4月28日、(社)県ろうあ連盟と県手話通訳士協会で、司法機関を訪問しました。全日本ろうあ連盟が、聴覚に障害のある国民が裁判員裁判へ十分に参加できるためにまとめたガイドラインを、最高裁判所長官に提出しました。そのことを受け、ガイドラインの資料を持参して、司法機関の手話通訳派遣と、裁判員制度がスタートするにあたり配慮していただきたいことを話し合うための訪問です。

広島地方裁判所と広島地方検察庁は、昨年10月に続き2回目、広島弁護士会は、今回初めての訪問となりました。

広島地方裁判所とは、裁判員制度が始まるにあたり、出前講座、模擬裁判の傍聴などを通して、実際にろうあ者の声を届けることができました。また訪問時には、裁判所から具体的な質問も受けました。初めての制度なので、一緒に考えていきたいとのお話でした。ただ裁判員裁判以外は、今まで通り法廷通訳人として、他の言語通訳と同じ手続きになるということです。

広島地方検察庁は、昨年の話し合いを受け、今年度から県派遣委員会を窓口に手話通訳の依頼をするようにしたというお返事をいただきました。

広島弁護士会は、弁護士の方が所属している団体ですが、弁護士活動は個々の弁護士がそれぞれに仕事をしているので、手話通訳者への依頼も個々の弁護士の考えで行われているとのことでした。今後も、手話通訳士の専門性についてもご理解いただけるよう関わりが持てたらと思います。

昨年9月、大阪ろうあ会館の肥田さんを講師に、司法における手話通訳のあり方というテーマで、研修をしました。研修の中で、予断の排除の点から、警察・検察・裁判とそれぞれ別の手話通訳者が対応するように配置していると、お話がありました。広島県でも司法機関の手話通訳派遣の窓口は一本化して対応できる状況になるよう、今回の訪問でもお願いしてきました。

昨年10月と今回の司法機関訪問で、県ろうあ連盟・県手話通訳士協会・県派遣委員会について知ってもらい、私たちも裁判の流れや司法に関する状況も学ばせてもらうことができました。今後、司法機関の協力も得ながら、県ろうあ連盟とともに研修を重ね、きちんとした情報保障ができるように、通訳者としての責務を果たせるように、みんなでともに考えていきましょう。

                                山口 みゆき

 

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