですね。ろう者だったらどうだったろうと、ちょこっと、考えました。」
とのことでした。お花さん、お疲れさま。お帰りなさい。(HP担当) |
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