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白内障 緑内障 糖尿病網膜症 網膜剥離 中心性漿液性脈絡網膜症  網膜疾患2 

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 白内障  白内障とは、水晶体が濁る病気です。徐々に進行します。
症状としては、物がかすんで見える。光が散乱するため、まぶしい、光が
にじんで見えるなどです。
治療は、紫外線や直射日光を避け、進行を予防する目薬をさします。
白内障がある程度進行した場合は、視力を回復するため手術を行います。 
     
   真っ白に濁った水晶体   白内障術後 眼内レンズが
入っています


緑内障  緑内障とは主に眼圧上昇や循環障害により視神経が障害される病気です。
急性型と慢性型がありますが、慢性型が多く、進行はゆっくりです。
慢性型は進行すると視野が欠けて見えます。さらに進むと視力も低下します。欠けた視野は元に戻らないため、早期発見が大切です。初期には自覚症状がなく、早期に発見するには眼科的検査が必要です。緑内障の診断は、眼圧検査、眼底検査、視野検査、隅角検査で行います。 
   慢性緑内障の治療は、まず点眼薬で眼圧を下げることです。眼圧を下げることで、視野障害の進行を防ぎます。十分に眼圧が下がらないときは、手術を検討します。
 
     緑内障性の視神経萎縮を認めます


糖尿病網膜症   糖尿病が進行すると、眼や腎臓、末梢神経に障害が及びます。
網膜はカメラでいうとフィルムの役割をする組織で、毛細血管が網目状にはりめぐり血液が循環しています。糖尿病網膜症は毛細血管の循環障害が進行する病気です。
初期には毛細血管瘤、網膜出血がおこり、進行すると異常血管が生えてきて、増殖し硝子体出血、網膜剥離、緑内障をおこして失明します。
 
   治療は内科での血糖コントロールで
す。
血糖コントロールが安定すると網膜症が進行する率が下がります。
網膜症が進行するとレーザー網膜光凝固を行う必要があります。さらに進行すると網膜硝子体手術が必要となります。
     網膜出血、白斑がみられます

   レーザー網膜光凝固を検討する時期に
   なっています


網膜剥離 (裂孔原性網膜剥離)   
  周辺の網膜の一部に穴が開いてそこから硝子体の
液体成分が網膜の裏に回り、網膜が剥がれたものが
網膜剥離(裂孔原性網膜剥離)です。

症状は、見える範囲が欠けて見えたり、ベールが
かかったように見える(視野欠損)、光が見える(光
視症)、虫が飛んで見える(飛蚊症)です。

治療は、網膜裂孔のみで裂孔周囲の網膜が剥が
れていないときは、レーザー網膜光凝固を行い、
剥離を防止します。網膜剥離がある場合は根治的に
網膜裂孔閉鎖術か硝子体手術を行います。
 
     網膜の上方に網膜裂孔があり
網膜が剥がれ浮き上がっている


  中心性漿液性脈絡網膜症
  (中心性網膜炎)


黄斑部に漿液性網膜剥離がある



蛍光眼底造影で蛍光漏出点がある 
  症状は視力低下、中心暗点、変視症(物がゆがんで見える)、小視症(小さく見える)をおこします。

30〜40歳代の男性の片眼に好発します。黄斑部に漿液性網膜剥離をおこしており、フルオレセイン蛍光眼底造影では蛍光漏出点を認め、網膜色素上皮の障害部位がわかります。

経過としては、典型例では自然寛解傾向があり、3〜4ヶ月で網膜剥離が完全に吸収されることが多いです。
 
剥離が持続するときは、レーザー網膜光凝固を行うと網膜剥離が吸収され、早めに症状が回復します。



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