シャ「カオル・・・大丈夫かしら・・・」

ル「・・・・・・」

ハ「なあ、もう大いなる木にいこうぜ。今日はもう帰ってこないよ。」

ル「・・・」

シャ「ルナ。」

ル「シャアラは先にお風呂入ってきて・・・私はもう少し待ってみる。」

シャ「ルナ・・・」

 

カオルに嫌な思いさせちゃったかな・・・

でもあのままじゃきっとよくないことになってただろうし・・・。

ケリをつけるって、話して通じる相手なのかしら。

私のせいで必死に稼いでくれたカオルを追い込んじゃったのかな・・・

ごめんね カオル・・・

せっかく戻ってきたのにさっきのことで、もしかしてもうもどってこないとか・・・

お父さん 私どうすれば良かったのかしら・・・

 

「おい。」

「!カオル・・・」

「・・・・・・ケリをつけてきた。・・・悪かった・・・嫌な思いさせて・・・」

「・・・おかえり。」

満面の笑みでカオルを出迎える。

「・・・・・・ああ、・・・ただいま。」

「シャアラの作ってくれたカレーがあるのよ。昨日と同じなんだけど・・・」

カオルは暖かい器を手に取った。

 

ハ「あーあいい湯だったなー。」

シャ「ルナ、まだひとりで待ってるのかしら。」

ハ「稼ぎを全部もっていっちゃうヤツなんて放っておけばいいんだよ。」

シ「あ、きたみたいだよ。」

ベ「カオルも、戻ってきたみたいだ。」

メ「どうやら無事らしいな。」

ハ「なんだ、アイツラ・・・随分仲良しじゃないか。」

ル「みんなお待たせ。」

シ「大丈夫だったの?」

カ「ああ・・・」

 

 

ハ「俺たちはもう先にあがったぜ。おまえらは一緒に仲良くふたりではいってこいよ。」

カオルはその言葉に動きが止まってしまった。

ル「そうね。はやくいきましょう。」

ルナはカオルを引っ張って脱衣所へいってしまった。

ハ「おいおいアイツほんとにはいる気か?」

チ「ああ、ルナはわかってへんだけやで。」

シ「なんだ。そうだよね。」

ハ「なんだ、びっくりさせやがって。うん?みんなどうしたんだ?」

シャアラは顔が真っ赤になっている。

ベルは笑顔のままひきつっている。

メノリは口を半分開けたまま、ふたりが走っていった先を見つめていた。






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