シオ「でさ、団長が僕に、そのお笑いには100サヴァイヴの価値があります。

   今は100サヴァイヴですが、少しずつ大きくしていきましょう。

   100サヴァイヴを馬鹿にしてはいけませんよって100サヴァくれたんだ。

   嬉しかったなあ。」

メ「シオン。」

シオ「なあに?」

メ「さっきはどうしたんだ?わざとあんな難しい話をして・・・」

シオ「いけなかった?」

メ「なんていうか、その・・・シオンらしくないんじゃないか?」

シオ「そうかもね。」

トビハネの浮き袋に軽く体を乗せるシオン。

メ「?」

シオ「僕は彼に嫉妬してるんだよ。多分・・・」

メ「嫉妬?あの馬鹿に?シオンが?」

シオ「ははっ。」

笑ってごまかすシオン。

こういうところは変わっていない。

シオ(そういう気安く馬鹿って呼ばれるトコロもだよ・・・)

シオンは少し寂しくなった。

 

シャ「そろそろお昼にしない。」

ベ「そうだね。おーい。みんなぁ。」

 

ル「ベルが呼んでるわ。」

シ「そうだね。」

チ「決着はこの後でつけたるわ。」

ル「私達、負けないよ。」

フィ(た、助かった〜。)

体力の限界だったフィオ。

ル「おーい。カオルー。メノリー。」

沖でカオルが手を振る。

 

シオ「呼んでるよ。」

メ「もう、お昼だな。」

シオ「行こうか。」

メ「うん。」

シオンの後についていくメノリ。

 

ファ「お、こりゃあいい時にきたな。」

ベ「ファーロさん。」

シャ「?」

ベ「シンゴが働いてるところの社長の息子さんだよ。」

シャ「へえーそうなんだ。」

ベ「シンゴー!」

シ「あ、ファーロさん。来てくれたんだね。」

ファ「ああ、たまの休みだからな。

  親父もそこまできてるぜ。」

シ「ええ〜ポルトさんも〜?

 大丈夫なの?おぼれたりしない?心臓マヒとか・・・」

ポ「この馬鹿もんがー。

 いつもワシを年寄り扱いしおって。

 まだまだ若いもんには負けんわい。」

シャ(元気そうなおじいさんねえ。)

ファ「だそうだ。」

ポ「わしのノシ泳法を見せてやるわい。」

ニカッと笑うポルトさん。

ル「こんにちはー。」

ポ「おお、おまえさんが・・・」

ル「この前は貴重なお薬を頂いたみたいで・・・

 どうもありがとうございました。」

ポ「なあに。ワシの毒消しは役に立たんかったようじゃし、

 もういいのか?」

ル「はい。」

ポ「そうか。良かったのう。」

ル「はい。」




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