ル「劇団スターホールの第24回公演でーす。」
ア「きれいなメノリのヴァイオリンだよー。」
チ「音楽に舞台に盛りだくさんやで。」
シ「才能ある明日のスターがこの目でみられますよー。」
ハ「ああ・・・そこそこキレイな生意気な女がそれなりに耳障りの良い音楽を奏でますよぉ〜。」
チ「なんや、ハワード。真面目にやらんかい。」
ハ「僕はお客に正直に伝えてるんだ。」
シ「宣伝はできるだけ派手にしたほうがいいんだよ。」
ハ「ええ?」
ル「ほら、シャアラも声を出して。」
シャ「わ、私はこういうのはちょっと・・・」
ル「駄目よ、シャアラ頑張って。メノリはもっと大変なんだから。」
シャ「う、うん。」
ハ「エー。この世のものとは思えない美しい音楽に舞台に女性を取り揃えております。
どのコもよりどりみどりだから、買ってくれー。」
大声で宣伝するハワード。
シ「やけくそだね。」
チ「それにちょっと間違うとるで。」
シャ「素敵な音楽とゆ、夢のような舞台とお花のように明るい漫才が、見られますよぉ〜。」
「5人分欲しいんだが、幾らかね?」
恰幅のいい紳士が尋ねる。
ル「あ、ありがとうございます。2500サヴァイヴです。」
メ「一度通してやってみよう。」
シオ「うん。」
優しいふたつのメロディが響き渡る。
フィオ「ううん、いいメロディだ。」
団「なんとかカタチになったようですね。」
フィオ「団長・・・」
団「良い公演になるよう、私達も全力を尽くしましょう。」
フィオ「はい。」
カ「ここか・・・」
見渡す限りの荒地に岩場と植物が少し見える。
カ「しらみつぶしに手がかりを探すか・・・」
ベ「みんな頑張ってるかなあ。」
ルナとシャアラが作ったお弁当を食べながら、ベルも現場で皆のことを考えていた。
親「おい、ベル。食い終わったら手を貸してくれ。」
ベ「あ、はい。」
それぞれのサヴァイヴが始まる。
公演は5日後。