ハ「あーあ今日は散々な一日だったなあ。」
湯舟のタオルをつまんでため息をつくハワード。
シ「ハワード、泣いてたもんねえ。」
ハ「うるさい。黙ってないとひどいぞ。」
シ「でも僕ハワードを見直したよ。ハワードも一生懸命だったんだね。」
ハ「なんだよ。急に・・・」
湯船に顔を半分沈めて照れるハワード。
シ「ちょっとだけだけどね。」
ハ「なにぃ。」
ベ カ「アハハ・・・」
シ「ハワード。」
ハ「なんだよ。」
シ「絶対コロニーに帰ろうね。」
ハ「・・・・・・ああ。」
にっこりと笑う4人。
ル「いいお湯だったわねー。」
ア「うん。気持ちよかったー。」
ハ「なんだ。アダムの姿が見えないと思ってたら、結局ルナ達と一緒だったのか。」
ル「少しショックだったみたいだから・・・」
ア「僕平気だよー。」
ハ「まあ、しょうがないな、今日は許してやるよ。
それより湯上りにはこれだ、妖精の雫だ。体にいいぞう。」
ア「うん、ありがとう。」
ベ「その名前もすっかり定着したね。」
シ「うん。僕らだけじゃなく、看板にも白くて甘くておいしい妖精の雫って書き直されたしね。」
メ「前の「ジャイアントスネークジュース」よりは呼びやすくて抵抗がないんだろう。」
ル「お手柄ね。シャアラ。」
シャ「う、うん、ありがとう。」
ハ「で、どうなんだアダム、だれのオッパイが一番大きかった?」
ア「えっとねえ・・・」
ル メ シャ「ハワード!!アダム!!!」
真っ赤になって怒る3人。
ル「明日はアダムの保護者を探さないとね。きっと心配してるわ。」
布団をアダムにかけながら、言葉もそのうえに優しく包み込むようにかけた。
すやすやと寝息をたてながら眠っている少年にもう少し一緒にいたい気持ちを感じながらも、ルナはそっとつぶやいた。
「おやすみ・・・」
少年少女たちは宇宙の星空のささやかな明かりの下で今日も眠りについた。