夕方・・・
ベ「ただいま。」
シャ「おかえりなさい、ベル。お疲れ様。」
シ「聞いてよベル。ハワードがね、黄金のアレを見つけてきたんだよ。」
ベ「ブリキ虫かい?」
シ「うん。」
ベ「ハワードは・・・」
チ「そういえば遅いなあ。」
ル「もうそろそろ帰ってくると思うけど・・・」
カ「・・・」
チ「アカン。いくらなんでも遅すぎるでえ。」
もう夜もとっぷりと暮れていた。
シャ「なにがあっても連絡はちゃんといれる約束なのに・・・」
ル「なにかあったのかしら・・・」
ア「なにかって?」
シ「・・・考えてみれば、ハワードは100万サヴァイヴをぶら下げてでていったようなものなんだ。
なにか事件に巻き込まれて・・・」
シャ「やめてよ、シンゴ。」
ベ「俺、探してくるよ。」
ル「私もいくわ。」
ガラガラガラ
シ「ハワード。」
シャ「お帰りなさい。ハワード。」
ベ「無事だったんだね。」
ハ「ああ、ただいま。」
チ「遅すぎや。心配したでえ。」
ル「どこまで行ってたの?」
ハ「ああ、東の荒地まで・・・」
シャ「!あんな遠いトコまで・・・」
ル「大変だったわね。」
シ「それで、金塊は?ゴールデンブリキ虫は?」
ハ「ああ・・・それが・・・逃げられちまった。ははは・・・」
「えええー。」
カ「!」
シ「そ、そんなあ。」
うなだれるシンゴ。
シ「100万サヴァイヴだよ。
住処がみつからなくても100万サヴァイヴは手に入ったんだよ。」
ハワードの顔に迫るシンゴ。
ハ「わるかったって。」