チ「ん・・・。」

ル「どう?」

チ「うん。間違いあらへん100万サヴァイヴ、確かにあたっとるわ。」

ハ「やったぜ。これでもうコロニーに帰れるな。」

チ「まだやで。」

ハ「なんでだよ。」

チ「宇宙船の値段には到達したけど、他にももうちょっと色々必要なものがあんねん。」

ハ「例えばなんだよ?」

チ「色々や。」

ハ「じゃあ、あとどれぐらいあればいいんだよ。」

チ「もうちょっとや。」

ハ「ちぇっ。ならもう一山当ててくるから・・・」

シャ「ハワード。」

ハワードの腕をにぎる。

ハ「なんだよ。」

シャ「あともうちょっとなんだから、普通にしてればいいじゃない。」

ハ「シャアラははやく帰りたくないのかよ?」

シャ「私だってはやくコロニーに帰りたいわ。でも・・・」

「?」

シャ「もう少しだけこの街の空気を吸っていたいの。」

ル「シャアラ・・・」

チ「ああ、そやな。もうちょっとなんや。

  残されたわずかな時間はゆっくりと心に刻もうやないか。」

メ「そうだな。」

ベ「うん。」

カ「ああ。」

ハ「・・・もうちょっとか・・・」

チ「もうちょっとや・・・」

見慣れた温泉宿を見渡して心に焼き付けようとする8人と一匹。




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