団長「よく来てくれたね。劇団スターホールへようこそ。」
シオ「団長の言葉がわからなくて困ってたそうですよ。」
団「すみません。携帯翻訳機を忘れてしまって・・・しかしよく来てくれました。」
メ「すみません2000サヴァイヴもいただいて・・・」
シオ「団長2000サヴァも渡したんですか。」
団「あまりに素晴らしいメロディに心打たれたからね。
本当はもっとあげたいくらいなんだが、予算のほうがね・・・」
シオ「僕んときは100サヴァでしたね。」
団「まあいいじゃないですか。
ウチは人種や星にこだわらず、色んな人間が寄り添いあって、さらなる高みを目指しています。
私のように御覧の通り、あまりいい身分ではないものが団長をやっておりますが、
あなたのように美しい方に入ってもらえるとすごく光栄です。
入団していただけますか?」
シオ「普段はテストがあるんだけど、団長のお眼鏡にかなうと無条件ではいれるんだ。
僕みたいに。」
メ「まだまだ未熟とは思いますがよろしくお願いします。」
団「おお。神よ、今日という幸運に感謝します。」
シオ「やったね団長。
それじゃあ・・・自己紹介を兼ねて団長が惚れたという曲を舞台で弾いてみてよ。」
メ「それは・・・」
チ「ええやないかメノリ。
どんどんこういうことに慣れていかんといざという時困るで。」
人前にでるのは慣れているほうだが、こんな異星の舞台は確かに初体験だな。
メノリは大事なヴァイオリンを取り出した。
「シオン。さぼってないで手伝いなよ。」
シオ「いまから団長がみつけてきた新人さんが、1曲弾くんだ。お前らも見ろよ。」
「へえ、キレイなコじゃないか。」
シオ「あの団長が2000サヴァ出したんだぜ。」
「へえ・・・」
見ている面子は変わっているが、ステージですることはコロニーと一緒だからな。
メノリの弦が壇上で奏で始める。いつものあのメロディを・・・
ハ「なんだってー
カオルがちゃんとした仕事で稼いできたきれいなサヴァイヴじゃないから使えない?」
ル「そうよ。あやしいお金は使えないわ。
これはカオルが戻ってきたら、悪いことをしているかもしれない人たちに返して
ちゃんと縁を切るようにいうのよ。」
ハ「ふざけんな。たとえどういう金だろうが、金は金だ。使わないでどうするんだ。
金にキレイも汚いもない。」
ル「駄目よ。」
ハ「そもそも、最初アイツが稼いできてた100サヴァイヴもどういう金かわからないんだろ。
それは使っちまってもいいのか?」
ル「怪しいお金ならちゃんと返すように言うわ。
使わないお金ももしもどうしても仕方ない場合は使うけど
その分はいつか必ずちゃんと働いたお金で返すのよ。」
ハ「今がそのどうしても使わなきゃ仕方ない場合だ。
残りのお金も合わせて、まともな家を借りるんだ。」
ル「駄目よ。」
ハ「このクソ真面目・・・。おい、シャアラはどう思うんだ?」
シャ「私・・・私は・・・わからないけど、みんなで話し合ったほうがいいと思う・・・」
ハ「・・・よーし。みんなに聞けば僕の意見のほうが正しいことがわかるだろう。
とりあえず帰ってからだ。」