シ「まったくなにを考えているんだよ。」
ハ「そんなに怒らなくてもいいじゃないか。」
シ「怒るよ。」
ハ「ちぇっ。」
椅子に腰掛けてふてくされるハワード。
ル「まあまあ、無事に帰ってきたんだからいいじゃない。」
チ「せやな。損したわけでもあらへんし。」
ベ「うん。」
シ「みんな甘いよ。」
ふてくされるシンゴ。
ル「あれ?カオルは?」
チ「さっきまでおったのになあ。」
ベ「あ・・・カオル。」
奥の部屋から大きな瓶をふたつ持って現れた。
ル「なあに?それ。」
ハワードの隣に腰掛ける。
カ「飲もう。ハワード。」
ハ「はあ?」
竹の洒落たコップに注ぐカオル。
ハ「僕達は一応未成年だぞ。」
カ「今日くらいいいじゃないか。」
ルナがコップを取り上げる。
ル「この星ではOKでも、私たちはまだ未成年だから、駄目よ。
なあに、カオル。その顔。」
チ「カオル。今まで見たことないくらいめっちゃおもろい顔やで。あーっはっはっはっは・・・」
お腹をかかえて笑うチャコ。
カ(・・・・・・)
星「そりゃあ、気分だけ酔えるだけで、ノンアルコールのただの果物のジュースじゃ。」
ベ「星ばあさん。」
ハ「よーし。じゃあ飲むか。カオル。」
ルナからコップをひったくるハワード。
カ「ああ。」
笑うカオル。
ル「もう、しょうがないわね。」
シ「ちぇっ。なんだよ。100万サヴァイヴに逃げられたっていうのにいい気なもんだね。
カオルもいやにハワードに優しいしさ。」
チ「ホンマやな。」
カ「たまにはいいじゃないか。」
ハ「うまいなコレ。シンゴも飲んでみるか?」
シ「え?いいの?」
飛びつくシンゴ。
チ「うちらも飲もか。」
ア「飲むー。」
ル「そうね。」
その夜はなんだか嬉しそうなカオルに連れられて、みんなで果物のジュースで乾杯した。
ブルキンもなんだか嬉しそうだった。