シ「た、た、た、大変だよー。」

シャ「きゃあー。」

メ「シンゴ!ここは女湯だぞ。」

シ「そ、それどころじゃないんだよ。」

ル「どうしたの?」

シ「ハワードの袋から・・・ブリキ虫が逃げ出して・・・」

「ええーっ。」

 

カ「みんな・・・外へでるんだ。」

カオルも必死で外に誘導していた。

「キャアーっ」

カ「駄目だ・・・収まりがつかない・・・」

 

ル「ハワード、アダム!ああっ。」

駆けつけた光景に驚くルナ。

メ「まるで、地獄絵図だな。」

「キャアアアアアアアーーーー。イヤアアアーーーーー。」

空気をつんざくような悲鳴をあげるとシャアラは卒倒してしまった。

チ「だから、連れてこんほうがええゆうたのに・・・」

ル「チャコッ。シャアラをお願いね。」

チ「わかった。」

メ「どうするんだ?」

ア「ルナぁーー。」

ル「アダム!」

アダムを抱きかかえるルナ。

ア「ゴメンね。僕、よくみようと思って・・・」

ル「いいのよ。よく無事だったわね。」

ア「うん。ベルがあっちで・・・」

ル「アダムはチャコのそばに行ってて。」

「行くわよ、メノリ。」

決心を固めたルナは、騒ぎの中心へ飛び込んだ。

 

ル「大丈夫?みんな。」

ベ「ルナ。」

ハ「ああーあああ・・・」

ベ「取り合えずお客は避難させたから、後はコレを・・・」

ル「どうにかすればいいのね。」

メ「しかし・・・どうやって・・・」

ル「鉄くず・・・」

ベ「え・・・」

ル「鉄くずを集める習性があるんでしょ。

 大きな鉄の塊を持ってくれば、それに集まってどうにかできるんじゃないかしら。」

カ「鉄くずだな・・・外の倉庫にあるはずだ。」

素早く駆け出すカオル。

ベ「俺も行く。」

カオルの後を追うベル。

 

メ「しかし・・・これで、もうここにはいられないかもしれないな。」

ル「・・・・・・」

メ「ほら、ハワード。しっかりしないか。」

ハ「ああ〜僕の・・・僕が・・・」

メ「ハワード。」

「でたぞーー!それー捕まえるんじゃー。」

「星ばあさん!」

星ばあさんが大勢のお客の団体を引き連れてあらわれた。

ハ「なんの騒ぎだ?」

「ほいーそっちじゃ。そっちに逃げたて。黄金の、 ゴールデン、ブリキ虫じゃてー。」

「ええ、えええ!?」

 

ベ「ルナー。」

カ「持ってきたぞ。」

大きな鉄の塊を持ってベルとカオルが戻ってきた。

ル「あ、うん。」

ベ「これを・・・」

丸い塊をロビーの真ん中に転がす。

ざわざわざわざわー・・・・・・

一瞬で、黒いブリキ虫の大群が集まり、そして大きな鉄くずを解体していった。

カ「駄目か・・・」

「ほいーー。チャンスじゃ。荷物を持って動きが鈍ぅなったんしゃーー。」

「うおおおー。」

ベ「うわっ?」

負けず劣らずの人の群れが、ブリキ虫を埋め尽くす。

べ「ルナ・・・一体これは・・・」

ニッコリと笑うルナ。

ル「星ばあさんが黄金のブリキ虫がでたって、私達も捕まえましょ。」

「ええ?」

見るとハワードも一緒になって、夢中でブリキ虫を追っている。

「ほいーー皆の衆―。邪魔なブリキ虫も捕まえていかんと、いつまでたっても見つからんぞい。」

「きー私が捕まえるのよぉ。」

「・」「!itayyokumohunndawane!!!」

「¥^-=)(’&%$#“#$%&‘%&’()$#$$$」

「!”#$usotowakattetukiatteyaruka#」

「##$%&’((kanedakanedazennbuorenomonnda$$$$$$$$$$」

メ「さっき以上の地獄絵図にしかみえないが・・・」

冷静に状況判断するメノリ。



   



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