あれから三日。
ハ「なあ、いったいいつまでルナをあのままにしとくんだ。」
メ「ハワード。落ち着け。」
ハ「でも、あれから三日三晩苦しんでるんだぜ。
さっき、ちょっと見てきたけど、もうみていられないよ。」
メ「チャコはずっとつきっきりなんだ。お前が泣き言を言うな。」
ハ「僕はルナの為に言ってるんだ。」
シ「楽にしてもらうかい?」
メ「シンゴ・・・」
シ「ルナが・・・あんなに苦しんでるんだ。もうもとのルナには戻らないかもしれない。
これ以上はもう無理だよ。かわいそうだよ。・・・ヒック。」
メ「シンゴ・・・」
カ「・・・」
ベ「・・・」
シャ「・・・」
メ「ここまで頑張ったんだ。もう少し待ってみよう。」
ル「うっ。」
チ「ルナ。」
ヤドリギノヘヤのふすまが開く。
「チャコッ。」
メ「ルナはどうだ?」
涙を拭くチャコ。
チ「意識を取り戻したで。
みんなおうてやってくれ。」
「!」
「ルナッ。」
なだれ込む7人。
シャ「ルナ。」
メ「大丈夫か?」
ア「ルナ。」
ル「う〜ん。」
体を起こして頭をかくルナ。
ル「あれえ?どうしたのみんな。そんなに慌てちゃって。」
ベ「ルナ。」
シ「良かった。元気になったんだね。」
ル「?」
ハ「おまえ。覚えてないのか?」
ル「?なんだかずっと寝てたような・・・。
あーーーーっ。」
シャ「なあに?」
ル「わたし。洗濯の途中で寝ちゃったんだわ。干しっぱなしで・・・みんなゴメンね。」
笑い声に包まれるヤドリギノヘヤ。
メ「それはもう・・・」
ハ「いいんだよ。」
涙を拭く8人。
ル「?それにしても私どうしてこんなにお腹がすいてるのかしら?」
ぐう〜
ルナのお腹が鳴る。
ル「やだ。私・・・」
もう一度笑い声に包まれる。
ア「ルナはなにが食べたいの?」
ル「そうね。カレーかな。やっぱり。」
シャ「まかせて。私張り切っておいしいカレーライスを作るからね。」
メ「よーし。男共は野菜の皮むきと食卓の用意だ。大急ぎで作るぞ。」
「ああ。」
即座に行動に移す、ベルとハワードとカオルとシンゴとアダム。
ル「?みんなもやっぱりカレーが食べたかったのかしら。」
枕元でチャコが泣いている。
チ「ルナァ。よう頑張ったな。えらかったで。」
不思議そうに首をかしげるルナ。