「おにぎりを食べるわたし」シナリオ 第1幕 口を描く       

法則化サークル安芸YY 石河良典

ほら、おおきなおにぎりを食べるよ。
(あらかじめ画用紙で大きなおにぎりを作っておく)
先生はこんなふうに食べるな。
先生をよ〜く見てね。
みんなはどんなふうに食べる?
やってみて。
お隣さんと見合いこしてごらん。
(いろんな表情をさせてみんなに紹介していくとよい)
(八つ切りの画用紙を四等分した紙を子どもたちに配っておく)
みんなの大きく開いた口の周りをしっかりと触ってごらん。
横に大きく開いているかな?縦に大きく開いているかな?
横長にするか縦長にするか決めなさい。
こげ茶のクレヨンを用意して。(高学年だとサインペンでもよい)
スタート地点を決めなさい。
画用紙の端につくくらい大きな口を描いていくのですよ。
ようい、スタート。
(かたつむりの線を描いたことがない子どもがほとんどだったが時間の関係上、講座が始まる前にそのことについては子どもに説明した程度である)
みんなの口をよーく触ってごらん。
そう、唇があるよね。
上唇から描くよ。
出発点。
(なかなか描き出せない子どもがいるので、「出発点」をとりあえず決めさせることが大切であると感じた。)
ようい、スタート。
下唇も上唇と同じように描かせていく。
前歯を描くよ。
前歯を指で触ってごらん。
そう、前の二本が他に比べて大きいよね。
よし、この二本だけ描いてみよう。
他より大きめにね。
ようい、スタート。
上の残りの歯を描いていくよ。
この時に大事なのは一本一本描いていくこと。
全部一度に描いて線を最後に引くなんて描き方はだめですからね。
ほら、こうやって描いていくんだ。
(よい例、悪い例を実際に描いて見せてやるとよい)
では、ようい、スタート。
下の歯も前歯から上の歯と同様に描かせていく。
唇に色をつけます。
ピンクのクレヨンを出しなさい。
せっかく描いた線にかからないように気をつけて塗っていきますよ。
ようい、スタート。
(こげ茶がピンクに混ざると汚くなってしまうので、輪郭線のちょっと手前で塗るのをストップさせるようにさせていく)
はさみを用意しなさい。
できあがった唇をはさみで切り取っていきます。
輪郭線に入り込まないようにね。
ようい、スタート。
(輪郭線が消えないように白いところが余るくらいに切らせるとよい)
(四つ切り画用紙を配る)
(見本となる画用紙には真ん中に赤で横線を入れておくようにする)
いよいよみんなの顔を描いていきます。
大きな画用紙の上に切り取った口を置いてみます。
赤い線が真ん中に描いてありますが、この線より気持ちだけ上になるように口の場所をとります。
そして、こんなふうに斜めに傾けておいてごらんね。
さあ、置く場所を自分で決めてごらん。
(口の位置はとても重要なので、机間巡視してきちんとできていない子どもにはアドバイスをしていく)
さあ、貼る位置が決まったら、裏にのりをつけて貼っていきます。
こんなふうにぐるっと周りについて、ばってん印をつけて。
はがれないようにしっかりのりをつけて貼り付けなさい。

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