ハ「な・ん・だ・と。僕らの全財産を渡したあ?」

ル「・・・仕方なかったのよ。」

シ「どういうことかわかってるの?

  もう宇宙船は出来上がってるんだよ。

  請求書の山はどうするんだよ。」

ル「・・・コツコツと払っていくしかないわ・・・」

ハ「な・な・な・僕ら全員でどんな思いをして貯めたと思ってんだ。

 メノリも、シャアラも、ベルも、1万サヴァイヴ稼ぐのにだって、

どんな苦労してもらってきたと思ってるんだ。」

ふたりに責められてうつむくルナ。

カ「今日渡したところで、味をしめてまたくるだけだ。

 1000万貯めたところを狙ってな。」

ル「そんな・・・」

ブチッ

チ「おんどりゃあちょっと待たんかい。

 冷静に淡々と喋りよって。」

シ「チャコ?」

ちょっと口調の違うチャコに驚くシンゴ。

チ「ルナがどないな思いで、渡した思てんねん。」

シャ(チャコ・・・怖い・・・)

チ「全部おんどれの為やないかぁ。」

涙のこぼれる猫型ロボット。

チ「うわああああああああああん。」

上を向いて泣くチャコ。

チャコがこんなにも悲しむ姿にみんなが驚く。

みんななにも言えなくなってしまった。

 

・・・大いなる木から飛び出すカオル。

 

 

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