「カオル・・・ドウシタノ。」

「俺の仲間が倒れた。爺さんが言うには俺のせいかもしれないって。

呪いがかかってるって。」

「?」

「みんなにとって、とても大事な人なんだ。頼むなにか方法があるなら教えてくれ。」

「カオル・・・」

地面にうずくまって頭を下げるカオル。

 

ゴールドマンのコトバを思い出し、エアカーを飛ばすカオル。

「ザンネンダケド、ジブンはアノハナにはチカヅクナってイウチュウコクシカキイテナイヨ。

デモ・・・

カオルのイルオンセンのコノマチイチバンのトシヨリナラナニカシッテルハズダヨ。」

「やっぱり星ばあさんか。」

みんなのいる温泉宿に引き返す。

 

シ「ただいま。」

ハ「シンゴ。」

チ「なにか、わかったんか?」

シ「うん。ポルトさんが毒消しの薬を持ってたから、これで直せるかもしれないって。」

シャ「先生。」

医「どれ、みせてみい。」

シ「これ・・・」

医「こりゃあ、本当に毒消しじゃ。強力なもんじゃが、今回のケースでは使えんわい。」

シ「そんなあ。」

シャ「ルナあ。」

チ「諦めるんやない。

 まだ、カオルとベルがのこっとる。」

バタバタバタ バタン

カ「はあっ。」

ア「カオル。」

チ「なんかわかったんか?」

カ「星ばあさんは?」

ハ「星ばあさんなら・・・」

星「具合はどうじゃい?」

カ「おばあさん。」

星「なんじゃい?」

カ「何か知ってるんですか?

 ルナを治す方法があるなら黙ってないで教えて下さい。

 この街で一番齢を重ねた人なんですよね。」

星「くっゴホっ。」

ハ「おい、カオル落ち着け。それじゃばあさんも喋れないだろ。」

カ「俺の命が代わりになるならそれでもいいから・・・」

困った顔をして星ばあさんは優しく答える。

星「スマンがワシは掃除と温泉宿の経営しか能のない年寄りじゃ。

 それにこの街一番の年寄りでもない。

 わしより年寄りもこの街には仰山おるでな。」

チ「カオルもあかんか・・・」

 

メ「おいっ。」

ア「メノリ。」

きれいな衣装を着たまま、メノリがあわてて飛び込んできた。

メ「ルナが大変だって知らせをうけたんだがどうなんだ?」

ハ「それが・・・」

シ「助からないかもしれないって・・・」

メ「そんな・・・。」

チ「まだあきらめるんははやいで。

 さっき帰ってきて、ベルも心当たりがあるゆうてでていったんや。

 ベルがなにか方法を見つけてきてくれるはずや。」

カ「ベル・・・」




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