キョロキョロと辺りを見るハワード。

ハ「アイツはやっぱり来れないのか・・・」

シャ「ハワード・・・あいつって?」

ハ「いや、その、ちょっとした、金色繋がりの知り合いさ。」

シャ「ふ〜ん。」

ハワードの背中に手をのせるカオル。

カ「きっとどこかで手を振ってるさ。」

ハ「え?なんでお前・・・」

笑うカオル。

 

「これを持っていっておくれ。」

ルイ「これは・・・」

「お守りじゃ。辛いことがあった時。

必ずお前を守ってくれる。」

ルイ「はい。おじいさん。おばあさん。

本当に長い間ありがとうございました。」

「元気でね。」

ルイ「おじいさん、おばあさんもいつまでも元気で。」

手を振ると、ルイはカオルと操縦室へ向かった。

 

サブコクピットに座るルイ。

カ「ルイが、操縦席に座ってくれ。」

ルイ「え、でも・・・」

カ「いいんだ。俺がそうしたいんだ。」

ルイ「・・・わかった。サポート頼んだよ、カオル。」

カ「ああ。」

サブコクピットに座るカオル。

ルイ「・・・」

カ「どうしたんだ?」

ルイ「なんだか前にカオルとこんなやりとりをしたような・・・」

カ「ああ。」

嬉しそうなカオル。

カ「少しづつ思い出していけばいいさ。」

ベルトを締める操縦士のふたり。




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