声帯のお話
声帯という左右一対のひだが開閉することで声が出ます。この開閉数が基音周波数となります。例えば500Hzの音を出す時はこのひだが毎秒500回開閉します。声帯の長さは男性で約1.5cm、女性で約1cmです。声帯自体の形は皆ほとんど同じみたいです。では声の特徴はどこで出るのでしょうか。肺に溜まった空気が声帯を通って音響エネルギーになる時、音が口の方に回ってきますが、口腔・咽頭といったものの形には個人差がありますので、その結果それぞれの声になるのです。
有名なヴォーカリストがツアー中宿泊しているホテルで、寝る時にシャワーを出しっぱなしにして寝るという話を何度か聞いたことがあります。ヴォーカリストの声帯にはある程度の湿度が必要です。具体的には歌うのに好ましい湿度は70%です。タバコは喉に悪いと言いますが、タバコの煙は湿度0%ですので煙の刺激プラス声帯が乾燥してしまうので喉には良くないですね。少なくとも、歌う前にタバコを吸うのは控えましょう。ちなみに声帯のひだにギザギザがあると声がハスキーになるみたいです。
長時間歌った後の充血してしまった声帯には冷水が向きますが炭酸飲料は避けましょう。
