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広島県手話通訳士協会
2009年1月広島県手話通訳士協会会報より
 1月17日・18日、「日本手話通訳士協会広島県支部設立記念講演」に参加してきました。

          いい関係をつくっていこう!


 日本手話通訳士協会の会長であり、NHK「みんなの手話」でおなじみの小椋英子さんをお招きしての二日間の研修。

 一日目は、「職能集団としての役割」をテーマに、T自らの専門技術を高める、U対象者の人権を尊重、V社会への責任(貢献)という職能集団の役割三本柱を中心に講演。支部スタートへのはなむけの言葉が詰まっており、たくさんの元気をいただいた。

 そして、二日目。遠路はるばる岡山からの参加もある程にぎわった記念講演会、「私と手話」。思い出に残る手話ベスト4、本には載っていない、ろう者が作り出した印象に残った手話の話など、色々語られる中で、私の胸にすっと入ってきたのは、この話。
 「いくら正しいことでも、あなたには言われたくない・・」という話。何を言ったか?ではなく、誰が言ったか?が問題なのだ。まずは、いい関係を作っていこう。

 また、大学での情報保障の例の時、場をわきまえた臨機応変な行動が出来る通訳がほしい、という話もあったが、結局、二日間を通して感じたのは、人間力。人間力がベースにあってこそ、手話技術が生きてくる。
 
 帰りのJRで小椋さんと同席させていただく光栄な機会を得たが、本当に小椋さんの人間力に魅せられた研修だった。

                                             澤田 祥子

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