「いただきまーす。」

シ「うわあ、おいしそー。」

シャ「ちゃんとした朝ごはんなんて久しぶりね。」

ル「これはなにかしら?」

カ「海苔だ。海草を乾燥させたものだ。生卵に味噌汁・・・昔の地球の日本食に近いようだな。」

ル「ふ〜ん。」

メ「なんでそんなに詳しいんだ?」

カ「習っただろ。」

確かに習ったかもしれないが、教科書の端に載っていたくらいであまり覚えていなかった。

テストにもでないし・・・

ハ「なんでもいいさ、うまくて腹が膨れれば。」

シ「この卵がなんの卵かは考えたくないけどね。」

ベ「ハワード・・・もう少しゆっくり食べなよ。」

ハ「・・・うぐっむぐ・・・げほげほ うるさいな、話しかけるなよ。

ぼくは早くメシを済ませて掃除をするんだ。」

シ「なんでそんなに掃除好きになったの?」

ル「ふふっなんでもね、

ブリキ虫っていう部屋の隅にいる小さいロボットを捕まえるとサヴァイヴになるらしいのよ。」

シ「へえー。」

ハ「それだけじゃないぞ。

なんでも黄金のブリキ虫っていうのがいて、コレクターに破格の値段で売れるとか・・・」

チャ「ほんまかいな。」

ハ「僕は今日はソイツを捕まえるのに専念するぞ。お前等も一緒にやらないか?」

シ「僕は今日も工場へ行かないと・・・でも捕まえたらどんなのかみせてね。」

チャ「ウチもや。」

ベ「俺も・・・」

シャ「私はお掃除に専念したいわ。」

ハ「僕だって掃除はするさ。その間にみつけたら捕まえるだけさ。カオルはどうする?」

カ「・・・俺も行こう。」

メ「まずは掃除を完璧にするのが私達の務めだぞ。」

ル「私達も掃除中に見つけたら捕まえておくわね。」

 

ハ「おいカオルゥおまえ何匹捕まえたー?」

カ「27匹だ。」

ハ「54サヴァイヴかあ。おもっていたより儲からないな・・・」

カ「お前はどうなんだ?」

ハ「ぼ、僕もそれぐらいだよ。こりゃあなんとしても黄金のブリキ虫っていうのを見つけないとな。」

 

ル「それにしても広いわねー。」

メ「いくら掃除しても終わらないな。人手が欲しいはずだ。」

ル「メノリは何匹みつけたの?」

メ「私達は掃除をする為にいるんだぞ。」

ル「でもつかまえたんでしょ?」

メ「5匹だ。」

ル「勝ったあ。私8匹よ。」

無邪気な笑顔で笑う。ホントに楽しそうだ。いつでも彼女は笑顔を絶やさないな。

ル「シャアラはー?」

シャ「わ、私は0匹・・・」

ル「えーちょっとでも貯金の足しになるのにー。」

シャ「だ、だって恐いんですもの・・・」

ル「まあ仕方ない、か、掃除のほうが大事だもんね。」

 




前ページ     次ページ

戻る