愛媛の名桜 22 |
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馬場桜 |
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〈種名・エドヒガン〉 |
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県内随一の巨桜 |
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四国中央市金田町の六五番札所三角寺の前を通り、堀切峠を越えたあたりが同市新宮町馬立である。この坂道を少し下ると国道319号に出る。国道を少し進むと右側に分岐道があるので、その山道をひたすら登ると市仲である。山道の行き止まりの左上に高圧線の鉄塔があり、その隣に桜樹がある。 |
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空に向かって枝をいっぱいに広げ、枝先に紅雲のごとく花を付けた姿には荘厳さが漂う。根元周6.81m、幹周5.95m、樹高22m、南北の枝張り25.5mで、県内随一の巨桜である。花は一重の薄紅色で、平開せず半開。花径は15mと小形の可憐な花で、開花期は「残花」と呼ぶにふさわしく、平地より2週間ほど遅れる。 |
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桜のある場所は、霊場三角寺と奥の院仙竜寺を結ぶ古道沿いにある。地元では土佐之守が植えたと伝えられているが、むしろエドヒガンの野生種が自生して、300年以上の時を刻んだと考える方が自然である。 |
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これほどの巨桜でありながら、道路事情が悪いためあまり一般に知られていないが、樹勢壮健なこの桜樹はまだ成長過程にあり、将来全国の巨桜の仲間入りをすることになると思われる。 |
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昨年の松山のソメイヨシノの開花は3月24日で、今年の開花予想も同じ3月24日であるが、種類によっては開花が1週間程度早くなっている。 |
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(樹木医 森本政敏) |
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【メモ】 |
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1.場所 四国中央市新宮町馬立市仲 |
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2.平成18年の満開時期 4月14日〜16日 |
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3.写真の撮影日 平成19年4月6日(昨年より1週間早い) |
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【追記】 |
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愛媛県内には、学術的にも貴重な椿寒桜(松山市・椿神社)や明正寺桜(新居浜市・明正寺)竹林寺桜(今治市・竹林寺)や故事来歴を伴う十六日桜(松山市・天徳寺)などまだ沢山ある。いずれ掲載予定です。 |
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