ハ「ない・・・ない・・・」

シ「どうしたの?ハワード。」

ハ「シンゴォ。僕の宝くじを見なかったか・・・?」

シ「そんなもの買ったの?小遣いで?相変わらずだねえハワードは。

  なけなしの500サヴァイヴなのに。」

ハ「ああ。」

シ「何枚買ったの?」

ハ「16枚・・・」

シ「全部つぎ込んだんだね。」

ため息をつくシンゴ。

シ「でも16枚じゃ、当たっても一番安いのがひとつかふたつでしょ。」

ハ「シンゴォ。」

シ「なあに?」

ソファーに座り新聞を広げて読むシンゴ。

ハ「僕なら当たる気がしないか?」

シ「・・・まあね。運だけはメーターが振り切れてる人だから、

1000サヴァイヴくらいは当たるかもね。」

ハ「・・・当たってたんだ。」

シ「ふ〜ん。」

興味なさそうに答えるシンゴ。

シ「いくら?」

ハ「100万サヴァイヴ・・・」

ロビーをうろついてるハワードの両腕を慌ててつかむシンゴ。

シ「そ、それが本当なら、目標金額達成じゃないか。

  やっぱりハワードだね。尊敬しちゃうよ。」

ぶ〜ん

ブルキンもウロウロと飛び回っている。

シ「それでハワードはさっきから何をやってるの?」

ハ「そのそれが・・・見当たらないんだ。」

シ「なにが?」

ハ「その・・・」

ブルキンが空中で円を描く。

大きく100と。

シ「ええー。」




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